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「ヒトラーの忘れもの」 - 2018.12.16 Sun

少年兵に地雷撤去作業をさせていたとは。

ナチスドイツからの解放の日を迎えたデンマーク。
連合軍の上陸を阻止するために、ドイツ軍によって海岸に無数に埋められた地雷の撤去は、ドイツの少年兵も行なうことに。

じらい

地雷設置はドイツがしたこととはいえ、取り除かなければならないとはいえ、まるで懲罰のような…。少年兵たちの責任ではないのに…。
撤去を命じたほうにすれば、ドイツ兵に地雷を撤去させた、というだけで、少年兵がいたからどうだ、とまでは、あまり考えていなかったのではないかとも思うが。
作業に従事した彼らの半数は、死ぬか重傷を負ったという。

ドイツ軍捕虜に地雷撤去をさせるのはイギリスの提案だったそうだが、デンマークで200万個とは、埋めも埋めたり、途方もないことをするものだと溜息さえ出る。後のことを考えないのか。全部、敵が踏んで、おしまいになるとでも?
罪を憎んで人を憎まず、にのっとれば(?)、罪を問われるべき戦争犯罪人を憎んで、戦争に駆り出されただけの少年兵を憎まず、とでも言いたいような話だ。

それにしても、タイトルに「ヒトラー」とつけるのは、うんざり。ヒトラーの文字があれば宣伝的に注目されるかもしれないが、私はヒトラーの言葉も嫌いなので、その宣伝態度があさましく思える。

(12月15日)

LAND OF MINE
2014年 デンマーク・ドイツ作品
監督 マーチン・サントフリート
出演 ローラン・ムラ、ルイス・ホフマン、ジョエル・バズマン、レオン・サイデル、ゾーイ・ザンヴィリエット

好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)


(c) 2015 NORDISK FILM PRODUCTION A/S & AMUSEMENT PARK FILM GMBH & ZDF

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● COMMENT ●

ヒットラーでヒットだあー!

埋めすぎですよね~

観ていて痛々しかったです。自分たちで埋めた物が自国の子供たちを苦しめるなんて…。

>タイトルに「ヒトラー」とつけるのは、うんざり。

原題通りなら良いというものでもないけど、宣伝のことしか考えてないようなタイトルもやめてほしいですよね。地雷の国という原題に込められた想いを汲み取って!

>fjk78deadさん

そういう素晴らしいだじゃれを言うのは、だじゃれー(誰じゃー)?

>宵乃さん

百や千単位なら分かりますが、200万って。1万人の兵士だとしても、ひとり200個も埋める。しかも、海岸線は、もっとずっとありますからね。

「忘れもの」は、ちょっと題名工夫したでしょ感が(笑)。


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『アイ・インザ・スカイ』『ヒトラーの忘れもの』『湯を沸かすほどの熱い愛』をギンレイホールで観て、痺れる痺れる変に痺れるふじき★★★★,★★★★,★★★★

◆『アイ・インザ・スカイ』 ▲何でも器用によう演じるわ。 五つ星評価で【★★★★ヘレン・ミレンの存在感が光る。ヒリヒリくる佳作】 ヘレン・ミレンの指揮官が効いている。 本来、この役は男の役者に振られるような役だし、 男の役者に振られたら感情的に好戦的に演じられそうな役だ。 ヘレン・ミレンは全く冷静に一個の部品のように演じた。 よい軍人は作戦遂行を目的とし、そこまでの最短...

映画評「ヒトラーの忘れもの」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2015年デンマーク=ドイツ合作映画 監督マーチン・サントフリート ネタバレあり

「ヒトラーの忘れもの」

2015年・デンマーク・ドイツ合作 配給:キノフィルムズ 原題:Under sandet (英題:Land of Mine)監督:マーチン・ピータ・サンフリト脚本:マーチン・ピータ・サンフリト製作:マ

ヒトラーの忘れもの

1945年、ナチス・ドイツによる5年間の占領から解放されたデンマーク。 ドイツ軍が海岸線に埋めた無数の地雷を除去するため、捕虜となったドイツ兵が駆り出された。 彼らの監督をすることになったデンマーク軍の軍曹カール・ラスムスンは、全員があどけない少年ばかりであることに驚く。 危険な作業に従事するドイツ兵たちは、空腹と体調不良に苦しみながらも、祖国へ帰る日を夢見ていた…。 戦争ヒューマンドラマ。

「地雷と少年兵」第28回東京国際映画祭 (日本公開タイトル「ヒトラーの忘れもの」)

コンペティション作品。軍曹役のローラン・モラーと少年兵役ルイス・ホフマンとが最優秀主演男優賞を受賞。最優秀主演男優賞…。そうきたか!という感じだ。私はこの作品はグランプリでいいと思っている。と、なんか急に偉そうだけれど、偉そうな意図は全くなくて…何故この作品がグランプリに相応しいと思ったかというと、内容の衝撃度や展開のドラマ性ももちろんなのだが、マーチン・ピータ・サンフリト監督自らがQ&Aで...

『ヒトラーの忘れもの』('17初鑑賞56・劇場)

☆☆☆☆- (10段階評価で 8) 5月31日(水) パルシネマしんこうえん(名画座)にて鑑賞。

「お嬢さん」(2016年) «  | BLOG TOP |  » 「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」(8回目)

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