「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」 - 2017.04.11 Tue
引退の理由となった事件について、ワトソンの書いた物語の間違いを正したいと思いながらも、簡単には思い出せない記憶。
田舎の風景のなかでの、ミツバチの世話、少年、家政婦との交流、自らの老いと対峙する日々。

日本に行って、山椒(サンショウ)を持ってきた? 頭を冴えさせるのに、山椒?
映画でホームズが使っているのは、ヒレザンショウというものらしい。ヒロシマで発見するあたりは、ちょっとトンデモ描写っぽいが。
本作では93歳のホームズの設定のようだが、演じるマッケランは、まだ70代なかばなんですね。
事件の真相や、少年に起きる出来事とホームズの対処、家政婦の思い(ローラ・リニーさん、おばちゃん体型になったなーと思ったけど、あいかわらずの安定感、うまい)、のどかな田園描写、さまざまに心に残る佳品。
そういえば、監督のビル・コンドンと主演のイアン・マッケランは、1998年の「ゴッド・アンド・モンスター」でも組んでいる。

邦題の、「Mr.ホームズ」は、私が嫌いな「英語・日本語、混在使用」である。やめてもらいたい。
(4月6日)
MR. HOLMES
2015年 イギリス作品
監督 ビル・コンドン
出演 イアン・マッケラン、ローラ・リニー、マイロ・パーカー、ハティ・モラハン、真田広之
好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)
(c) Agatha A Nitecka / SLIGHT TRICK PRODUCTIONS
● COMMENT ●
不吉なポジション
映画の前に、小山さんと新しいイラストレーターの信濃さんの話があります。このポジションって、安西水丸さん、次の人(名前が出ない)と立て続けに亡くなりましたね。それも僅か1年たらずで。高齢ということもあるでしょうし、病気持ちの人も多いでしょう。でもなんか不気味な感じを受けました。
イアン・マッケランて、どこかで見た覚えがある爺さんだと思ったら、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズと「ホビット」シリーズに出てましたよね。
意外にもゲイであることをカミングアウトしたらしいですよ。
シャーロック・ホームズは色んな人が演じてます。ミステリ・チャンネルで今年の初め、昔のホームズ物を録画しました。英国ではベイジル・ラズボーンが有名みたいですが、この映画の途中で白黒で出てくるホームズ?は誰だろう?
ロシアの翻案もののドラマも録画したんですが、やはりロシア語で喋る登場人物たちに違和感を感じて削除しました(笑)
これ近々視聴するつもりです。
>又左衛門さん
2代つづけて亡くなってしまったので、次にやる方は嫌じゃないのかなと思いますね。
イアン・マッケランは「X-MEN」シリーズのマグニートーでも、私には、すごくお馴染みです。
本作の劇中の映画は「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」で、ニコラス・ロウのホームズということです。私は見ていないか記憶がないか(笑)。
やはり、ホームズというとTV版のジェレミー・ブレットですね。
視聴完了しました
肉体は衰えが日ごとに増し、記憶力もあやふやになって自信が持てない。主治医から日記に●をつけるように指示されたが、どんどん●が増えていく。悲しいね。でもこれが老いるということ。
しかしホームズがただのじじいじゃないのは、その観察眼と推理力。家政婦の一日の秘密の行動を的確に言い当て、彼女の本音を白日の下にする。息子の災難で気が動転した彼女に真相を教える。さすがに「ホームズここにあり!」とうなされた。冒頭の列車の中の蜂が伏線になってたわけだ。
最後の事件の顛末は悲しかった。現在と過去が行き来するストーリー。彼女が演奏する珍しい楽器に興味ひかれた。真田氏が登場するわけですが、背景はどう見ても中国。屋外も屋内も。エキストラの衣装も室内の小物に至るまで、違和感ありあり。
余談ですが、最近観た映画の感想。二人の画家の話。
「FOUJITA」藤田嗣治をオダギリジョーが演じる。小栗監督にしてはキレがない。パリでの寵児の時代と帰国してからの戦争画を描かされる不本意な時代。最晩年のピカソとの交流なども描いてほしかった。
「百日紅」ようやく観ました。北斎ってでかかったんだね。このアニメ、絵はいいんだけどね。声優がまったくダメダメ。完全にミスキャストです。本物の声優さんにやらせないからこういうざまで、ぶち壊しているんだ。墨田区に出来た北斎の美術館。行ってみたいです。
>又左衛門さん
それでも、冴えているところはあるのが、いいですね。
探偵ともなれば、失敗したケースだって、いくらもあるのではないかと。事件にかかわったあとに殺人をとめられなかったこと、いっぱいありますよね(最近テレビで見ていたポワロとかも? 物語の展開上、そうでないといけない面もあったりして)。
日本の変な描写は、最近あんまり気にしないです。いつものことなので…。
爆心地で山椒、というのは、そんなところでも生命力旺盛な植物だとのイメージなのでしょうね。
「百日紅」は、私は声にも不満はなかったですよ。
こんにちは
真田さんもいてもいなくてもよかったような気もしないでもなかったです、個人的にはやはり老いたホームズという着眼点は面白いが、あまりそれを見たくはなかったなあという感じ。
そうそう。
私のブログですが、お引越しをします。
すでにそちらからの記事を流していますが、一応次の更新(4月末)を目安となりますので、宜しくお願い致します。
リンクの張り替えでお手間をとらせてしまいますが、張り替えは告知ページ(作ります)が出来てからでも構いませんので、
宜しくお願い致します
それと、TB機能がついていませんので、
コメントでもいただけたら幸いです
それでは今後もお付き合いを宜しくお願い致します。
>makiさん
山椒には驚きました。オリエンタルなムードが欲しかったのか、ミステリアスなところがあるから、そこで採れたものが効き目があるように思えるのか。
ぼけそうに思えない名探偵が、老いてボケる、これがいいんですよ。
引越しの件、了解しました。引越し後、気づいたらリンク変えしておきまーす!
今後もよろしくお願いしまーす!
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