「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」 - 2017.11.30 Thu
うう~ん、クラウン!
(映画では、クラウンと言っていましたね。)
(以上、私が大嫌いな、過去のブーム、「ペンパイナッポー」の節で、どうぞ。)

少年少女が見るピエロの悪夢のような光景が、本物なのか想像力の賜物なのか。
どちらもあり、と解釈したいのだが、常識ではあり得ないシーンを、個人ではなく集団で見るとなると、ちょっと説明が難しい。
全員が同じ夢想をするのは、あり得るか。
また、子どもには見えて、大人には見えない、と考えられる場面があったが、そういう結論にしてしまっていいものか。
などと、理系でもないのに、論理的に考えてしまって納得しないのであった。
これが、難しいことは気にしない気にしない的な映画なら、それでもいいのだが、私は本作をそう考えていないので。
まあ、そういうことより、むしろ、同じくスティーヴン・キング原作の「スタンド・バイ・ミー」の雰囲気に近い、子どもたちが結束しての青春を感じるところが好感のもてる作品。
ヒットするのは、「怖い」ことよりも、少年少女が自分の中の恐れに立ち向かい成長する姿に共感するからではないだろうか。

少年少女のうちの紅一点の娘に、やはり男子たるもの、惹かれてしまいますな。かわいいし。
父親との関係がかわいそうなのだけど、ピエロに関しては恐がってはいない彼女。
そもそも女の子は、男より大人だから、ときには頼りになりそうなくらい。
彼らが大人になってからの続編をつくるらしいが、それは楽しみだけど、それぞれ別の俳優が演じるわけですよね。
本作の出演者で、数年後に撮影するなら、もっと観たいものだが。
アンディ・ムスキエティ監督って、「MAMA」をつくった人なんですね。
それから言いたいのは、「“それ”が見えたら、終わり。」という、よけいな、ちんたらした副題、いらない。
(11月26日 TOHOシネマズ新宿)
IT
2017年 アメリカ作品
監督 アンディ・ムスキエティ
出演 ジェイデン・リーバハー、ソフィア・リリス、ジェレミー・レイ・テイラー、フィン・ウォルフハード、ビル・スカルスガルド
参考:IT/イット “それ“が見えたら、終わり。|映画情報のぴあ映画生活
好き度☆☆☆(3点。満点は5点)
(c) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
● COMMENT ●
怖いもの
よく子供の頃よせばいいのに訳もなく怪談話をして、そのあと見えないものが見えたような気がして怖がってたこと懐かしく思い出します。
自分の中の恐怖に立ち向かっているうちに、今や怖いものがあまりなくなってしまった自分が怖いです。
>fjk78deadさん
>ノルウェーまだ~むさん
ああ、純粋さはどこへ行ってしまったのか…なーんて。
怖いものが減るから、怖い映画を観たくなるのでしょうか!?
こんにちは
このキャストで続編をつくってほしいものですが....
>yukarinさん
わかりやすくして客を呼ぼうとしているのかもしれませんが、映画好きは、そんなのは関係なく観るものです。
来年つくるのでは、同じキャストでは無理ですよねえ。
>SGA屋伍一さん
オリジナルは大人になってからもあって長かったですが、今回は子供時代だけになってるのかな。
>pu-koさん
続編で、大人時代をやるみたいで、2部作というわけでしょうか。
そのときは、また付き合って、観なきゃ。
副題
副題なんて元々要らないけれど、ましてこういう説明的な副題は余計に嫌ですね。
日本の観客が題名に内容を求める。こういうのをなくすには、配給会社ではなく、観客を啓蒙しないといけないのだけれど、とても無理。僕が死んだ後も続くでしょう。
>オカピーさん
ノートに記録するときでも、めんどくさくて、収まりきれなくて。
いまは、題名で観客の興味を少しでも引いて観に来させようとして、いろいろと付けちゃうのでしょうね。
副題が長いのは
最近の人は忙しい生活を送っているせいか、自分の好みに合うかどうかある程度判断できないと見る気が起きないそうです。
この作品の場合は旧作との区別もあるでしょうけど…。
女の子は可愛くなってるけど、旧作より活躍シーンが減ってしまったのが残念でした。
>宵乃さん
それでお客が来れば、配給側も、もうかって嬉しいでしょうし。
いまのアニメでもありますね、長い副題がついてるの。原作と同じだからですよね~。
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