「ダンケルク」(1回目) - 2017.09.11 Mon
観ていて思った。
大編隊で来れば、一発でダンケルクの海岸の兵隊壊滅では?
爆撃機1機しか来なかったり、戦闘機2、3機しか来なかったりするのを見て、なぜ?と思うのが先だった。
それとも、ドイツ軍の攻撃指示が出ていなかったのか? もうちょっと後で、とか考えて。
だとしたら、たまに攻撃に来ていた機体は何? 遊び?
イギリス軍機スピットファイアにしても、3機だけ? いつも、そういう編隊を組むのかなあ、と考えていた。

イギリス空軍が、ドイツの航空戦力を食い止めていたのかもしれず、そこは映画では「映っていない」のかも?とは、あとから考えた。
でも、そうだとしたら、それを分からせてくれないのは少し不親切ではないかと思う。
もしかしたら、映画撮影に戦闘機や爆撃機を多数用意できなくて、ああいう脚本になったのか?とも、いぶかった。
ダンケルクで待つ兵士にしても、何十万人といたらしいが、見たところ、何百人かだと思った。
海岸に何十万人もいられるものか?とも思うが、この映画では、とにかく少なすぎではなかろうか。
CGを極力使わない監督のようだが、だから人数が少ないのか?
すごいのは、映像と音楽。
オープニングは、観ているほうも、いきなり戦場に放り込まれるような緊張感。弾丸の音に驚き、どこからそれが飛んでくるのかという恐怖。
当たるか当たらないか、生きるか死ぬか、なかば運頼みに思えてくる…。
海岸に出ても、指示はない。みんなが並んでいるから、並んでいれば助けが来るのかもしれないな、と自然に考えるだけなのかもしれない。
いったん指揮系統が崩壊したり、窮地に立ったりしたら、個人個人で生き残る努力をするしかないのだろう。
船に乗り込んで、やれ助かった、と思うまもなく、撃沈されたり。そこも運がからんでくる。

空中戦で後ろにつかれたとき、爆撃機は、ただ逃げていただけに見えたが、それじゃあ撃たれてしまうのでは、と思ったんだけど。案の定。
おかしくない? しょうがないの?
音楽は、終始、鳴っている感じで緊迫感を盛り上げる。
ハンス・ジマーあたりが書きそうなスコアだなと考えていたら、その通りだった。
この音楽の力は大きい。
救助に当たった民間船の人々。心意気に感動する。人の命を助けるため、危険のなかを向かっていくわけだから。
礼金をもらえるわけでもないのでしょう? でも、これが人間の素晴らしいところ。
なんにしても、戦争は始めないことですよね。
(9月9日 立川シネマシティ)
関連記事:「ダンケルク」(2回目)
DUNKIRK
2017年 イギリス・オランダ・フランス・アメリカ作品
監督 クリストファー・ノーラン
出演 フィオン・ホワイトヘッド、ハリー・スタイルズ、アナイリン・バーナード、トム・グリン=カーニー、トム・ハーディ
参考:ダンケルク|映画情報のぴあ映画生活
好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
(c) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
● COMMENT ●
こんにちは
こんにちは
なぜ爆撃機が少ないのか、ドイツ軍機甲師団はいまどこにいるのか
包囲したぞ、というビラが降ってきてましたが、
じゃあ敵はどこにいるのかなどを描かない戦争映画でした
そのぶん最前線の指揮系統のわからない、
全体像ではなく「小」をみせるのに適している演出だったと思います
つまり情報がない状態での撤退中みたいな。
私はそこが不満でした。
ご明察
あくまで本物
観てる最中そうは思わなかったのですが、でも指摘をされて冷静に考えると確かに敵軍であるドイツの戦闘機の数がそれほど多いような印象は受けませんでしたね?英仏軍を包囲して孤立させていたはずですから物量で攻めてもいいような気もするんですけどね?うーむ、ここら辺史実に詳しくないので真実は分かりませんが、ただノーラン監督ってやっぱりCGをあまり多用せず『本物』にこだわる監督さんですから、単純にそのCGで戦闘機を増やしたくなかったのかもしれませんね?
実際は…
レビューにも書いたのですけれど、実際は手前でドイツ機を撃ち落として、RAFが頑張っていたようです。この映画の特徴は、それぞれの時間軸でそれぞれの体験を描くことによって、観客にも同じ体験をさせる手法ですから、ドイツ機それほどこないな~と浜の兵士が思っているのと同じように観客は感じられれば良かったのかもしれないです。
あと巨大軍艦を沈めてしまえば、あとは陸軍が浜の兵士を片づけるので、大挙して攻撃しなくて良かったのかも。もっとよそでも戦闘機は必要だったでしょうし。
>yukarinさん
少ないですよね、ヒコーキ。
バリアみたいなのが張られていて、ダンケルクに進入できなかったのか(絶対違う)。
これ、音楽でも、かなり乗っていけます。乗る、というのも変ですが。
戦争時の、民間人の勇気ある行動は、なにであっても感動を生みますね。
>makiさん
そうそう、始まって、すぐ、そんなビラが落ちていましたね!
ビラはあれども敵の姿はない。
部隊の生き残りがひとりだけでは、情報不足にもなりますが…。
たしかに、局地的な描写しかなくて、それはそれで、ひとつのやり方ですが、飛行機や兵隊の少なさは、CGを使わないゆえの「物量不足」か!?と疑ったのでした。
>カーチャさん
実際の機体を準備できる数に左右された? 日本の零戦だって、飛べるのは何機あるか?という現在ですからねえ。
緊張感は続きました。やはり、そういう意味ではエンターテインメントでもあり、もう1回観てみたい感はあります。IMAXで観たいです。
>メビウスさん
私も史実に詳しくないから、もっと多くの飛行機で攻めればいいのに!と、単純に思ってしまったわけで。攻めない理由がわからないので…。
CGを使いたくない人だから、本物を用意するのが大変だったのかな?と勘ぐったわけです。でも、実際のダンケルクと違うとしたら、それはどうなのかな、とも思うので。
>ノルウェーまだ~むさん
あの場にいた兵士たちの気持ちでいれば、敵機が少ない理由はわからないし、来たら来たで必死で避けるだけですからね。
まあ、観ている私の気持ちでは、頭に疑問符が浮かんでしまうのは否めないので(苦笑)。
そうですね、駆逐艦などをやっつければ、兵士たちは袋のネズミです。
ソ連との戦線との兼ね合いもどうするかとか、ドイツとしても、いろんな意見の相違はあったのかもしれません。
なので他の歴史ものか、チャーチルに関する映画を観てみたいなと思ってます。
ひたすら臨場感と生き残るために抗う、あるいは救出する、人間の極限が描かれていて、そこは見ごたえがありました。
>pu-koさん
説明がないだけに、ダンケルクの実際があのとおりなら、文句はないのですが…。ヒコーキや船やヒトが少ないのではと疑問が生まれてしまったので、困ります。
描きたいことのためには、映画なんて多少はアレンジがあるものだ、と言われたら元も子もないのですが。
戦争
頭がいいとか、逃げるのがすばしっこいとか、善行していたとしても、生き延びれるかどうか無慈悲に命を奪っていくのですから、戦争は酷いです。
病院船に潜り込んでいれば撃沈されたのが、拒絶されたのが幸いし命長らえました。戦争を経験していませんが、体験談を散々聞くとそんなものです。
>もののはじめのiina さん
まず逃げる、と実行していても、そこに爆弾や弾が来たら、どうしようもないですからね…。
ある程度は危機回避しても、あとは運次第でしかないのかなと思えてしまいます。
リピート
1度鑑賞してますから、リピートするべきという意見が多いと申されているのでしょうか ?
専門家の指摘することを吟味するのも面白いかもしれません( ^ω^)・・・。
>もののはじめのiina さん
…結果、あんまり違いませんでした…私の感覚としては。
ピョーンと空を飛ぶワンダー・ウーマンが頑張ったのかなあ?
>fjk78deadさん
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何か理由があったんでしょう←勝手な想像
救助に向かった民間船らにはうる
音楽がまた緊迫感をあおりますよね。
救助のために集まった民間船にはウルッとしちゃいました。