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2023-12

読書記録(2017年4月) - 2017.05.08 Mon

4月の読書記録。

サナキ
「サナキの森」 彩藤アザミ
25歳の新鋭「さいどう あざみ」さんによる第1回新潮ミステリー大賞受賞作。祖父の手紙に導かれて、遠野の旧家での過去の事件を探る娘。旧家の中学生女子がイマドキな雰囲気。切ない(?)恋心もあり。祖父の小説部分が旧字体の漢字を使っていて、やはり読みにくくはある。(4月12日読了)

浴室
「浴室には誰もいない」 コリン・ワトスン
英国推理作家協会ゴールドダガー最終候補作だとかでしたが、好みじゃなかった。皮肉や冷笑の傾向の作風らしいが、よくわからん。つまらない。(4月21日読了)

壁
「バカの壁」 養老孟司
大活字本で読んだ上下巻だが、なにしろ大きい字で、すぐ読めた。人間は変わらないのではなく、変わり続けていて、なにか、情報という「形」になると、それは、はっきりと変わらないものになる。みたいなところが印象的。ちょうど映画の「美女と野獣」を観て、王子の性格が悪いから野獣にされたんだろ、性格がよくなるわけないさ、と思っていたのが、そうなると、王子の性格も変われるのだろうか?と考えてしまったのだ。まあ、どうでもいいや。(いいのか?)(4月27日読了)

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● COMMENT ●

この大活字本、22ポイントの大きさなんだー。でけー。

普通、9ポイントくらいだっけな?

途中下車

BJさん、連休はいかがお過ごしでしたでしょうか? 私はいたって通常通りの毎日でした。当地では有名な「博多どんたく」港まつりが5/3.4に行われました。天気予報では「晴れ」だったんですが、なんと「ジンクス通り」に4日に急に雨が降りました。「どんたくには、必ず雨が降る」という言い伝えが昔からあるそうです。「雨の特異日」なんですね。

さて読書ですが、只今停滞中(笑)
トーマス・マンの「魔の山」。途中の「政治論議・芸術談義」に少々辟易。時代が古いし、国が違うのでどうもピンとこない。それで森鷗外の歴史小説「大塩平八郎」を読みだしました。あの大塩の乱が題材の小説です。漱石の「猫」も途中下車のまま(笑)
最近NHKFMでやっている、漱石の「草枕」の朗読を聞いています。これも有名な冒頭の部分しか読んでないですが、耳からだと不思議に自然に入ってきます。

スレ違いで恐縮ですが、「午前十時の映画祭」。昨日「裏窓」を観てきました。6年ぶりの再見ですが、スクリーンがやや小さくて、期待してた4Kではなかったので画質は粗いまま。でもやっぱり傑作ですよね。これをセットでよく作りましたよね。個々の部屋の住人の演技もちゃんとストーリーがあるし、裏通りには車も走っている。散水車の後を追う子供たちに、通りの向こうの喫茶店にも客がいる。そして鳩たちの群れ...

でもこの物語にグレース・ケリーが出ていなかったら、果たしてこれほどの名作になりえたか? ただの陰惨な話になってた気がします。この映画の成功の半分はグレースの功績だと思いますよ、ホントに。グレースの演技も素敵ですが、彼女のファッションを見るだけでも、この映画を観る価値がある。我々観客を楽しませてくれます。願わくば、4Kに早くしてほしいっす!

>又左衛門さん

連休は帰省でした!
どんたくはGWでしたね。観光客も望めますよね。
千葉の実家のほうは雨はなかったです。といっても特には出かけません。畑仕事とか(笑)。

著名な文学作品も、おもしろければいいですけど、読んでいて苦痛になったら、いやになりますね。ある程度読み進んでいたら、挫折するのも悔しいけれど。

「裏窓」は以前に映画館で観たので、今回はスルーかなと思っています。主人公が目をさまして、グレースの顔がだんだんはっきり見えてくるようなシーン、記憶にありますねえ。
ほんとに、ああいう美人が映画に存在すると、それだけで絵になるのが、すごいところで、映画は、その人の面影を永遠にとどめておけるものなのだなと実感します。映画の発明者に感謝したいくらいです。

メイキング再見

行方不明だった「裏窓」のDVDを探し出し、約40分くらいのメイキングを再見しました。数年前にも書いたものと重複するかもしれませんが、ご容赦のほどを。ボグダノビッチ監督や、当時のスタッフ、映画に出ていたダンサー役の女優などが証言。この原作の元になったのが、実在の「クリッペン事件」という妻殺しの犯罪。またスタジオの地下の倉庫をとっぱらって、一階の中庭にしています。音楽のフランツ・ワックスマンの息子が出て、「陽の当たる場所」の音楽の一部を流用したとか(当時は普通だったらしい)と証言。そういえば、「陽の当たる場所」にもレイモンド・バー出てましたね!

今ヒッチコック作品のBDコレクションが出てますね。輸入盤だと結構安い。しかもリージョン・フリーだとか。ユーチューブで予告編が観られます。画質はすごく綺麗。欲しくなってきた......(笑)

>又左衛門さん

実際の事件がヒントだったのですね。
事件のことよりも、「歩けない素人探偵と彼女の話」というイメージが大きい映画です。
レイモンド・バーも、後には「鬼警部アイアンサイド」で記憶に残ります。

ブルーレイもいいですね。どうせなら「全作品ディスク化」にしてほしいものです。値段がいくらになるか怖いですが。

フランツ・ワックスマン

行きつけの映画サイトで検索すると、フランツ・ワックスマンは「レベッカ」「断崖」「パラダイン夫人の恋」の音楽も担当しています。後期のバーナード・ハーマンや中期のディミトリ・ティオムキンほどではないですが、ある程度ヒッチコック監督に気に入られたということでしょうか。でないと4本も書かせてもらえるはずがない。

 この「裏窓」の冒頭の、クラリネットで奏でるジャズが印象的です。そして劇中では、ピアニスト(作曲家?)が奏でる音楽以外はこれといって音楽はない。これは画期的だとメイキングの中でボグダノビッチは力説しています。しかもこの作曲家?が挫折しながら曲を完成・披露するまでが描かれています。それに、一時は失恋して自殺まで考えていたミス・ロンリーがこの音楽を聴いて命を救われています。監督は「音楽の持つ力」を信じていたのでしょう。

まぁ、ヒッチコック映画で一番印象的で有名なのは「サイコ」ですが(笑) 日本の某サスペンスドラマでも流用されたことがあり、私は観ていてびっくりしましたよ。

>又左衛門さん

ワックスマンの名前、けっこう大物っぽく印象にありますね。
大きな作品を担当していたから、だと思います。
あのピアニスト以外、音楽はあまりなかったのでしたっけ。それは気にしていませんでした…。


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