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2023-03

「ワンダー 君は太陽」 - 2018.07.06 Fri

ジェイコブ・トレンブレイくんが、こういう役を! と知ったときから、観ようと考えていた。

WOWOWの映画情報番組で知った、泣けそうなファミリーもの?
それだけだと普通は観ないはず。
でも、「ルーム」の、あの子だから興味をもった。どんな演技をしてくれるのか。


チーズ
両親役のオーウェン・ウィルソン、ジュリア・ロバーツも素晴らしい。

ほかの人とは違う顔の「見た目」を、目前にして、小学生のクラスメートが、どう反応するのか。

彼と友人になった子の気持ち、また、姉や姉の親友の気持ちも描いていて、せつなくて、あたたかい気分になる。
彼自身のことだけでなく、そうした周囲のあたたかな「外堀」をきちんと観客に知らせてくれるのがいい。


祖母
姉のヴィア(イザベラ・ヴィドヴィッチ)に大きな愛情をそそぐ祖母(ソニア・ブラガ)

とくに、こういう「特別」な弟をもった姉自身の生活は、大きく影響を受けて、精神的な部分でも特別なところがあるはずで、そこを描くのが素晴らしい。
かといって、過剰なことにはならず、地に足をつけたような暮らし、その日々に、ほんとに、いいお姉ちゃんだなあと感心したり、応援したりしてしまう。もう、応援しないわけがないでしょう。

だち

基本的に、悪くてどうしようもない人は出てこない。
それが甘いと言われれば、ええ、そうですかねえ、と答えるしかないけれど、いいじゃないの、人間こうありたいんだから。
映画や小説では、これでもいい。心あらわれて美しい気分になって。
そのうえ、もしも、もしも、実際にも、そうだったら素晴らしすぎて、うれしいのである。


友
いちばんの親友になるジャック(ノア・ジュプ)。この子もよかった。

ただ、ジェイコブくんが演じる子の顔、見慣れてしまえば大丈夫、な程度であることは重要かもしれない。
親友になる子も、すぐに慣れた、と言っていた。
しかし、あまりに凄い顔だったら、どうだろう。仲良くなれるだろうか。

顔のことから話はそれるが、たとえば、奇声をあげて喋る人など、いますよね。
私自身は、仲良くなれるかわかりません。
こういう映画で感激していても、いざ、自分が渦中に置かれる場合、実践するのは難しいように思います。
でも、できれば、オープンマインド、開いた心、でいきたいものですね。

(6月24日 TOHOシネマズ 新宿)


美人
ヴィアの親友ミランダ(ダニエル・ローズ・ラッセル)。すごい美人! でうれしい。

WONDER
2017年 アメリカ作品
監督 スティーヴン・チョボスキー
出演 ジェイコブ・トレンブレイ、イザベラ・ヴィドヴィッチ、ノア・ジュープ、オーウェン・ウィルソン、ジュリア・ロバーツ

参考:ワンダー 君は太陽|映画情報のぴあ映画生活

好き度☆☆☆☆(4.5点に近い4点。満点は5点)


(c) 2017 Lions Gate Films Inc. and Participant Media, LLC and Walden Media, LLC. All Rights Reserved.

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● COMMENT ●

こんばんは

すみません、最近は更新のみで失礼しておりました、、、

やっと観てきました。
とても素敵な作品でした。
いじめっ子は出てくるけど基本みんないい子で...周りの人たちも理解があるひとたちばかりでちょっと気になりましたが、ジェイコブくんの演技でどうでもよくなりました 笑

慣れれば...だけど実際に彼のような子がいたら...自分はどうだろうかと思ってしまいますよね。

>yukarinさん

おはようございます。
いじめっ子にしても、親のほうがもっと問題があって、彼自身は改心(?)しそうな雰囲気になっていましたね。
最後のいじめっ子たちのシーンも、重苦しくないストーリーでした。

自分だったら、と思いますが、最初の一歩が肝心なんだろうなと。

観てよかった!

お薦めして下さったので、先週末に観てきました。
巧みな脚本と構成。そして、登場人物がみな素敵で心に残りました♪
主人公のオギーを取り囲むこどもたちも、それぞれに悩みを抱えていて、その姿にも
心ひかれました。ヴィアやミランダを主人公にして別の映画が1本撮れちゃうじゃないか、というくらい魅力的でしたよね〜。もう1回、観ちゃうかもです(笑)

>さえさん

気に入ってもらえて、よかったです。
みんな素敵な人で、見ていて嬉しいというか気分がいい映画です。
実際の社会じゃありえないとか、そういうことはどうでもいいのです。こうありたいよね、と提示するのが意義なのですから。

いじめっこについては、続編の小説(?)があるらしいです。彼のことは気になりますからねえ。

こんにちは

こんにちは。
オギーの感動物語…というだけの話ではなく、オギーを取り巻くみんなの物語でした。そしてそこが素晴らしかったと思います。
そう考えると、やっぱりオギー、君は太陽なんだなって。

>ここなつさん

こんばんは。
太陽を中心に、みんなが、おもいやりをもって、いっしょうけんめいで、いいですね。
すばらしい映画でした!

> しかし、あまりに凄い顔だったら、どうだろう。仲良くなれるだろうか。

『愛と誠』の中に出てくる高校生なのに見た目が40代で老けてる権太(伊原剛志)も苦労したのかもしれない。

>fjk78deadさん

あー、いたいた、思い出しました。かろうじて見ていた邦画だ!
じつは40代で高校に潜り込んだと思えば…(そんなヤツいない)

ご無沙汰です。

採点に関して、また同じようなことを書いてしまった!
僕とボーさんは、全くドッペルゲンガーだなあ。

>悪くてどうしようもない人
唯一いじめっ子の両親が、いじめっ子より数倍悪かったです。この親が彼をスポイルしたのだと気の毒になりました。

>オカピーさん

こんばんは。
点数。これ、年間マイ・ベスト2位ですよ。1位は、もう、あの、アバの。

あの両親は、まずいですよね。子への悪影響がよくわかりました。

お姉ちゃんのエピソード

が印象的でしたね。優しい人が集まっていても、知らぬ間に寂しい想いをさせてしまうこともあると、本当に色々な角度から気付きを与えてくれる作品でした。
自分も実践できるか…というと難しいかもしれないけど、とりあえずはこの作品で感じたことを忘れず大事にしていきたいです!

>宵乃さん

下の子が生まれると、なにかと「おねえちゃん(おにいちゃん)なんだから」なんて言われがちですが、この映画だと、おねえちゃんは、ほっとかれることが多そうでした。人の感情って、知能が高いせいもあるのか、複雑ですね。
いい映画で、なにかしら自分にも、いい影響があればいいなと思います。

おひさしぶりで・・・

こんにちは。ものすごく久しぶりに自分のブログを更新したら、ボーさんがコメントくださっていて・・・。ありがとうございます!!!
再開したいと意気込んだものの、結局、全然更新できておらず、コメント頂いていたのも長らく気づかずでした。ごめんなさい。
またポツポツやっていけたらと思っているので・・・。なかなか映画も見られていないので、ボーさんのレビューから見たい映画探そうと思います!

>IHURUさん

おはようございます。
ブログをやめちゃった方は、おおぜいいますからねー。
習慣みたいなことが大きいと思います。あと、動機とか。
見たい映画がみつかれば幸いです!

こんばんは

13年くらい前。
仕事のお客さんで、同じように顔に障害をもってる方が来店されて、私は最初「わ!」と思い、でも話し方に品性を感じたのですが、その後他のスタッフさんにこんな顔の方きたよ~みたいな話をしてしまって、そういう余計な事をしなければ良かったのに、当時の私はまだ幼くて、失礼な事をしたなと思い出しました
すみません、思い出話です

ミランダ役の女優さん凄く美人さんでしたよね!
ここは確かに注目しちゃいました(笑)ボーさんもかな?

>makiさん

こんばんは。
2018年度マイベスト第2位ですよー!
そうですね、どこかが変わって見える人に対して、変な目で見ないようにしたいものですけれども。

ダニエル・ローズ・ラッセルさん、写真も載せましたし、注目ですよ! ほかの映画でお目にかからないのですが…。


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詳細レビューはφ(.. ) https://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201806160000/ 【メール便送料無料】Soundtrack / Wonder (輸入盤CD)【K2017/11/17発売】(サウンドトラック)

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2017年・アメリカ/ライオンズゲイト、他 配給:キノフィルムズ 原題:Wonder 監督:スティーブン・チョボスキー原作:R・J・パラシオ脚本:スティーブン・チョボスキー、スティーブ・コンラッド、ジ

「ワンダー 君は太陽」:多くの子らに観てほしい

映画『ワンダー 君は太陽』は、想像したのとは違ったトーンの、軽くて明るい作品でし

ワンダー 君は太陽

Wonder 2017年/アメリカ (監)スティーヴン・チョボスキー (演)ジェイコブ・トレンブレイ ジュリア・ロバーツ オーウェン・ウィルソン アンディ・パティンキン ダヴィード・デイグス ナジ・ジーター ノア・ジュープ ミリー・デイヴィス ブライス・ガイザー エル・マッキノン イザベラ・ヴィドヴィッチ ダニエル・ローズ・ラッセル ☆☆☆★★★

ワンダー 君は太陽・・・・・評価額1700円

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映画感想の「好き度」について。
☆☆☆☆☆(5)…GREAT!文句なし!
☆☆☆☆(4)…FINE!かなり、いいぞ!
☆☆☆(3)…GOOD.観て損はないかな。
☆☆(2)…NOT SO GOOD.ちょっとなあ…。
☆(1)…BAD!いいかげんにせい!
という感じ。★を0.5点とします。星5つは、ほとんどつけませんから、4.5点なら最高と言えます。 自分にとって面白いかどうかが重要で、世間の評判や、意義がある映画である等々は重要視しません。
好きだなあと思ったら3.5点に星が到達。


クリックで救える命がある。

小鳥頭
忘れっぽい人の同盟。
クリックしたら説明があるかもしれない
(忘れた)。


プロフィール

ボー・BJ・ジングルズ

  • Author:ボー・BJ・ジングルズ
  • HP「シネマ停留所」の管理人でもある。♂。単純に映画が好き。綺麗な女優が好き。マリリン・モンローさんは、わが永遠のミューズ。

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