読書記録(2017年3月) - 2017.04.02 Sun

「美女と野獣[オリジナル版]」 ガブリエル=シュザンヌ・ド・ヴィルヌーヴ
先日見たレア・セドゥさん主演の映画版は、このオリジナル版に近い。ただし、原著のほうは野獣の正体がわかったあと、ものすごく説明的で長々と続く。ディズニー版とは違うのだろうと思う。(3月9日読了)

「過ぎ去りし王国の城」 宮部みゆき
絵の中の世界を冒険する中学生の男子と女子。と、もうひとり。かつてのNHK少年ドラマシリーズにありそうな雰囲気。宮部さんは、こういう少年少女ものも上手い。(3月17日読了)

「メアリー・スチュアート」 アレクサンドル・デュマ
途中まで、つまらなかったが、軟禁された城からの脱出計画あたりから面白く読んだ。メアリーの処刑にサインをしたエリザベス1世を憎く感じてしまうが、実際のところ、どんな状況のもとだったのかは知る由もないことなのだ。
訳者の田房直子さんの解説中で、中田耕治先生が翻訳を勧めてくださった、とあって、びっくり。中田耕治はマリリン研究の第一人者でもあるから。(3月31日読了)
● COMMENT ●
>officeroaderさん
デュマの本はフランス語かと思うのですが、バベルって英語なのでは、と疑問がありますが、訳者と関わりがあるのは間違いないことです。
学費、高そうですね。通っていたら、今頃は名翻訳者に!?
ブラディ・メアリー
この人、あの「三銃士」や「モンテ・クリスト」を書いたデュマですよね。Wikiで調べたら、息子も同じ名前ですね。
今年、ヘレン・ミレンがエリザベス一世を演じたドラマを観ましたが、雰囲気は出てました。メアリーはちょっとだけ。「クィーン」ではエリザベス二世も演じました。確かによく似てた(笑) この二人、エリザベスとメアリーのどちらに「正義」があったのかはよく分からない。歴史は勝った方に都合のいいように改変されるから。
それにしても、英国王室の歴史って「血なまぐさい」ですよね。あのロンドン塔で何人処刑されたのか....漱石も「倫敦塔」に書いています。きっと今でも幽霊が出るんだろうなぁ......
イングランドとスコットランドって別の国だよね。EU離脱でも正反対だったし。スコットランドには行ってみたい気がする。ウィスキーの故郷にゴルフの聖地、セント・アンドリュースにネス湖。ショーン・コネリーが出身地を尋ねられて「スコットランド」と誇りをもって答える場面が印象的だった。
「魔の山」は半分過ぎたところで、遅々として進まず。登場人物たちに「理屈」で対決させて論争させる場面が何回かあり、閉口してしまいます(笑)
宮部さんの表紙の背景にある黒板の絵。チョークで描いてあるやつですよね。凄いとしか言いようがない。
>又左衛門さん
メアリー・スチュアートはスコットランド女王で、イングランド女王のエリザベスとは血縁があって、エリザベスには子がなく、メアリーにはイングランド女王継承権があったゆえに、命を落としたようで。同じ名前の人も多くてややこしいですが、ブラディ・メアリーとは違う人らしいですよ。
宮部さんのは、黒板アートの女子高生(当時)作品ですね。ほんとにすごいものです。メルク修道院がモデルのようです。
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