「ラ・ラ・ランド」(2回目) - 2017.03.10 Fri
初回観賞は、どんだけ受賞してんだっぺか、おい、そったら、はあ、すごいんかい、おまんは?(どこの人だよ)と多少かまえて観た感もあり。
だが! いいよ、いいよね!
1曲め、“Another Day of Sun”から楽しくて、うれし泣きする。
この場所で、みんなで、歌うかよ! びっくりするし。
そのうちに遠景まで見えてくると、マジ、ここで撮影したのかっ、と感嘆する。
曲が終わって、タイトルが出るところで、これはもう、拍手したい! 拍手していい日本の上映会は、ないの?? アメリカとかだったら拍手していいよね?
しかも、この1曲め、主役が出てこない、関係ないのか! ええ!? と思いきや、ちゃんと、そこから、つながりがあって、ふたりが登場、そのうえ、出会いまで果たしてしまうんだから、すごい。うまい。
2曲め、“Someone in the Crowd”も楽しくて、楽しすぎる!
女の子たちの楽しい気分に乗って。
いったん、エマ・ストーンさんの歌が静かになって、ああ、終わったかと思ったのに、間奏がゆっくり小さく続いていて、だんだん大きく、テンポも速くなっていくところが、もろに好みだよう、うっうっ!
エグゼクティブ音楽プロデューサーが、マリウス・デ・ヴリーズだと知って、おおっ!と思うよね、そりゃ! だって、私が大好きな映画「ムーラン・ルージュ」も、「エンジェル ウォーズ」も、彼が関わっているのだから。どちらの映画も、音楽が最高にイカしてるんだから。好みの音楽映画に関わってくれる確率が大なヒト、お方、才能なのか。
サウンドトラック盤を聴いてみると、音楽は全体に、ジャズに寄っている気がする。
主役男子が、ジャズ好きなピアニストの役柄だから、もちろん、それでいい。
(話はそれるが、マリリン・モンローさんが映画で歌った曲も、ジャズに分類されていいようなものは多かった。)
ライアン・ゴズリングの歌は、ちょっと不安に聞こえる。
エマ・ストーンさんのほうが安心して聴ける。
私がフェミニストで、ひいきをしているのではなく、普通にそう思う。
アカデミー主題歌賞をとった“City of Stars”は、私はそれほど好きでもない。
聴けば、いい曲だとは思うが。
エンディングで、ハミング・バージョンもあったことが印象を深くしたのかもしれない。
映画のなかで何回も現れる歌が、やはり主題歌の地位を得るわけか。
ジョン・レジェンドが歌う、ロック調の曲は、1曲だけ毛色が変わったものが、ポンッと入っているイメージだが、曲としては悪くない。どころか、いい。
けど、アルバムとして聴くと、統一感はなくなる。
エマちゃんが歌う“Audition (The Fools who Dream)”は感動的。
これ聴いたら、やっぱり、歌うまいじゃん、エマーッ! と思いつつ、涙なしには聴けない、盛り上がり必至。
これも、アカデミー賞主題歌賞にノミネートされてましたね。しかし、主題歌といってよさそうなほうの「シティ・オブ・スターズ」には負けちゃいますか。
ハッピーエンドが好きな私だけど、怒涛の切ないラストも大満足。エンドマークの時点で、またもや拍手したい。ブラボーと言いながら拍手したい。拍手していい日本の上映会は、ないの?? アメリカとかだったら拍手していいよね?
うー、今度は、いい音の上映館で、ラストになるかもしれないが、3回目を観たい。
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「ラ・ラ・ランド」(1回目)
「ラ・ラ・ランド」(3回目)
(3月5日 イオンシネマ 板橋)

(c) 2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.