「草原の輝き」 - 2018.04.26 Thu
ラストにも出てくるワーズワースの詩の一節を、字幕の訳から引用する。
「草原の輝きは戻らず 花は命を失ったが 嘆くことはない 残されたものに力を見いだすのだ」

ナタリー・ウッドさんの美しさを愛でようと、観賞。
ああ、こういうお話なんだ~と、しみじみ思い、ノートに記録をつけたらばっ!
…過去2回も、見ているではないかあっ!
ただ、30年以上も昔ではある。
だからといっても、まったく覚えていないですか? え、私?
はじめて見たように、今回、新鮮に見ていましたよ。(笑)
恋人どうし、やりたい、その一線を越えるのが、いかに「おおごと」なのか、ちょっと時代を感じもしたが、1928年のカンザス州(田舎?)での話だから、そんなものかなとは思っておく。
彼氏に拒否されて、錯乱しちゃうなんて、まあ、純朴な。
株でお金もちな父親、1929年になる描写が出てきて…わかりましたよ、この先が。
大恐慌ですね。
ナタリーさんの入浴シーンで、なんとなく、水の中に、おっぱいがわかる気がします…気のせいかもしれません…。
浴槽から立ち上がる、後ろ向きのシーンはあり、背中は丸見え、かなり頑張ったと思う!
彼女自身が頑張ったというのと、60年代に入って、ハリウッド映画の描写も規制がゆるくなったんだなあというのと。
ナタリー、この作品の次の出演が名作「ウエスト・サイド物語」になる。

ウォーレン・ビーティは、本作で“introducing”と紹介される。テレビには出ていたようだが、映画はデビュー作だ。
ウォーレンの姉の役を演じたバーバラ・ローデンさんは、のちに本作の監督エリア・カザンの妻になっている。
原作・脚本のウィリアム・インジは、マリリン主演の傑作「バス停留所」の原作者でもあるから、私にはどうしても本作に思い入れが生まれるのであった。
監督のエリア・カザンは、マリリンと付き合いがあったらしいので、うらやましい有名監督。
だが、赤狩りのときに法廷で映画人の名前を挙げて、自分は災難を逃れた、という汚名は、ずっと、つきまとう。映画監督としての力量とは別のことだとはいいながら、どうも複雑な気持ちになる。
マリリンと関係があることを、もうひとつ記しておくと、ナタリーとウォーレンがピアノで弾いたのが「チョップスティック」。マリリンとトム・イーウェルが「七年目の浮気」で弾いた曲である。
(4月24日)
SPLENDOR IN THE GRASS
1961年 アメリカ作品
監督 エリア・カザン
出演 ナタリー・ウッド、ウォーレン・ビーティ、バーバラ・ローデン、オードリー・クリスティ、ゾーラ・ランパート
好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
(c) Warner Bros.
● COMMENT ●
青春とは...
大好きでした♪
この映画のヒロインの気持ちとか、今の時代を生きる若い人に理解できるのか、ちょっと謎(笑)
>又左衛門さん
そのあとに出会った人と一緒になるかもしれない…。
高校生の頃あたりに、よく名画座でかかっていたタイトルのひとつだったなあとも思い出します。
1928年から始まって、映画は翌年に入ります。大恐慌に合わせた物語設定でした。
ナタリーさんも、死の謎をうんぬんされてしまっていますね。目撃者のいない水死ですからね…。誰が何を言っても、本当かどうかわからないのなら、ほっといてほしいのですが。
>kiriyさん
時代の空気とか、やはり違いますから、そのへんは「忖度」しないとですね!
トラックバック
http://bojingles.blog3.fc2.com/tb.php/3419-2398c1e0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
恋は決して成就しないから美しい。美しいまま、永遠の思い出になるからこそ美しいのです。思い出は年をとらないから。だって、結婚とは「現実」だから。現実は美しくはない。
この映画、10年くらい前にDVD買いました。松任谷由実さんが好きな映画だといってたのが気になって。
その後BDで録画し直しました。
大恐慌で、破産した人たちがビルから身を投げる場面がショッキングでした。
チャップリンの「殺人狂時代」の背景とラップする時代ですよね。
ナタリー・ウッドの死因について。最近「他殺説」が浮上したとか....
でも美しい人は、夭折したほうが得ですね。長生きして、老醜をさらすよりはましかも。永遠に美しいまま。