いろんな人生があるものだと。 本作のタイトルを覚えられない。興味がなかったせいなのか。あ、あのアカデミー作品賞をとったヤツ、としか。 ただ、映画を観たあとは、月明かりの下の(人生の)イメージで、多少、思い出せるようになった。 恩人のヤクの売人の彼女役、ジャネール・モネイさん。歌手でもある。
ネタばれあり。 こうした境遇に自分はいないから、見ていれば分かるところはあるが、深くは心情を理解していないのではないかと思う。 母は麻薬づけ。いじめられっ子。 でも、ヤクの売人に優しく見守られ。 後見人みたいな人が現れるだけでも、えらく幸運ではないか。 売人が海で主人公の体を手に抱くシーンは、まるで洗礼だ、と見た。だからどうした、とは思いつかない(苦笑)。 彼の性的嗜好については、その気づき(初体験)以外には、ほとんど具体的な描写はなく抑えられている。 そうしたことも含めて、静かな作品で、途中、寝そうにもなったことは内緒にしておく。 いじめの張本人を、机でぶん殴ったのには、見ていてスカッとしたけれど、それだけで逮捕されて、おいおい何でだよ、もともと悪いのはヤツだろ?と思うのは観客全員だろう。 でも、ヤクの売人になっちゃって、たぶん自己防衛も兼ねてマッチョに鍛え上げて金歯も入れて、それでいいのか、それしかないのか。 昔の恩人が売人だから、そうなりたくない思いというものは少なかったかもしれない。逆に、なりたかった? 自分のやり方しだいで、ちゃんとできると考えている? 母親役、ナオミ・ハリスさん。
最終章で、ふたり、悲劇に終わるのではないかと、どこかヒヤヒヤして見ていたのは、なぜだったのか、自分。 いちおうハッピーエンドだろうけど、売人を続けていて、だいじょうぶなのかとは危惧する。彼の恩人はハッピーに亡くなったのだろうか。 (4月22日 イオンシネマ 大井) MOONLIGHT 2016年 アメリカ作品 監督 バリー・ジェンキンズ 出演 トレヴァンテ・ローズ、アシュトン・サンダーズ、アレックス・ヒバート、ジャネール・モネイ、ナオミ・ハリス 好き度☆☆☆(3点。3点と3.5点の中間だが好きかどうかでいえば3点。満点は5点) (c) 2016 A24 Distribution, LLC
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月明りでブルーに 公式サイト http://moonlight-movie.jp 原案は戯曲「In Moonlight Black Boys Look Blue」 マイアミの貧困地域に住む内気な少年シ
貧困地域に生まれた孤独な黒人少年を主人公に、彼が自らのセクシャリティに悩み、自分のアイデンティティと居場所を探し求めてもがき苦しみながら成長していくさまを、少年期、青年期、成人期の3パートに分け、革新的な映像美とともに描き出したヒューマン・ドラマ。第89回アカデミー賞ではみごと作品賞を含む3冠に輝いた。監督は長編2作目の新鋭バリー・ジェンキンズ。
<感想>今年のアカデミー賞作品賞に輝き、マ...
第89回アカデミー賞で、前代未聞の大逆転による(実際には、逆転なんかしていないけどね)作品賞受賞の他、脚色賞、助演男優賞の3部門を受賞した作品。
ゲイが主人公の作品と言えば、“アカデミー賞本命!”と言われながらも、受賞を逃した『ブロークバック・マウンテン』...
前評判の高かった『ラ・ラ・ランド』を抑えての第89回アカデミー賞作品賞を獲得した作品。
監督は本作が長編2作目だというバリー・ジェンキンス。
たとえば『それでも夜は明ける』のように人種差別に喘いでいたりとか、『ストレイト・アウタ・コンプトン』に描かれたヒップホップスターのような黒人のイメージしかない見聞の狭い人間としては、『ムーンライト』に描かれるシャロンの姿は新鮮なも...
ラ・ラ・ランドを破ってアカデミー賞作品賞を受賞したのですが、上質な小品という感じで肩すかしをくった感じ。トランプ政権になり、LGBTや人種問題にハリウッドがセンシティブになったのが追い風になったのでしょう。 作品情報 2016年アメリカ映画 監督:バリー・…
評価:★★★★【4点】(P)
第89回アカデミー賞で作品賞に輝いた実力の程は…
『ムーンライト』 を試写会で鑑賞しました。
アカデミー賞前に最速試写会でした。
4月28日公開が決定したようです。
【ストーリー】
マイアミの貧困地域で、麻薬を常習している母親ポーラ(ナオミ・ハリス)と暮らす少年シャロン(アレックス・R・ヒバート)。学校ではチビと呼ばれていじめられ、母親からは育児放棄されている彼は、何かと面倒を見てくれる麻薬ディーラーのホアン(マハーシャラ・アリ)とそ...
映画『ムーンライト』は、アカデミー最優秀作品賞を受賞したのが嘘みたいなほど、地味
3部で構成される、黒人少年の成長?記。
主人公はなんと!、常に「寡黙」
全くアメリカ人っぽくない(笑)
なぜそうなったかは少年の家庭がまず大きい。
片親の母親はドラッグにふけり、オトコを家に連れ込む。
そんな環境に置かれるうちに、「いじめ」にあい、どんどん内緒的に陥っていく...
2017.3.21 『ムーンライト』試写会@ユーロスペース
cocoさんで当選! いつもありがとうございます。アカデミー賞作品賞受賞ってことで、是非見たいと思ってた。予告編の感じもよかったし楽しみに行ってきた~
ネタバレありです! 結末にも触れています!
「学校でいじめにあっているリトルことシャロンは、ある日逃げ込んだ廃屋で麻薬ディーラーのフアンと出会い、彼を父親のよう...
注・内容、台詞に触れています。『ムーンライト』MOONLIGHT 監督・脚本 : バリー・ジェンキンズ出演 : トレヴァンテ・ローズアッシュトン・サンダースアレックス・R・ヒバートマハーシャラ・アリナ
アメリカ・フロリダ州マイアミ。 麻薬に溺れる母親と暮らす内気な黒人少年シャロンはいじめられっ子で、麻薬ディーラーの男ファンと彼の恋人テレサ、そして同級生の少年ケヴィンだけが心を許せる相手だった。 …高校生になったシャロンとケヴィンは、月の輝く夜、初めてお互いの本当の気持ちに気づく。 ところが翌日、学校で事件が起こってしまう…。 ラブ・ストーリー。 R-15
マイアミの貧困地域を舞台に、孤独な少年が心の拠り所を求めて成長していく過程を、少年期、青年期、成人期の3部に分けて描いたヒューマンドラマ。監督は本作が長編2作目となるバリー・ジェンキンス。2017年アカデミー賞作品賞、ゴールデン・グローブ賞映画部門・作品賞...
☆☆☆★- (10段階評価で 7)
4月1日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター5にて 16:40の回を鑑賞。 字幕版。
【MOONLIGHT】 2017/03/31公開 アメリカ R15+ 111分監督:バリー・ジェンキンズ出演:トレヴァンテ・ローズ、アンドレ・ホランド、ジャネール・モネイ、アシュトン・サンダーズ、ジャハール・ジェローム、アレックス・ヒバート、ナオミ・ハリス、マハーシャラ・アリ
STOR...
熱情のムーンライトブルー。
マイアミに住む気弱な1人の少年が、たった一つの愛を胸に、自分が何者かを探しながら大人になるまでを描く物語。
原案はタレル・アルバン・マクレイニーの半自伝的戯曲「In Moonlight Black Boys Look Blue(月光の下で、黒人の少年がブルーに輝く)」で、これが長編二作目となるバリー・ジェンキンスによって脚色・監督された。
タイトル通り淡...
 
ムーンライト(2016) アメリカ
原題:Moonlight
監督/脚本:バリー・ジェンキンズ
出演:トレヴァンテ・ローズ/アンドレ・ホランド/ジャネール・モネイ/アレックス・R・ヒバート/ナオミ・ハリス
マハーシャラ・アリ
【あらすじ】
マイアミの貧困地域で暮らす内気な少年シャイロンは、学校では「チビ」と呼ばれていじめられ、家庭では麻薬常習者の母親ポー...
詳細は何も説明しない,、主人公もほとんど言葉を発しない・・・・・なのにこんなにも多くの事を語ることが出来るなんて!!
アカデミー賞作品賞だから「良い」のではない。
この作品だからこそアカデミー賞作品賞に相応しいのだ☆
4月1日のファーストデーに映画「ムーンライト」を鑑賞しました。
ムーンライトに照らされると、黒人の少年も青色に見える。
これは黒人のゲイ映画。誰もが共感する青春映画。でも最後に気付かされるのは、これがその詩的映像美に言葉を失う愛の ...
東宝シネマズ二条にて鑑賞。今年のアカデミー賞作品賞を受賞。ということで上映が早くなったそうです。う~ん微妙な作品ですね。主人公の3つのパートに分けられています。個人的には最初の少年期が好きかな。
フアンが幼いシャロンを助けてくれる。彼は麻薬のディーラーらしいんだけど、なかなか男気のある人。彼の彼女テレサも彼以上に素晴らしい人!シャロンが慕う気が分かる。
結局青年期に入ったシャロン...
抜け出せないけど、少しだけ救われる。
今年のアカデミー作品賞や助演男優賞を本作が獲得したのは、昨年の「白過ぎるアカデミー」への反動やトランプ大統領を生んだ時代へのメッセージという声がある。
確かに本作は登場人物がすべて黒人であり、黒人社会に未だはびこ...
『ムーンライト』をTOHOシネマズ新宿で見ました。
(1)アカデミー賞作品賞の受賞作ということで映画館に行ってきました。
本作(注1)の舞台はマイアミのようです(注2)。
車が道路脇に停まって、男(フアン:マハーシャラ・アリ)が出てきて、タバコを吸います。...
アカデミー賞作品賞を受賞して話題になった作品です。 GWにでもと思っていたら、ほとんどの劇場で終わってしまう!と気付き、慌てて観て来ました。 孤独な少年の成長を通して映し出されていたのは、様々な愛の姿でした。
麻薬中毒でほとんど育児放棄状態の母ポーラ(ナオミ・ハリス)と暮らす内気な少年シャロンは、リトルと呼ばれいつもいじめられていた。
そんなある日、フアン(マハーシャラ・アリ)と出会ったことから、初めて人の温もりを感じる。
高校生になったシャロンは、唯一の友人であるケヴィンに対し、友情以上の感情を抱き始めるが…。
貧困地域に生まれた孤独な黒人少年が、自分のアイデンティティと居場所を探...
これもまあ「今更」という感がありますが。本年度アカデミー作品賞を『ラ・ラ・ランド
キネカ大森の名画座企画「月が照らす希望とアイデンティティ」と
「未来はゾンビの手の中に!!!」と。二本立て×2
◆『それでも夜は明ける』キネカ大森1
▲主人公(左)とカンバ演じる飼い主(中)
五つ星評価で【★★★クロンボに生まれると大変だ、な一本】
自由黒人という人たちがいるのね。
彼等は常に自分が「自由黒人」であるという証明書を持ち続けていなければ、自分の立場を保持...
☆☆☆★(7点/10点満点中)
2016年アメリカ映画 監督バリー・ジェンキンズ
ネタバレあり
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おなじみの映画ブロガーさんの多いgooブログもTBを廃止。多くのブログがTB廃止の事態になってきた。こうなると、TBから記事をたどることができないブログが多くなる。ブログのURLをお気に入りなどに登録して、何を書いているのかなと、いつも見回りに行くしかない。
マリリン応援+映画雑文などのブログ。 下のほうにアクセスランキング、ツイッターがあります。
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(2009年1月10日、修正)
過去の記事の一部には「ブログランキング参加中~」という文面がありますが、現在はブログランキングから離脱しています。該当するすべての文章を削除することは大変なので、そのままにしてあります。
映画感想の「好き度」について。
☆☆☆☆☆(5)…GREAT!文句なし!
☆☆☆☆(4)…FINE!かなり、いいぞ!
☆☆☆(3)…GOOD.観て損はないかな。
☆☆(2)…NOT SO GOOD.ちょっとなあ…。
☆(1)…BAD!いいかげんにせい!
という感じ。★を0.5点とします。星5つは、ほとんどつけませんから、4.5点なら最高と言えます。
自分にとって面白いかどうかが重要で、世間の評判や、意義がある映画である等々は重要視しません。
好きだなあと思ったら3.5点に星が到達。
忘れっぽい人の同盟。 クリックしたら説明があるかもしれない (忘れた)。