「レッド・ムーン」 - 2017.06.25 Sun
ロバート・マリガン監督、グレゴリー・ペック主演とくれば、「アラバマ物語」を思い出すが、こちらは、先住民に拉致されていた白人女性と彼女の息子を保護する形になった男の話。
逃げても追いかけてきて、やがて見つかるかも!?という感じが続くのが怖いですねえ。
ペック一行が農場に着いてから後、追手と対峙するのが、後半、じわじわと長いです。

原題は、しのびよる月、というようなことで、夜に外を歩いていれば、月が追いかけてくるみたいに見えるように、この敵もぴたりと追いかけてくる、そんなことでしょう、たぶん。
ポスターにも、「しのびよる月から逃げられない」と書いてあるし。
邦題が、なんで「レッド・ムーン」なのか。赤い月…血のイメージ? 「レッド・サン」という映画は、これよりも後の作品なので、その真似をしたわけじゃないし。
アメリカの良心を象徴するような人物が似合うペックなので、母子を守る男がハマっていますが、子どもは先住民とのハーフなのだから、追いかけてくるほうにだって、息子については半分権利はあるわけで、一方的にペック側が正しいとはいえないような? 女性が無理やり連れて行かれたという最初の時点では、先住民側が悪いのだろうけれど。
今だったら、親権裁判になったり、子どもの意見を聞いたりして?(笑)
スタッフ、キャストをチェックして、わかったことは…。
ヒロインのエヴァ・マリー・セイントさんは、なんといっても、「北北西に進路を取れ」で有名な女優さんです。
ペックの弟子の役はロバート・フォスター。今も活躍していますが、この頃は20代で若々しい。
製作者が、アラン・J・パクラ。マリガン監督とは製作・監督コンビを組んだことが多かったみたいですね。彼自身も後に監督業に進出。
(6月24日)
THE STALKING MOON
1968年 アメリカ作品
監督 ロバート・マリガン
出演 グレゴリー・ペック、エヴァ・マリー・セイント、ロバート・フォスター、ノーランド・クレイ、ラッセル・ソーソン
好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
● COMMENT ●
シャレたタイトル
>宵乃さん
最初は誘拐としても、その後、彼女がもしかして納得して一緒になったのかもしれませんし、彼は愛情深い父親だったかもしれない、そこは描いていないので分からないです。子どもは家から出て、父のほうへ行こうとしていたような?
相手の姿を終盤まで見せない演出が光ってましたね。
>pu-koさん
名前に「マリ」って付いているから、優しげな人かと思ってたのに(冗談)。
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現在だったら裁判…するんですかね~。誘拐犯に親権ってあるんでしょうか?