「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」 - 2018.04.13 Fri
声まで、英国版の熊倉一雄さんかと思ったよ…。

私の婚約者(だった?)リリー・ジェームズさんが、秘書役で名演しているので(?)見逃がすわけにはいかない。
彼女が、戦線のことを気にしていた理由がわかったときには、泣いた。泣かせようとしない演技に、なお泣いた。
チャーチルまたはゲイリー・オールドマンとバチバチの一対一の対決を、見事に魅せた。
決して、婚約者の欲目ではないぞ。
チャーチルは、ヒトラーが他国を侵略しはじめたとき、ほかに首相に成り手がいないときに、ようやく首相になれたらしい。この映画を観ると。
イタリアのムッソリーニの仲介で、ヒトラーと話し合って戦争を止めようと主張する閣僚たちに対して、断固降伏せず戦うことを押し通そうとするチャーチル。
私には、どちらが正しいのか、わからない。
尊厳が踏みにじられるような降伏なら嫌だが、どうなるのかはわからない話だ。相手がヒトラーだから、こうなりそうだ、と予想するしかないが…。
チャーチルが地下鉄で話を聞いた市民たちは、みんな、降伏は嫌だ!と言った。感動してしまうのは別として、作り話ではないかと思うし。
ここで、お国のために、で高揚してしまう自分が怖くもある。

戦うというのなら、まず、お前が最前線に立てや、と言いたい気持ちもある。
まあ、こんなようなときに、こんなようなことをしていた人であるらしい、と知ったことは収穫。
政治の世界などで、演説、弁舌、釈明…がうまい人に、必要以上に乗せられ(ごまかされ)ないように注意したいものだ。
(4月8日 イオンシネマ 板橋)
DARKEST HOUR
2017年 アメリカ・イギリス作品
監督 ジョー・ライト
出演 ゲイリー・オールドマン、リリー・ジェームズ、ベン・メンデルソーン、スティーヴン・ディレイン、クリスティン・スコット・トーマス
好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
(c) 2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
● COMMENT ●
素敵な婚約者
>ノルウェーまだ~むさん
こうやって、キャリアをつんできて、いつのまにか大きく育っているんですねえ…よしよし…うう…(泣くなっ)
どんどんいい女優さんになっていきますね。
邦題もそうだけど、チャーチルがをヒトラーに屈しなかったのは良かったと思う反面、戦争が長く続いたことを思うと何やら複雑ですよね。
同じく「お前が最前線に立てや」という思いに駆られました。
>pu-koさん
最初に怒られて辞めようとしたけど、手紙を渡しに戻ったときに引き止められちゃったんでしょうかねえ。
チャーチルには味方の少ない職場で、数少ないチャーチル派。(?)
私はリリー派。(聞いてないって?)
実際に侵略される場合は別としても、戦争をすると決めた人間が、もし自分も戦線に出なきゃいけないんだったら、それでも戦争しますかと、ちょっと問いたいわけですよねー。
21世紀になり初めて公開された事実を元にした「イミテーション・ゲーム」をより理解させる
点で、非常に印象的な一作でした。
>onscreenさん
イギリスの決戦表明ですからね。
ひとつのターニングポイントでもありますし、そこに至る過程を映画で見られてよかったなと、私も思います。
こんにちは
>yukarinさん
ありがとうございます。リリーとは深い仲ですので、うれしいです!(どのリリーだよ!? と聞かないでください…。)
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秘書さんは役柄としても重要な位置づけでありましたけど、女優さん的にも十分魅せてくれましたよね。
ゲイリーとバチバチでもしっかり存在感がありました。