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2023-03

「ファミリー・プロット」 - 2017.05.30 Tue

ヒッチコック監督の遺作。

ヒッチの映画のなかで、公開当時に私が映画館で観た作品としては、唯一のものだ。
なにやら軽い印象を受けたのは、出演者が小粒だし、バーバラ・ハリス嬢とブルース・ダーンのコンビ(カップル)が軽快なタッチで描かれたからだろう。
もう一方の、カレン・ブラックさんとウィリアム・ディヴェインのコンビ(カップル)は、マジ・モードだが。

金髪

バーバラとブルースのほうは金髪、カレンとウィリアムは黒髪と、見かけも対照的なのである。
そして、ヒッチ映画では、金髪のほうが扱いがいい(はず)。実際、本作もそうだった。

お金持ちオバサンの遺産の受け取り手を探す金髪チーム。悪いことをしているせいで探されているのかと誤解する受け取り手のウィリアム。
ふた組の思惑が交差して、お互いが出会ったときに何が起きるのか。

クルマで危機一髪のシーンでは、必死に運転するブルースにバーバラがしがみつくわ、からみつくわ。
ハラハラさせるより、観客を笑わせて、なごませるほうを選択したのか。
ラストにも遊び心がチラリと。ヒッチコック映画は、思えば、いつもどこかに遊び心をもっていたような。

ヒッチ登場シーンは、ドアのところで顔のあたりがシルエットになって、目の前の相手と話しているところ。

(5月27日)

黒髪

FAMILY PLOT
1976年 アメリカ作品
監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演 バーバラ・ハリス、ブルース・ダーン、カレン・ブラック、ウィリアム・ディヴェイン、エド・ローター

好き度☆☆☆(3点。満点は5点)


(c) 1976 Universal Pictures

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● COMMENT ●

今回も、なんでアイツが相続人とわかったのか、見ていて理由がわからなかった。

脳みその程度が昔と変わらないんだろ?

メイキング

2年ほど前に買ったBDを全く観てませんでした(笑)

今回も本編ではなく、45分ほどのメイキングを視聴。ユニバーサル100周年の宣伝用の編集した映像が終わらないと特典映像に行けないのがめんどくせぇ(笑)

当初、主役はアル・パチーノで考えてたと言ってますね。でもギャラが高すぎて、15番目くらいだったブルース・ダーンにしたとか。もしもアル・パチーノだったら全然イメージ違うよね。
 つい先日「ヘイトフル・エイト」で年取ったブルースを観たばっかりだったので。不思議なのは、このハンサムでもないおっさんからあの可愛いローラ・ダーンが生まれたなぁと。

あとカレン・ブラックがヒッチコック監督の物まねして喋るのが面白い。この人もこの顔でよく女優になれたなと感心します(笑)
音楽は、あのジョン・ウィリアムスが担当したとは知らなかった。バーナード・ハーマンとは喧嘩別れしたかららしい。

でもこれらの特典映像、以前買ったDVDにも入ってました。観たはずなんだけど覚えてなかった....(笑)

>又左衛門さん

15番目ですか。ずいぶんランクが下がったものです。笑
アル・パチーノだと、こんなに、ゆるい、抜けたタッチにはならないでしょうね。
カレンさんは金髪、サングラスの変装で最初は出てくるのが面白いです。

ヒッチ映画の功労者のハーマンなのに、許さなかったのは、いったいケンカの原因は何?と知りたいほどですね。

カレン・ブラックさん

今、「エアポート'75」を観始めたところなんですが、カレン・ブラックさんてもう、2013年に74歳で亡くなられてたんですね。知りませんでした。検索すると「イージー・ライダー」にも出演されますね。全く記憶にない(笑)

この「エアポート」シリーズ。その後の航空パニック映画というジャンルの先駆けとなりました。いったん飛行機に乗れば、逃げようがないですからね。
この「エアポート'75」には、大御所、グロリア・スワンソンさんが本人役で出てますね。まさに「大物」感ありあり。

>又左衛門さん

あれ、亡くなられていますか。私も認識していませんでした。
「イージー・ライダー」はブログ内記事があって、彼女の画像もありますね。何の役か忘れましたが。

「大空港」と「'75」はおもしろかったですね。

空は地上より安全か?(笑)

「エアポート'75」。観た覚えがなかった。初見でした。
なんとも「腑に落ちない」部分が何ヶ所かありますが、それらには目をつぶって(笑)、ジョージ・ケネディとチャールトン・ヘストンが出てくれば、「100%大丈夫」と思えます。映画なんですから(笑) 乗客たちもパニックを起こさずに、本当ならもっと大騒ぎになっているはず。

 私も、もう20年以上も昔、九州に帰ってきたころ、仕事で週に2回(往復)は飛行機に乗ってたんですよ。鹿児島・宮崎の担当(営業)で。出張の度に会社から回数券もらうんですよ。乗ってる時間はどちらも30分くらいの距離です。事故の確率は自動車より低いとは言ってもね(笑) やっぱり怖いですよ。段々怖くなる。飛行機は好きな方なんですが。通常はマグダネル・ダグラスのMD80クラスで機内は狭いんです。

一度だけ天候不良でえらい目に遭ったことがあります。
宮崎からの帰り、福岡空港の上空が視界不良で着陸できない。何回か旋回してたんですが、結局鹿児島空港に着陸しました。ホテルは航空会社が用意したんですが、もうこりごりでしたね(笑)

この映画のジャンボ、B747って飛行機とは思えないくらい広いですよね。まるで船に乗ってるような錯覚を覚えました。もともと輸送機として設計されたわけですから。

>又左衛門さん

ジョージ・ケネディは「大空港」にも出ていて、同じ役柄なのですよね。
飛行機は2往復ほど乗ったことはあります(グアム、台湾、どちらも個人的なことではなく)が、空に浮かんでいるのは、あんまり好きではないですねえ。落ちる可能性がありますので!
いまは、旅客機では、ボーイングが多いのでしょうか。日本航空や全日空に多いから目立つのでしょうかねー。

フライト・シミュレーター

もう10数年前、パソコン用のソフトで「フライト・シミュレーター」というのを買ったことがありました。セスナクラスの操縦の雰囲気をPCで体感しようというものです。これがなかなか難しくて、1か月くらいでギブアップしました(笑) 計器盤やら窓からの景色などもリアルに再現したものでしたが、とにかく離陸と着陸が難しいんですね。これは本物のセスナでもそうだと思います。
ましてやジャンボジェットなんて計器盤の計器の数がハンパない。これらをすべて理解できるなんて、まさに「神業」ですよ!

>日本航空や全日空
 最近はいわゆる「LCC」なる廉価な運賃の会社が増えました。ちなみに東京・福岡便で検索すると、大手が片道約4万円に対し、LCCでは2万9千円とかなり違います。安全面が気になりますが、事故らしい事故は今までありません。まぁ、気持ちの保険みたいな部分はあるでしょうね。

>又左衛門さん

こないだ見た「乱気流 タービュランス」で、データをセットしたら着陸がほぼ自動みたいでしたが、ふつうだと離着陸は難しそうですね。
安いとこは、乗り心地やサービスの違い具合も比較材料になるのかも。乗って比較しないと分からないですが。

これくらいコミカルな方が

私好みでした。ヒッチコック監督の作品の中でも好きな作品です。
そういえばあの二組、見た目が対称的でしたね。その辺もこだわったのかな?
再見で監督の登場シーンに気付けて嬉しかったです。

>宵乃さん

金髪ペア、黒髪ペアは、わざわざそろえたに違いない、と想像します。
監督登場場面は、監督のシルエットを知らないと分からないですけどね。


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