読書記録(2017年6月) - 2017.07.08 Sat

「トライアングル」 新津きよみ
小学生の頃の同級生の女の子の死を忘れられず、刑事を志した男。事件の興味というよりも、人間をどう描くかを読む話でした。人ひとりの生死は多くの影響を及ぼしますよね。(6月7日読了)

「存在感のある人」 アーサー・ミラー
アーサー・ミラー短篇小説集。この人はマリリン・モンローさんのファンにとっては、彼女の夫だったことがある、という事実が一番大きい。仕事だった小説も読んでみようかと、ふと思っただけ。マリリンっぽいイメージの女性が出る短編もある。はじめのほうの、犬とビーバーの2編が記憶に残る。(短いほうが楽でいい?)(6月18日読了)

「高丘親王航海記」 澁澤龍彥
ジュゴン、アリクイ、バク、鳥の下半身の女性、真珠、生まれ変わり…。端正に、奔放に、人生の旅は夢か。(6月24日読了)
「マリリン・モンロー 最後の年」 セバスティアン・コション
すでに記事にしてあります。こちらで。(6月30日読了)
● COMMENT ●
澁澤龍彦賛
家電製品が次々に故障して、てんやわんや。まずはTVにつないでいた録画用のハードディスクがおかしくなりました。まだ買って1年も経たないのに、再生の途中でしばしば止まる。これはひどい。
次にPCのプリンターが故障。「廃インクの量が限界を超えました」というエラー・メッセージ。修理すると買い替えるより高くつくらしい。
そしていよいよPC本体が....電話帳で専門家を呼んで診てもらったところ、ハードディスクが壊れていて、修復するのに10万以上かかるかもしれませんとのこと。まだ4年ですよ!
そして最後は洗面所の換気扇が... まぁ、次から次にお金のかかること(溜息)
さて澁澤龍彦氏の件。
昔2冊ほど買いました。その世界に魅了されましたと言っても過言ではありません。1冊は文庫の「黒魔術の手帖」。マニアックな世界です。ホムンクルスやカバラ、薔薇十字について等々...それぞれが魅惑的です。もう1冊は行方不明ですが、幻想絵画についてだったと記憶しています。「高丘親王航海記」は未読。
>又左衛門さん
機器の交換時期が重なりがちなのは、なぜなのでしょう。一個ずつ時間をおいて壊れる場合より印象に残るだけなのかも?
私は今回が「初澁澤」で、図書館で見かけたのを適当に借りたのですが、遺作ということで、濃いイメージというより、彼岸の向こうに行っちゃった穏やかさみたいなところを感じました。
薔薇十字探偵社
不思議ですねぇ。というよりも、「メーカーの陰謀」みたいなもの(笑)を感じてしまいます。特に最近のブリンターは、確かに本体は安くて良くなってきたのですが、肝心のインクが量が少なくて割高になってるんですよ。メーカーとしては、本体はそれほど利益は出なくても、インクで儲けようという腹積もりに感じますね。
あと困るのが、PCのハードディスクはある日突然壊れるので、テキストとか写真とか、個人的に大事なものが予告なく喪われるという不条理。私の場合、観た映画の記録を2007年からエクセルで残してるんですが、今年1月にバックアップを取っておいたので助かりました。これがなかったら、その前は2015年のものでしたから。BJさんはバックアップはどうされていますか?
さて澁澤龍彦の世界について、再び。
京極夏彦の「姑獲鳥の夏」で出てくる探偵社の名前が、この「薔薇十字」を使っていますね。ヨーロッパ中世の秘密結社。果たして京極さんは、澁澤さんの「黒魔術の手帖」を読んだのか、それとも独自に研究していたのかはしらない。
>「高丘親王航海記」
図書館で予約しました。最近は便利になって、自宅のPCから市の総合図書館の蔵書が検索でき、かつ近くの区の図書館に運んでもらえます。入庫するとメールで教えてくれます。澁澤さんのは相当数の蔵書がありますね。
澁澤さんて、いつも黒いサングラスかけてて、私生活が謎だらけのイメージがありました。きっとたぶんシャイだったんじゃないかな。
>又左衛門さん
バックアップは外付けのディスクに、ですが、たまにしかやらないので、こまめにしたほうがいいですね。と思いながら、これが、なかなか。
映画観賞日の記録はノート手書きがあるので大丈夫ですね。
あ、京極さんなどは雰囲気的に、澁澤氏と、つながりそうですね。
航海記は、そんなにエロっぽくないですよ。親王、おじいちゃんですし。
高丘親王
さて、この「高丘親王」って実在した人物だったんですね。まったく存じませんでした。しかし、一般的にはほとんど知られていないこの人物をなぜ澁澤さんは取り上げたんだろう? 出典にも触れてない。
さてさて、今年も半分終わりましたが、今年後半の新作映画で「お勧め」のものってありますか? エイリアンとブレードランナーの新作の予告を観ましたが、ちょっとひどそうだなぁ(笑) ハリウッドも「ネタ切れ」感が半端ない。
追伸
スティーヴン・キング原作の「ミスター・メルセデス」の映像化作品が、もう8月に公開されるそうです。予告編を観ました。映画かドラマかは未確認です。
早く原作を読まなくちゃ(笑)
>又左衛門さん
高丘親王は、天竺に行って消息が不明というところを、小説に取り上げたのでしょう。
今年は「スター・ウォーズ」新作が年末にあるぐらいしか把握していません。あんまり楽しみなものがないですよね。
「ミスター・メルセデス」はテレビシリーズのようですね。10話ほどありそうな? ブレンダン・グリーソンがホッジスさんらしいですよ。
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