1976年に見た映画ベスト6 プラス4 - 2017.10.14 Sat
えらい手間ひまかけて、書いとりますけん、コメ(ント)を恵んでくんなまし、代官様。
今回は1976年。
私が「1976年に見た映画から選んだマイ・ベスト」であり、「1976年の作品から選んだマイ・ベスト」ではない。
ノートにつけた記録から計算するかぎりでは、1976年に見た映画は192本。
映画館で観た数が少ないので、テレビ、ビデオなどで見た作品も合わせて、ベストを選ぶ。
◎ベスト6(初見の映画に限る。好きな順ではない。)
まず、マリリン・モンローさんの映画を2本優先する。
「荒馬と女」(1961年作品)
作家である夫のアーサー・ミラーが脚本を書き、名匠ジョン・ヒューストンが監督、共演はクラーク・ゲイブル、モンゴメリー・クリフト。どこか、さみしいムードが蔓延するのは、ストーリーにもよるのだろうが、撮影時の個人個人の心の中までが映し出されているよう気がして、切ない。ブログ内記事は、たとえば、こちら。

「ナイアガラ」(1953年作品)
モンローウォーク、セクシーな魅力、悪女…。マリリンが世にその存在を大きく知らしめた記念碑的な作品。ナイアガラ観光も楽しめる!? 彼女の悪女役は、この映画ぐらいしかないのではないだろうか。監督はヘンリー・ハサウェイ。ジーン・ピータース、ジョセフ・コットン共演。ブログ内記事は、たとえば、こちら。

「あなただけ今晩は」(1963年作品)
テレビの「月曜ロードショー」(当然カットあり)で見たときから大好きだった。かわいい娼婦が好きだし、音楽が好きだし。生きていればマリリンが主役を演じたかもしれなかったと知って、なお好きになった。ビリー・ワイルダー監督、出演はシャーリー・マクレーン、ジャック・レモンほか。ブログ内記事は、こちら。

「北北西に進路を取れ」(1959年作品)
こんなにおもしろい映画は、めったに見たことがないというくらい楽しめる。バーナード・ハーマンの音楽が最高にワクワク感を盛り上げてくれるし。なんじゃー、こりゃー、とあきれるほど文句なし! アルフレッド・ヒッチコック監督、出演はケイリー・グラント、エヴァ・マリー・セイントほか。ブログ内記事は、たとえば、こちら。

「風と共に散る」(1956年作品)
マリリー役のドロシー・マローンさんがマリリンに似ているなあ!と思いながら観賞していて、印象に残った作品なのだが、改めて写真などを見ると、顔は似ていない。 髪型をはじめ、雰囲気的に似ていたのだろうか(役名もだが)? 彼女はアカデミー助演女優賞をとっている。監督はダグラス・サーク、出演はロック・ハドソン、ローレン・バコールほか。

「コレクター」(1965年作品)
1997年と2012年に同名の映画があった(原題も内容も違うのに邦題のみが一致)が、そのタイトルを取り下げてもらいたいほど、こちらは衝撃の名作。犯罪を描いて気分はよくないはずなのに、名監督ウィリアム・ワイラーの手にかかったせいか、人間ドラマに見ごたえがある。出演はサマンサ・エッガー、テレンス・スタンプほか。昔は、サマンタ・エッガーと言っていたような?

◎プラス4
次点の感じで、なんとなく印象にあるものを。
「タクシードライバー」(1976年作品)
バーナード・ハーマンの音楽。画面は、道路の蒸気。タクシー。「俺に言ってるのか?」。子どもなのに娼婦役ジョディ・フォスター嬢。マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパードほか出演。

「舞踏会の手帖」(1937年作品)
これも、音楽が印象的。楽譜を後ろから演奏して、その録音を逆回転させたという、独特な、たどたどしさが良い。音楽はモーリス・ジョベール。ジュリアン・デュヴィヴィエ監督、マリー・ベル、フランソワーズ・ロゼーほか出演。

「おもいでの夏」(1971年作品)
これも、音楽。担当はミシェル・ルグラン。少年の思春期、女性へのあこがれ、あまずっぱい…みたいな、ありがちだけど、しっとり感動的な作品。ロバート・マリガン監督、ジェニファー・オニール、ゲイリー・グライムスほか出演。

「暗くなるまでこの恋を」(1969年作品)
数年前に映画館で再見して、初対面のときほどは惹かれなかったが、カトリーヌ・ドヌーヴさんは、なんであれ良い。監督フランソワ・トリュフォー、共演はジャン=ポール・ベルモンド。ブログ内記事は、こちら。

年度別マイ(ベスト)ムービー検索用リストは、こちら。
(c) Warner Home Video, Twentieth Century Fox Film Corporation, United Artists, Universal Pictures, Sony Pictures Home Entertainment, International Visual Corporation
● COMMENT ●
>fjk78deadさん
私は、本田美奈子のマリリンと言われても、何年かピンと来ません。
テレンス・スタンプ賛
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一番好きなのは「コレクター」ですね。そしてテレンス・スタンプが私のお気に入りなんです。ちょっと「異常者」をやらせたら、右に出る人はいないんじゃないかとさえ思えます(笑) DVDも買いました。勿論BD録画も持ってます。
蝶のコレクターという設定が、ホームズの「バスカヴィル家の犬」のスティープルトンを連想させます。
こういう「拉致・監禁」事件は、日本でも実際にありました。洗脳して、外に出られなくするという手口。酷いですよね。
テレンス・スタンプの他の作品では、「世にも奇妙」じゃなくて「世にも怪奇な物語」の「悪魔の首飾り」ね。あのスポーツカーで夜の街を疾走する場面が凄い。あの少女も怖いけど...(笑)
あとは、出演じゃなくてMCやった、スコット兄弟のドラマ「ハンガー」。
「私家版」というのも面白い。「テオレマ」は随分昔に観ましたが、オンエアされませんね。
>又左衛門さん
わが家は、パソコンにPower Dvdの12(古っ!)が入っていました! たまには使っていますよ。
なんだか、いろいろ不都合が起きますね?
「コレクター」は、ずいぶん見ていないので再見はしてみたいですが、喜んで見たいものでもなく…。
テレンス・スタンプは、はまり役ですね。
「悪魔の首飾り」、ずいぶん前に、どこかのコメントで話題にしましたが、最強のホラー映画です。
ほかの作品は、あんまり見ていません。「スーパーマン」に出てたかなというぐらいで。
ヒッチ先生
「北北西」はよくできた作品です。昔丸善で、この映画の絵コンテの輸入本を立ち読みしたことがありました。例のセスナ機の動きを単純な線で表したものでした。冒頭の矢印が、ビルの窓に変化していくのが凄くモダンですね。また監督がバスに乗り遅れる場面と、グラントが嘘をついてタクシーに乗り込むユーモアが面白い。エヴァ・マリー・セイントにはあまり「お色気」を感じません。ほんとに監督の好みだったんだろうか?
「タクシー・ドライバー」
冒頭の、雨降る街を流しているタクシーの窓にかぶって始まる、甘いテナーサックスの響きがセクシーです。話の中身は血なまぐさいんだけど(笑)
ひとり深夜のポルノ映画を観るくらいしか楽しみがない、ベトナム帰り(?)の不眠症の男の孤独。その男が選んだ職業。選挙事務所の女に横恋慕して、候補者の暗殺を企てる.....こんな話でしたよね。そして未成年の娼婦を助けるために....
「舞踏会」は観たいけど未見。「おもいでの夏」は数年前に観ました。せつない...ちょっと「マレーナ」も似ています。
しかし、192本とは凄いですねぇ。2日に1本の計算......?
>又左衛門さん
洋盤で日本語字幕があることもあるのですねえ。最近はコレクション熱がないので、買いはしませんが…。
エヴァ・マリーさん、お色気はイマイチですが、お話の面白さが補って余りあるので、かえって女優の魅力は不要だったのではないかと。
「タクシードライバー」は、再見の気分は乗らない一作です。音楽のムードには、ひたりたいけれど、というところですね。
「舞踏会」は、音楽のインパクトは忘れませんねえ。NHKの世界名画劇場ですよ。
モンロー・ウォーク
いかした娘は誰? ジャマイカあたりのステップで
南佳孝さんのヒット曲「モンローウォーク」の冒頭です。もう10年くらい前に、グリコのおまけについていたミニCD持ってます。
この映画観たのは2009年。久しぶりに冒頭だけBDで観ました。「荒馬と女」もBDで録画し直しました。しかしここでのマリリン、悪い女。浮気か不倫か.... ナイアガラの観光案内にもなってますね。この映画観てから、ナイアガラに行きたくなった人多いんじゃないかな。コットンが素手でレコードを割る場面が凄い!
ジーン・ピータースって、あのハワード・ヒューズと結婚したんですか?(BJさんのブログより ) 玉の輿じゃないの(笑) でも強迫神経症だから大変だったんじゃないの?
気になったのは、雨合羽の色が男と女で違う点。何故?
これ、前にも書いたかもしれませんが、モンロー・ウォークってわざと左右の靴のヒールの高さを変えたからできたって言ってましたよね。
補足
「人生模様」に出てたんですか? どの作品だろう? 現在行方不明。
シビル・シェパードさん。
「マイファニーレディ」に出てたって? 全然気づかなかった。つい最近観たばっかりなのに。ボグダノビッチ監督のお気に入りだったのかも....
>又左衛門さん
「ナイアガラ」は、現地ロケも、けっこう頑張っていて、女優とともに目の保養になります!(流れは怖いですが。)
雨合羽、男性女性でサイズが違うので、間違えないように色を変えておいたのでは? 単なる推測です。
靴のヒール、本人もそう言った、という話ですね。
「人生模様」のジーン、画像あります。
http://bojingles.blog3.fc2.com/blog-entry-2435.html
スペイン語で喋るマリリン(笑)
ありがとうございます。観たいですが行方不明です。「最後の一葉」。最もポピュラーな作品ですね。
PowerDVD。問い合わせしていたサポートのおかげで無事復活しました! どうも多数のクッキーとか一時ファイルが原因だったみたいです。
その復活する前に、例の動画サイトの親戚サイトで「ナイアガラ」を検索しました。すると確かに存在してて観たんですが、なんか変。
なんと「スペイン語」吹き替え版だったんですよ!(笑) マリリンもコットンもスペイン語で会話してます。著作権の関係かな?
>又左衛門さん
スペイン語ですか。そのサイトがスペイン語系の国にゆかりが深いものなのかも?
私だったら、声が違うと魅力半減ですね、とくにマリリンなら。
海外は、映画は字幕よりも吹替率が高いようなので、マリリンの声を聞いたことがない映画ファンもいそうです。
人生模様
アン・バクスターさんがきれいです。しかもあのスタインベックが出ていたのは意外でした。
>そのサイトがスペイン語系の国にゆかりが深いものなのかも?
いや、前にも書きましたように、ベルリンが本社のサイトなんですよ。
>又左衛門さん
私の生まれた年です
1976年かあ~私の生まれた年ですね このときですでに映画フリークですか。年期が違いますね。
マリリン愛はまさに 狂おしいほど、っといえばボーさんからすれば誉め言葉になっちゃいますね(笑)いいんじゃないですか。でも「あなただけ今晩は」はマリリンが生きていたら演じていたかもしれなかったとは知りませんでした・・・でもシャーリー・マクレーンも若くて綺麗ですねえ。
バーナード・ハーマンの音楽といえば「サイコ」あのメロディは戦慄が走る。
でも1975年に亡くなられた・・・
1976年の出来事で有名なのは ロッキード事件やカナダのモントリオールオリンピックが開催 あと 漫画家の秋本治さんの「こち亀」の連載がスタート 王さんの715号本塁打記録樹立。いろいろでした
あと この曲も1976年生まれ
https://www.youtube.com/watch?v=wh15LOppcWQ
その曲の対訳も
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/16453054.html
久々の普通なコメントでした。
>zebraさん
…あ、誕生日じゃないんですね…。早まりました。
年齢ばれましたよ。えーと、えー…計算ができない!(あほです)
「あなただけ今晩は」の欠点は少し長いことです。といっても2時間ちょっとですが。
バーナード・ハーマンは、いい曲かいてました。一連のヒッチコック作品は永久不滅。
ウィングスの時代でしたか! ビートルズは好きですが、ソロになってからは聞かなかったですね…。知りたい気持ちも多少はあります。
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