アルバム「Today's Girl」 キョン2ディスコグラフィ(27) - 2017.05.18 Thu
読者もコメントも来ない記事に膨大な労力を使う。
年末にJASRACから小泉さんの過去記事の歌詞の件でクレームが来て、一時公開差し止めにされたが、OKになったようなので、同程度の引用に対して、今度はいまさら文句はつけてこないと思うし、つけてきたら、おかしい。

1984年12月31日、何が起きたかというと、そう、「NHK第35回紅白歌合戦」に出場。紅白は初出場だ。
白組の芦屋雁之助とともに、選手宣誓。
曲目は「渚のはいから人魚」で、対戦相手は同じく初出場のチェッカーズだった。
歌っていて動くので、帽子が落ちそうになり、途中からは手に持ちながら歌った。

1985年1月8日から3月26日、テレビドラマ「少女に何が起ったか」が放送された。
大映テレビ制作、TBS系列の放送で、毎週火曜日20:00~20:54、連続12回。
初の連続ドラマ主演作。
小泉さんの役は、北海道の漁村で育った少女、野上雪。東京の音楽大学学長である祖父を頼って上京、天才ピアニストだった亡き父と同じく、ピアニストを目指す。

共演は、賀来千香子、辰巳琢郎、石立鉄男、辺見マリ、岸田今日子、柳沢慎吾、市毛良枝、長門裕之、松村達雄、宇津井健など。
大げさな演技がウリ?な「大映ドラマ」。変で強引な展開が逆に面白く笑える。
迷ゼリフも多々あり。刑事の石立鉄男がいつも口にする「薄汚えシンデレラ」は特に有名だろう。2013年のNHKドラマ「あまちゃん」でも、小泉さんの娘役・アキ(能年玲奈)のことを「あの薄汚えシンデレラの娘!」と表現したセリフがあった。
「紙の鍵盤だと指が沈まないし、滑って転んじゃう」(正確かどうかは不明)なんてのも記憶にある。
1985年2月21日、6枚目のアルバム「Today's Girl」発売。
オリコンでは週間1位、年間21位を獲得(「ウィキペディア」による)。第27回日本レコード大賞では優秀アルバム賞。
前作「Betty」は、すべての曲が筒美京平作曲だったが、今度は一転、すべての曲で作曲家を変えている。
A面を〈Funny Face〉、B面を〈Serious Face〉と名づけている。曲調が楽しいほうと真面目なほうで分けたわけだ。
「Today's Girl +7」での解説によると、「世界観を拡げようと、走りながら作ったLP」。
田村ディレクターが言うには、小泉さんは圧倒的に忙しくてアルバムについて考える暇もなく、打ち合わせもテレビ局だったり、CM撮影現場だったりしたそうだ。
田村さんの主導でつくっていったということだろう。考えをすり合わせる時間がなくて、小泉さんとは、よく、ケンカになったそう。
私自身としては、それほど聴き込んだ記憶はなく、大好きとまではいかなかったアルバムだが、改めて聴いてみると、それぞれ特徴的でおもしろい。
いろんな曲を歌って、より表現の幅をもたせていく時期ともいえるのかなと思う。ドラマ主演もあり、どんどん表現力をつけていったことだろう。

1.和蘭(オランダ)美人
作詞:秋元 康、作曲・編曲:馬飼野 康二
オランダ美人と呼ばないで。オランダ美人ってなんなんだ? とヘンな気がした。連呼するから印象に残るし。ノリはいい。
♪オランダ美人 オランダ美人 オランダ美人と呼ばないで
2.フジヤマ・ローズ
作詞:売野 雅勇、作曲・編曲:井上 大輔
オランダからフジヤマへ? 「ヤマトナデシコ」と歌詞があり、「ヤマトナデシコ七変化」から続いているのか? タイトルは、東京ローズから連想があるのかなあと。同じくポップでノリはいい。「ワッショイ」という歌詞がイヤ。
♪Darling Kiss Kiss More A Ah 心だけ 大和撫子 In My Heart
3.Rock Me~騒ぎたりない夜の為に
作詞:岡田 冨美子、作曲・編曲:新田 一郎
コンサートでやったらノリノリの、ストレートでシンプルなロック。間奏で観客と掛け合いができるようになってるし。
♪踊りだしたら Rock'n Roll 夜があけるまで
4.ヤマトナデシコ七変化
作詞:康 珍化、作曲:筒美 京平、編曲:若草 恵
すでにシングルで出ている曲は、懐かしさというか、安心感さえあるような。
♪純情・愛情・過剰に異常
5.横須賀デイドリーム
作詞:森 雪之丞、作曲:林 哲司、編曲:鷺巣 詩郎
リズムよく聴けて、グッド。指でテンポ取っちゃう。
♪横須賀デイドリーム 瞳をあけても 横須賀デイドリーム 消えたりしないで
6.ユメ科ウツツ科
作詞:岩里 祐穂、作曲:浜田 金吾、編曲:佐藤 博
ちょっとマイナーで、しっとり。曲名が洒落てる。夢うつつな曲調、アレンジ良し。キョンキョンの声の伸び良し。
♪午後を見おろす50street 脱いだローブに投げKiss
7.青い夜の今ここで
作詞:銀色 夏生、作曲:大沢 誉志幸、編曲:伊藤 銀次
前の曲がフェイドアウトしていき、キョンキョンが「ストップ」と言うと、すぐに、この曲が始まる。つながりがオシャレでかっこいい。間奏その他全般にムードのある歌で、人気もあり。
♪ここへきて 波の音を 何度も 聞いたわ ねえ
8.The Stardust Memory
作詞:高見沢 俊彦・高橋 研、作曲:高見沢 俊彦、編曲:井上 鑑
シングル盤になった曲。いいものはいい。どこに収録されていても歓迎だし、聴いていて気分がいい。
♪Stardust Memory 忘れないでいて 星屑が 舞い降りてくるこの夜を
9.Love Is Dreamy
作詞・作曲:原田 真二、編曲:水谷 公生
ムーディでドリーミーな入り、ずっと気怠い? ゆっくり調子。これもまた良し。
♪1人にしてくれと あなたは 心とウラハラ Ah! わかるの
10.Today's Girl
作詞:秋元 康、作曲:松尾 一彦、編曲:井上 鑑
今日の娘、つまり今日子。Today's Girlとコーラスのあと、ピアノの伴奏で静かにスタート。美しい曲だが、単調。個人的にはそんなに面白くない。
♪窓の夕陽が沈むまで もう少しだけ ここにいさせて
このサイトの中ほど、Today's Girl のところで、少しずつ聴けます。スマホ、携帯はダメかも。

歌詞カード表面の写真。
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