「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」 - 2017.03.25 Sat
最初の映画化は1956年、ドン・シーゲル監督で、劇場未公開だったのか。
しかも、調べたところ、「インベージョン」も同一原作(ジャック・フィニイ「盗まれた街」)だというから驚いた。と思って、自分が書いた「インベージョン」の記事を読んだら、ちゃんとボディ・スナッチャーがどうだこうだと書いてあるじゃないか! 忘れやすいにも、ほどがある!

町の人々が見かけは同じでも、次々に別人に変わっていく、という基本のストーリーなわけだ。
オープニングロールで、知ってる名前を探していて、ダナ・ウィンターさん、キャロリン・ジョーンズさんが出る! ん? サム・ペキンパーだって? 監督じゃなくて出演!?
見ている間はどこに出たか、わからなかったが、あとで調べて、ガス屋のチャーリーと判明。ちょっとしか出ていませんでしたね。
ヒロインのダナ・ウィンターさん、名前は知っているけど、作品はあんまり見たことがない。
今回は、おっぱいの張りが、どーんと、すごい。服装がタイトなのもあるのかな。見ていて素直に楽しいです! そういうの好きです!
キャロリン・ジョーンズさんといえば、「七年目の浮気」なんですよ、マリリン・ファンにとっては。
ミス・フィンチ役で、看護婦。入院中の主人公を熱愛します(ただし、主人公の妄想です)。本作と関係ないですが、下に「七年目の浮気」でのキャロリンさん画像を。

人間の中身が、みーんな乗っ取られて、感情がなくなってしまうって、社会的に考えると、いろんなこと(○○主義とか)の怖さに当てはめられる。
個人的にも、あれ、もしかして、いまの自分って、乗っ取られたあとなんじゃないか?(なぜか、乗っ取った記憶はなくなっているとしたら。)なんて。
スナッチャーとは、強奪者のことだそうです。
派手さはなし。
エンディングは、いまだったら、もっとバッドエンドにしそう。
(3月25日)
INVASION OF THE BODY SNATCHERS
1956年 アメリカ作品
監督 ドン・シーゲル
出演 ケヴィン・マッカーシー、ダナ・ウィンター、キャロリン・ジョーンズ、キング・ドノヴァン、サム・ペキンパー
好き度☆☆☆(3点。満点は5点)
(c) Allied Artists Pictures
● COMMENT ●
古典的SF
>又左衛門さん
50年代のSFもの、手作り感も、また、いいですね。
「蝿男」は、むかし見ましたね。ハエと交ざるのは、いやですよ。
私も「インベージョン」を先に観て
ラストはてっきりバッドエンドになるものと思っていたので驚きました。ちょっとご都合主義っぽいかも。
サム・ペキンパー出演には全く気付きませんでした。映画関係の仕事をするぞーと頑張ってた頃でしょうか?
>宵乃さん
そうなんですよ、「インベージョン」は別の作品のような気がしてしまいます。
昔のハリウッドは、たぶん、いまよりも正当的というのか、勧善懲悪というのか、そんな、まとめかたのほうが多かったんじゃないかなと想像するのですよ。
いい意味で単純だったのでは、ということです。
ペキンパー、スタッフで働いていて、人手がなくて、ちょっと出てきたんでしょうかねえ。ちょっとしたことが後世に残るのは面白いですね。
シンプルな怖さがありましたね。
色んなSFスリラーに影響を与えたのかなと思います。
レトロ専用の裏ブログに(本家に下書きで保存している)過去記事を移動作業中です。大昔の記事で恐縮ですがTBさせてください。
>pu-koさん
周囲の人たちが知らない何者かに変わっていく、というアイデアひとつだけでも怖くて秀逸です。
作業状態、よくわかりませんが…古くても大歓迎ですよー!
>fjk78deadさん
「ペキン」と折れて「パー」ですからね、ヘンです。つづりからすると、「パー」というより「パハ」?
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まずは「マックィーンのブロブ」。宇宙からの謎の外来生物。たいして怖くはないですが、東宝特撮でも「美女と液体人間」という似たような作品がありました。
次に「蝿男の恐怖」。これは気持ち悪いですね(笑) リメイクされた「ザ・フライ」も観ましたが、こちらはもっと気持ち悪い(笑) 主役のゴールドブラムの怪演も相俟って、クローネンバーグ・ワールドの面目躍如!
昔のSFって、CGのない時代にローテクなんだけど必死で面白いものを作ろうという情熱が伝わってくるんですよ。