「ホンドー」 - 2018.09.01 Sat
主人公の名前が、ホンドー・レインという。
レインが、「シェーン」よろしく、母と幼い息子が守る農場にふらりとやってくる。
彼は騎兵隊の偵察・連絡役で、アパッチから逃げてきて、馬が入り用だったのだ。
オープニングクレジットで、おお、西部劇にジェラルディン・ペイジさんが出るんだ、と珍しく思い、興味をもつ。
お、おばちゃん!? と失礼ながら見ていたけど、当時28歳くらいで、あとから調べると、映画出演は初めて? 舞台やテレビではその前から場数を踏んでいたようですね。

ジョン・フォード作品でおなじみのウォード・ボンドが出ているのも注目。
レインと母子の交流の描写は悪くはない。
主人公に走ってついていく犬の演技が良いが、最後の扱いが気に入らない。
酋長が、白人少年を勇士と認めると、彼には父親が必要だといって、部族の男たちを母親の花婿候補として連れてきたりするのが面白い。
先住民って、ほんとにそんなふうだったのだろうか。
先住民と白人の幌馬車隊の戦闘で、幌馬車隊が円陣を組んで応戦し、しばらくしてから陣をほどいて移動して、再び円陣を組み…とやっていたけど、それで逃げ切れるのだろうかと疑問が。だんだんと、やられていってしまうだけでは?
40分過ぎに休憩が入ったのには驚いた。83分の短い映画なのに。
(8月30日)
HONDO
1953年 アメリカ作品
監督 ジョン・ファロー
出演 ジョン・ウェイン、ジェラルディン・ペイジ、リー・アーカー、マイケル・ペイト、ウォード・ボンド
好き度☆☆☆(3点。満点は5点)
(c) Warner Bros.
● COMMENT ●
>オカピーさん
コンドーなら日本にいますが、ホンドー(本堂、本藤?)は珍しいと思います。
ジェラルディン・ペイジさんというと名前を知っているわりに、出演作をあまり見ていないです。
ワンコは最後、作り物感が見え見えでしたし、なんて扱いだ!と。
マリリンを思わせるところは私にはなかったのですが、もしかしてジェラルディンが池に落とされないように、とっとこ逃げるところですか?
前半はよかったのに
上のオカピ―さんのコメントによると、公開当時も評判が悪かったんでしょうか。アメリカ人は犬好きが多いし、まあ当然ですよね。
「シェーン」は私も連想しました。後半は別の人が撮ったのでは…とすら思えるほど尻すぼみです。
>宵乃さん
ワンコが先住民と戦ってたから、彼らがワンコにやり返しただけ、といえるのだろうなとは思います。
自分たちが侵入して駆逐した先住民を、白人がどう描くのかは難しいところがありますね。
トラックバック
http://bojingles.blog3.fc2.com/tb.php/3473-eb93c2e7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
本当(ホンドー)にそうなんですよ。ちとなまっちまった(笑)
>ジェラルディン・ペイジ
「インテリア」のお母さんのイメージ。いや若いですね。
彼女が出た西部劇は見たことがある記憶があるのですが、10000本以上投票しているIMDbに投票していなかったから、錯覚かなあ。
>犬の扱い
映画的に実に冷たかったですねぇ。
>円陣
興味深くは見たけれど、そうかもしれません。
最後に、ジョン・ウェインの歩く後姿をマリリン・モンローよろしく撮っただけの映画と、当時のアメリカの映画雑誌が酷評したとか。そこまで言わなくても良いけれど、実は僕もマリリン・モンローを思い出していました。