「草原の実験」 - 2017.04.06 Thu
東京国際映画祭で、最優秀芸術貢献賞とWOWOW賞の2冠。
セリフがいっさいない。
父と娘だけのシーンのときは、もしかして、ふたりともしゃべれないのかとも思ったが、ほかの登場人物も話さなかったから、こういう作りなのだと分かった。
映像詩のようなイメージをもたせたかったのか。
セリフがないと、見る者は想像力をより働かせる。

少女のもとには、ふたりの若い男が寄ってくる(笑)。彼女はどちらを選ぶのだろう。
言葉がなかったり、メスがオスを選んだりって、動物の世界のような…!?
あやとりをする、ふたり。あやとりって、日本だけじゃないんだ…。
そして、エンディングへ…。
ああ、あれは、そういうことだったのか、と振り返って気づく。
一気に強烈。
主翼が切れた(飛べない)飛行機って、なにかの暗喩なのかもしれないと、考えてしまう。
(4月2日)
ISPYTANIE
2014年 ロシア作品
監督 アレクサンドル・コット
出演 エレーナ・アン、ダニーラ・ラッソマーヒン、カリーム・パカチャコーフ、ナリンマン・ベクブラートフ=アレシェフ
好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)

(c) Igor Tolstunov's Film Production Company
● COMMENT ●
強烈
>ノルウェーまだ~むさん
最後は本当に驚きましたよー。夢にも思っていませんでした。
それは実験的。
でも仰るように自分の想像力を働かせて観ることになるでしょうし
それも面白そう。
ラストシーンも気になります。
>pu-koさん
見る気があるならば、それまで一切の情報を目にしないようにしたほうがいいです。ブログ記事などを見ても、どこでネタばれしているか分かりませんからね!
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あまりに静かな映画なので、ラストシーンがより一層強烈でしたね~
見事な映画でした!