「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」 - 2017.12.21 Thu
フィッツジェラルドやヘミングウェイの本を出し、本作では、トマス・ウルフを見出す。

大長編の原稿を、いかに短くするか、編集者と作家の二人三脚の長い作業が始まる。
いまの時代だと、そういう作業をするのかどうか知らないが。(そもそも、削ってもいい部分が大量にあるような大長編を書く人がいるかどうか。)
ウルフにとっては父親がわりとも思えるパーキンズとの関係。
パーキンズとしても、娘ばかり5人の子どもを持ち、ウルフは息子のようでもあっただろう。
ウルフのパトロンで、一緒に暮らしている女性は、ウルフを取られたかの思いに陥り、編集者に嫉妬する。
映画は、パーキンズとウルフの関係を主軸にした。
コリン・ファース、ジュード・ロウ、ニコール・キッドマンに加えて、パーキンズの妻の役でローラ・リニー、それぞれ好演。

トマス・ウルフって、こういう人なのね、と知ることができた映画。
もう少し、お互いの男女間(夫婦、恋人)の関係のドラマも多く見せてくれたら、もっとドラマティックになったかも?
パーキンズさん、家で食事のときも帽子をかぶっていて、驚いた。
そんな彼が、ついに帽子を取るときがある。それはそうだよな、というシーンではあったが、気持ちが伝わる。
(12月20日)
GENIUS
2015年 イギリス・アメリカ作品
監督 マイケル・グランデージ
出演 コリン・ファース、ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン、ローラ・リニー、ガイ・ピアース
好き度☆☆☆(3点。満点は5点)
(c) Genius Film Productions Limited 2015
● COMMENT ●
>fjk78deadさん
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