「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」(1回目) - 2018.08.28 Tue
とはいえ、本当に続編ができるとは思っていなくて、製作決定を知り驚いたものでした。喜びと不安。
なんといっても、前作「マンマ・ミーア!」は、2018年8月現在、24回(も)見ている大好きな映画なのです。

約10年ぶりだけど、できあがってみれば、前回と変わらないキャストが、なにはともあれ、うれしい。
ドナ(メリル・ストリープ)の若い頃とその友人たち、恋人たちまで登場するから、今度は大所帯な出演者だ。
まとまりがつくのか多少の心配も。
現代パートのドナたちの歌が少なめになるのかな(お年だし)と予想はしていて、やはり実際に少なめな印象ではあったが、なんのなんの、年齢は感じさせない歌唱ではありませんか!
この続編、ソフィ(アマンダ・セイフライド)が、島のホテルをリニューアルオープンしようとするところから始まる。
そこに、若きドナ(リリー・ジェームズ)の物語(卒業、恋愛、島でソフィを産むまで)が並行して描かれる。
リリーちゃんが年とってメリルになるか…ちょっと考えてしまうけど、ハツラツとしたところは出ているし、なんといっても歌が上手いよ!
たぶん、彼女がいちばん多くの歌をうたったのではないかと思うが、もう、聴いていてうれしくて楽しくて。
私の彼女だし、応援するのは当たり前。
オーバーオールを着たときや、ジャンプしたときの仕草などは、メリルの動作をちゃんと真似ているのがわかる。
真似ているといえば、若きハリー(ヒュー・スキナー)が、spontaneous(スポンティニアス=無計画な)といったときはニヤリですね。(前作でハリー〔コリン・ファース〕の口ぐせだった。)
曲については、前作は息をもつかせぬくらいに次々と歌がうたわれたが、今回は少しドラマ部分が多いのかもしれないなとの印象を受けた。
多少おとなしめの曲も多いような…。知らない曲もあり、これABBA(アバ)の曲なの?と思ったりもした。
最後は、前作で印象的な、あの教会が再び舞台になったり、若きドナと現在のソフィの人生のシンクロ具合が感動的だったり。
だって、ドナ(メリル・ストリープのほう)が! ドナがさぁ! これ、泣くなってほうが無理!
エンディングも、ちゃんと前作仕様で。これでなきゃ納得しないよ、前作のファンは。
ただ、1曲でなく、前回と同じく2曲やってほしかったし、エンドロールでも1曲欲しかった。演奏だけのパートが長かった気がする。

ひとつ、引っかかるのが、前作で3人のパパ候補の若い頃は、ヒッピーっぽい格好をしていたはずなのだが、続編ではそういう格好ではなかったような?
目の錯覚だろうか?(いや、違う。)
これは確信犯的に、変えたのか? マジにヒッピーの姿じゃ、いまどき笑っちゃうから?
それと、邦題。「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー・アゲイン」と、「アゲイン」まで入れてくれなくちゃダメ。
「マンマ・ミーア!」の歌詞には“MAMMA MIA HERE I GO AGAIN”というのがあるのです。いくら長いタイトルだからといって、アゲインの4文字だけ消して、どうする!
ターニャの若い頃を演じたジェシカ・キーナン・ウィンさんは、お年を召した(ああ、他に、なんて表現すればいいの!?)ターニャ役のクリスティーン・バランスキーさんと似ている。
特徴があるから、もしかしたら似ている人は探せば案外多いのかもしれない。
ABBAのメンバーのビョルン・ウルヴァース氏は、大学教授のひとりで出演していましたね。
ベニー・アンダーソン氏は、私は発見しなかったのだけど、いっしょに観た知人が見つけていて、カフェのピアニストで登場。
シェールさんが目玉(目玉おやじ、とか言わないで)。ラスボス貫禄。歯がない人の発音風にも一瞬聞こえたけど(失礼だ)、気のせいだろう。
「ダンシング・クイーン」のナンバーで「わら運びおばあさん」が出たり、若きドナが建物の古い窓を壊したり階段の手すりを滑り降りたりで、前作と同じようなシーンを、いっぱい入れ込んでくるのが、また嬉しい。
ジープで山道を登ってくるのが、前作では、ドナ、ロージー(ジュリー・ウォルターズ)、ターニャで、今作ではソフィ、ロージー、ターニャ。
歌うシーンでも、前作のドナ&ザ・ダイナモスが、今作はソフィ&ザ・ダイナモスになったり。
そんなこんなで、いま思い出さなくて書けないことも多いけど、また観てくるので、新発見もあったら、それも含めて楽しんできまーす。
あ、ちなみに立川シネマシティは「極音」上映あり。うるさくはなくて、しっかりとした、いい音です。
「マンマ・ミーア!」のときは、TOHOシネマズ六本木で「英語歌詞付き上映」で、みんなで歌えたものだけど、今回はやらないのかねえ。
(8月24日 立川シネマシティ)

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MAMMA MIA! HERE WE GO AGAIN
2018年 アメリカ・イギリス作品
監督 オル・パーカー
出演 リリー・ジェームズ、アマンダ・セイフライド、アレクサ・デイヴィーズ、ジェシカ・キーナン・ウィン、シェール
参考:マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー|映画情報のぴあ映画生活
好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)
(c) Universal Pictures
● COMMENT ●
アゲイン
>まっつぁんこさん
歌詞付き上映は、TOHOシネマズ六本木でかなりの回数やってくれましたし、mixiで有志をつのっていて、毎回10人とか、そのくらいは参加していたのではないでしょうか。みんな上手かったですよ。
私も一度、いっしょになりました。(ほかは単独で。)
ジャパニーズ、恥ずかしがりなんでしょうね。
親の若い時との並行しての展開
>私の彼女
リンク先も当然みましたよ!!! 見たら笑っちゃった!!!リンク先の記事の投稿日が「あの日」なんですから

またしてもボーさん特有の「女神病」

でも いい意味で この母親にして この娘ありといったところですよね。
>zebraさん
リリーちゃんは「ベイビー・ドライバー」がすごくよくて、彼女になりました。
明るいし、歌が上手いしで、今回は適役も適役、ドナは彼女しかいないだろってことですね。
惜しくも、もう上映が終わりそうなので、今度は名画座で観るしかないかと。
「Angel eyes ♪」で持ち直す。
そしてまた、私の耳が下り坂になったところで「何だこりゃ?」てくらい心地良い「Fernando」で持ち直し。
締めの「Super Trouper 」なんて、原曲を超えるほどの粋なカバー、すげーわ、シェール…と、私の耳には感じられました。はい、個人的感想です。
ルビーの台詞「ピッチとブレスはまだまだね」は本心だったのか?笑えましたね。
私も日比谷まで、2回目鑑賞行く計画でしたが、我が家のGranny,ルビーさん危篤で、諦めました。諸々の計画をキャンセルしなければなりませんでしたが、映画はチケットを買う前だったので、セーフでした。お陰様で、ルビーさんも持ち直してくれまして
"Suddenly I feel alright ♪"と歌ってくれました(←最後だけ嘘)。
ストーリーの方は…なぜサムにそこまで惹かれたのか、女子として(←?)もう少ししっかり描いてほしかったかなぁ。何か、一緒に馬を助けて、恋に落ちたんやったっけ?くらいしか記憶にない…(^_^;)
舞台版の「Under Attack」というソフィのナンバーが、入れたくて入れられなかったのでしょうか、バックで流れていたのは、嬉しかったですね。
家のことが一段落して、改めて車で千葉まで行こうかとも思いましたが、都合がつかず、お流れに…。期待していたほど、ロングランにならなかったのは、残念ですね。1と2をまとめて名画座にてやってくれるとしても、私の頭では時系列について行けないかも…(・・?)。
>モペ改め「謎の」ミトンさん
はずれているようには思わないけど。それとも多少はずれても気にしていないだけかしらん?
私は歌声が好きだから、もうそれでいいのかもしれませんが。声がきれいだから、いいじゃない?
で、ということは、前作でも、はずれてました?
たまに震えるのは分かりましたが、そういうふうなんだと思えば、そんなに気にならないしー。
私はシェールのほうが、本文にも書きましたが、歯がない(おばあちゃん)発音みたいに聞こえましたよ。
まー、受け取り方はそれぞれなので。
サムがいいのは、やはり、見かけ? フィーリング? 島にいて身近だったから?
もう、第何世代の彼女か忘れちゃいましたよっ(苦笑)。
サムの見かけ…思い出せません。
ご存じかも知れませんが、下高井戸シネマで再上映があるようなので、確かめに行って参ろうかと

ボーさんも、週末に行かれますかね?
埼玉の、えらい遠い所(忘れました)にある映画館でも、やっているらしいですよ。
>モペ改め「謎の」ミトンさん
んー、じゅうぶんに、うまいほうだと思いますけど。どうなんだろうと心配してたら、期待以上に上手かったって感じなのかなー。
男子は、まー、しょうがない(なんでや)。
下高井戸!? 知りませんでした! 土日なら一緒しましょうよー! ほら、左欄にメールフォームありますからっ! ご連絡を!
さ、さいたま…いま調べたら、深谷? 遠いっす…2時間弱かかりますね…
こんばんは。
残念でしたのですが、若きドナのはつらつとした爽やかさが
良かったですよね!
そのぶん男子3人の魅力のなさが気になっちゃって^;
アバを全然知らぬ…という状態だったので、
やっぱりそこは数曲でも知ってるクイーンに軍配上がっちゃいました(ごめんなさい)
>makiさん
若いドナを演じたリリーさんは、ナイスキャスティングです。
私の場合、オトコには、あまり多くを求めていないので(意味を取り違えないでください)、レベルはどうでもいい気味なのですが(笑)。
ABBA(アバ)の曲、知りませんか!? オー、マンマ・ミーア!(なんてこと!)
弊記事へのコメント有難うございました。
ボーさんは前作を何回も観ているので、男性陣の特徴を捉えていて混乱がなかったのではないかと思いますが、僕は北欧青年以外の二人の流れが全く解らず、どうでも良くなってしまいました。
しかし、ドナと言うかメリル・ストリープの突然の登場に涙が出て来たのは、不思議ですねえ。僕は作品にもメリルにも大して思い入れがあるわけではないですし、それまで集中しきれずに見ていたのに。オカピーの泣き虫は有名ですが(笑)。
>オカピーさん
しっとりした曲が多いので、はじけ具合は多少低くなった感はあります。
ビルはブロンドですが、サムとハリーはわかりづらいかもしれませんね。
ドナはホテルの受付でハリーと出会いましたが、ハリーは島には行けず、サムはもともと島にいて、馬を助けたときにドナと出会ったんですねえ。(いちおう解説)
いやー、これは泣きますよ。私も、すぐ泣くほうですが、確実に。
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「英語歌詞付き上映」でみんな歌ったんですか?
国際フォーラムのイベント観客のノリの悪さといったらなかった(>_<)
外人だったらめっちゃくちゃ歌って盛り上がるのにと思いました(^^)/