「アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル」 - 2018.06.30 Sat
「…え?」
「マーゴットさんが好きです! だから、映画観ました!」
「あ、ありがとうございます」

「スケーティングも素晴らしかった、演技も素晴らしかった! もう、オリンピックに出られますね!?」
「えーと、ちょっと映像的に工夫もしてあるので、それほどでも…」
「いえいえ、そんな! いーんです! もう、きれいなんだからっ」
「ありがとうございます。でもオリンピックはね」
「あのお母さんが、娘の性格に影響を及ぼしているんでしょうね。にしても、男運が悪い。いっそ私はどうですかっ」
「役柄と実際のわたしが、ごっちゃになってません?」
「いーんです。時間稼ぎでボールを回したって、勝ち進めばいいんです」
「え、話が見えないんですけど」
「トーニャは悪くない! 映画を観るかぎり、悪いのはボディガードじゃないですか。なんなんですか、あのタワケはっ。あ、でも、トーニャは脅迫状は同意したから、ちょっとは悪いですよね。でも私がその罪もかぶりますから、彼氏にしてください」
「えーと、だから、なんか混同してないですか」
「映画ではああなってましたけど、真実そのものかどうかはわかりません。こっそり、ほんとのことを教えてください。それで彼氏にしてください」
「でも、ボーさんには、ほかの彼女がいるんじゃないですか。今年の4月1日の記事にありましたよ。なんなら、毎年4月1日にも」
「あ、読まれていましたか? まあ、それは置いて」
「置くんですかっ」

「トーニャ・ハーディングさん、ブロンド美人系だったせいか、当時けっこう気になっていたんです。ナンシー・ケリガン襲撃事件のことは名称だけしか知りませんでした。今回の映画で中身を知って、知識を得た気分です。そのうち忘れると思いますが」
「それじゃだめじゃん。忘れないでください」
「善処します。…どうやればいいのかわかりませんが。しかし、マーゴットさんはトーニャを演じるのにピッタリでした。外見からしても。ブロンド美人。副題に、史上最大のスキャンダルってありますが、それはオーバーです。誇大広告です」
「そうですよねえ。オリンピックの大舞台に関連しちゃったということはありますけど」
「鏡を前にしたときの表情が、すごかった。演技してるなあ!って」
「ほめてます?」
「もちろん! これぞ女優だ! マーゴットだ! 私の彼女だ!」
「もしもし? ハロー?」
「あなたのスケートは、ちがった、あなたの映画はこれからも追いかけます。なるべく」
「なるべくかいっ」
(6月24日 シネ・リーブル池袋)

I , TONYA
2017年 アメリカ作品
監督 クレイグ・ギレスピー
出演 マーゴット・ロビー、アリソン・ジャネイ、ジュリアンヌ・ニコルソン、ケイトリン・カーヴァー、マッケナ・グレイス
参考:アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル|映画情報のぴあ映画生活
好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
(c) 2017 AI Film Entertainment LLC. All Rights Reserved.
● COMMENT ●
いまだに、ややこしい(笑)
>又左衛門さん
ナンシー・ケリガン殴打事件というので、ケリガンさんが被害者なことは、最初に把握していたので。
母親すごかったですよ、喧嘩になってナイフまで投げちゃったり。
てるてる家族、スケートしていましたね。たまにしか見ませんでしたが。
トーニャの家は母親のみの稼ぎでスケートを習っていたはずなので、お母さんはそれなりに大変だったのか、コーチがお金をあまり取らなかったのか。よくわかりません…。
映画も笑えるし、それをネタにしたこのアップ、もいいですね〜
素晴らしいっす
>onscreenさん
誰もほめてくれないので、うれしいっす!
てか、そんなに深い意味もないのですが(えっ?)
わはは!
自然体でいきましょう!(笑)
>onscreenさん
おだてると育ちます。
>SGA屋伍一さん
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このスキャンダルの当事者たち。どっちがハーディングで、どっちがケリガンか頭の中でこんがらがっておりました。なにしろケリガンという名前が「蹴り」という日本語に似ているから(笑) いかにも蹴りを入れそうな名前じゃないですか。
予告編観ると、この母親って「とんでもない」親だったみたいですねぇ。子供もおかしくなるはずだ。
スケートの話というと、朝ドラの「てるてる家族」を思い出します。数年前にも再放送で久しぶりに観ました。いしだあゆみさんのご家族の話。とにかくスケートはお金がかかるそうです。才能はあってもお金がなくて、あきらめた人の話もTVで観ました。