「ワーテルロー」 - 2018.11.29 Thu
大好きな映画「マンマ・ミーア!」シリーズなどで、アバの名曲「恋のウォータールー」を耳にする。♪ ウォータールー と記憶に刻まれている。
そんなこともあって、ワーテルロー(英語読みで、ウォータールー)の戦いについても、知っておこうと思ったのだった。
ナポレオン(・ボナパルト、1世)が敗れた最終決戦の地が、ベルギーのワーテルロー。
映画はイタリアとソ連の合作で、プロデューサーがイタリアのディノ・デ・ラウレンティスという大物、監督も「戦争と平和」などをつくった著名なソ連の大物セルゲイ・ボンダルチュクだ。
ナポレオンに、ロッド・スタイガー。知らずに見ていた最初は、え、これは、えーっと、リチャード・バートンだっけ?と思った。
対するウェリントンに、クリストファー・プラマー。最初、「サウンド・オブ・ミュージック」のお父さんかと思った。(そうだけど。)
おまけに、ルイ18世は、おデブなオーソン・ウェルズ。よく太ったなと思った。

戦いは昼前(11時半ころ?)から夜(?)までかかったらしい。
運命を分けたのは、どうやら援軍の差のようだ。
ウェリントンには、プロイセン軍の援軍が到着したが、ナポレオンには味方の部隊がやってこなかった。
映画は、戦いの進展を1時間以上にもわたって描いている。
もともと4時間あった本編を、2時間13分にしたとのことで、それでも、どんな推移をたどったのかは一応理解できて、なるほど、こういう戦いだったのか、と分かる。(創作が入っていないなら。)
けずったせいか、人物描写がそれほど深くないので、こうなってこうなって、こうなったのね、とは思うが、ほとんど感情に訴えない。
ソ連軍の協力で、戦闘場面が人海戦術なのは見ものではあった。
大砲を撃ちあったり、騎兵や歩兵が進撃したり、死なないのは運でしかないようなこと、よくやるよなあと、ぞっとする。
家族のためにも国を守ると思うのか、感情を遮断するか、狂気になるとかしなければ、戦争などできないのではないだろうか。
ナポレオンには、カリスマ的な指導者の魅力で、みんな、たぶらかされたのだろうか。
(11月28日)
WATERLOO
1970年 イタリア・ソ連作品
監督 セルゲイ・ボンダルチュク
出演 ロッド・スタイガー、クリストファー・プラマー、ダン・オハーリー、ジャック・ホーキンス、オーソン・ウェルズ
好き度☆☆☆(3点。満点は5点)
(c) Columbia Pictures Corporation
● COMMENT ●
英語読みだと
>宵乃さん
歴史では、原語読みのほうが多い…のかな?
ウォータールー駅というのもできていますし、ワーテルローとはすぐには結びつかなかった私です。
首脳同士で、じゃんけんして勝敗を決めるとか(笑)。少なくとも、戦争の張本人が先頭に立って戦って命を危険にさらしてほしいですね。
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>死なないのは運でしかないようなこと、よくやるよなあ
ですよね。個人の能力なんてほぼ関係なく、戦略と物量で勝敗が決まるようなものだし、仮想の戦争で決着つければ?と思ってしまいます。
登場人物の心情の掘り下げが物足りなかったですね。