「ALWAYS 三丁目の夕日」 
自動車修理店一家。堤真一、小清水一揮、薬師丸ひろ子

(c) 2005 「ALWAYS 三丁目の夕日」製作委員会

こういう下町の人情ものっぽい映画は、観る気が起きない。あまりにベタに笑わせたり、泣かせにくるような気がして、イヤなのだ。観るのが気恥ずかしいのかもしれない。
(いい例が「フーテンの寅さん」であり、食わず嫌いではあるが「釣りバカ」シリーズなども同様。)

この映画は、チケットをいただいたので観に行った。
で、これが…なかなか良かったのである。
終盤は、泣きっぱなし。これでもか、これでもかと泣かせにくるのに、すっかり乗せられてしまったのだった。
お医者さんの悲しいお話、母を訪ねて三千里な話、クリスマスから正月にかけての出来事、あたりのところですね。

とくに吉岡くんと小雪さんのクリスマスの晩のエピソードには、やられました。ノックアウト。こんなベタな話を見せられちゃ、たまんないよー、やめてよー、と思いながら、心地よく肩を震わせて泣きましたっす。

子どもたちが、いいね。映画に出てくる子どもというのは、見ていて微笑ましいし、文句はつけられない。セリフがひどい棒読みだったりしない限りは。
堀北真希さん。テレビで、ちらっと見たことはあったけど、はじめて、じっくりと見た。素直そうで、将来が期待できそう。
薬師丸ひろ子さんの、下町のお母さん役というのは、なにか珍しい気がしたが、違和感もなく、よかったです。
三浦友和さんが年配の人の役をやるようになったのか…と、時の流れも感じた。


昭和33年の町並みを精密に再現

(c) 2005 「ALWAYS 三丁目の夕日」製作委員会

映画の画面では、東京タワーが建築中で、だんだん出来あがっていったり、テレビで力道山の試合をみんなで見ていたりで、昭和33年の東京、日本を、うまく象徴的に見せていた。
家の様子や町並みなども、よく、昔の風景を再現したなあ、と感心した
CGを活用しているのだろうが、昔懐かしい光景は、私でも多少、しみじみとする。もう少し上の年代の方なら、かなり胸に、じーんとくるのではないだろうか。

原作はどうなのか知らないけれど、自動車修理販売店と駄菓子店の2つの「家族」に的を絞った脚本は、分かりやすくていい。

ひとつ疑問。エンドクレジットでは「家族」単位での集合写真のショットがあったのだが、タバコ屋の、もたいまさこさんは、ひとりで映っていた。「家族」ではなく、ひとり暮しの彼女を映すことに何か意味があるのだろうか。
単に、女優としての特別扱いだとしたら、それは、やめてほしかった。

すべてがうまくいったわけではない状態。だけど、希望がいっぱいのラストだった。
未来には希望があった。
今の時代、文明は進んだけど、どこかで閉塞感があって、希望が持ちにくい。
だから、あの時代を懐かしんで、あったかい気分になったり、ある種の憧れをも抱いてしまうのかもしれないね。
(11月26日)

2005年作品
監督 山崎貴
出演 吉岡秀隆、堤真一、小雪、薬師丸ひろ子、堀北真希、三浦友和、小清水一揮、須賀健太

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評価☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
 
 
映画の日だというので見てきました
正直最初は迷ったのですが(私もベタに泣かせる映画は苦手です)
ボーさんのコメントで行く気になりましたよ
これは中々いい映画でしたね
CG処理で再現された昭和の風景も見事でした
セットもよく作られてます
吉岡さんと小雪さんのエピソードは本当上手いですね
私もやられましたよ
ひとつひとつのエピソードの繋ぎ方も良くて
最後の夕日のラストに活かされていたと思います
特にいいなと思ったのは悪い大人たちもちゃんと描いていた所ですかね
要所要所で登場するこの人たちのおかげで映画がしまったと思います
たまには今の映画で泣いてみるのもいいもんですね
>dora21さん 
コメントありがとうございます。
きょうは映画の日だったんですよねー。入場料が安くても、私は平日は時間がとれないです…。
この映画、評判はすごくいいです。日本人好みというか、なにか、ぐっとくるものがあります。
SF風の「リターナー」などの監督が、こういう映画を作るとは思いませんでした。
最近の日本映画、けっこう元気ですよね。

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