「さざなみ」 - 2017.03.26 Sun
ネタばれです。

彼女は亡くなっているので、夫のなかでは彼女は永遠の若さ。
しかも、もし生きていたら彼女と結婚しただろう、と妻に言ってしまう夫! 聞かれて正直に答えたとはいえ、無神経で残酷だ。
それでは、しょうがないから君と結婚したんだ、という話になってしまうじゃないの!
聞くほうも悪いが。
昔の恋があっても、いまのパートナーの前では封印しときなさいな。
シャーロット・ランプリングさんの、心に立った「さざなみ」どころか、大波を表現する静かな演技は、もう名人芸といってもいいような。
最後に、夫と踊った手をはねのけるところは、「えっ」と思って、巻き戻して見直してしまった。
そうか、だいたいさあ、みんなの前で、夫が調子こいてるみたいで、そりゃ腹立つよねえ。
いや、深いわ、演技も、心のひび割れも。
他人の心は思いやらないと。
(3月25日)
45 YEARS
2015年 イギリス作品
監督 アンドリュー・ヘイ
出演 シャーロット・ランプリング、トム・コートネイ、ジェラルディン・ジェームズ、ドリー・ウェルズ、デヴィッド・シブリー
好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)

夫婦って、同じ船に乗った(乗ってるのはクルマだけど)共同体なのか? 別々の個人でありながら
(c) The Bureau Film Company Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2014
● COMMENT ●
こんにちは(^-^*)/
この無神経さはやはり年齢もアルと感じました(ノ∀`)アチャー
最後、パーティーが終った後の妻の態度が見たかったわ~
スマホから、帰宅してからトラバしますね!
>pu-koさん
過去のことだから、恋愛でも話したくなってしまうんでしょうかねー。
気をつけないと、いけませんねー。
>kiraさん
ちょっと、ぼけたからなのでしょうかねー。
となると、笑って許すしかなくなってくるから、それもまた大変です。
別れ話になる可能性は大きいかもしれませんねー。
>ふじき78さん
もはや、妻がどう出るか、にかかってきますね。夫カワイソー。(な予感)
オンデマンドで何度も見てます(爆)
あんなにカチャを思い出してたくせして、スピーチで涙ぐみながら、なんとも白々しい。
いえ、多分、どちらも本当なんだと思う、男ってそんなもんでしょ(笑)
シャーロット・ランプリング、自然体ながらどうしてあんなに絶妙な芝居できるんでしょ。
あの映写機(?)ネガが繋がってるやつですよね?
昔うちにもありました。
父親がひとつひとつ動かしていくんです。
今思えば、楽しい思い出の写真でしたが、鮮明ではない画像とあのカチャ、カチャの音はある意味ホラーっぽい(爆)
>オリーブリーさん
私は一度でいいかなあ、という作品ですねえ。
どちらも本当、うん、たぶん、それはありうると思います。同じくらい好きだ、って感覚は、なんとなく分かるんですよ。
彼女も、やめればいいのに、映写機で見ちゃう。見ずにはいられないんですね。
どんな映写機か、よく覚えていませんが、カチャカチャいうたびに、違う絵が出るのは、次に何が出るかなーという感じでも怖いかも。
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まさにさざなみどころか大波!
妻の心情を思うととてもスリリングでした。
一人ノスタルジーに浸る気持ちはわかるけど、こういうのは封印すべしと私も思った次第。