読書記録(2019年1月) - 2019.02.11 Mon

「偉大なる、しゅららぼん」 万城目学
2012年本屋大賞第9位。トンデモ超能力SFワールドみたいな。そんなに感動するものでもないので、読んでいるときは楽しいというだけかも。あとで映画版も見た。(1月10日読了)

「ヤング・シャーロック・ホームズ1 死の煙」 アンドリュー・レーン
図書館の青少年向けコーナーにあった。ホームズが子どものときの冒険譚。けっこう危険な目にあったり怪我もしておるぞ。探偵心得の先生っぽい人も登場。(1月17日読了)

「星をつなぐ手 桜風堂ものがたり」 村山早紀
昨年8月に読んだ「桜風堂ものがたり」の続編で、私は今度のほうが、より好きだった。すばらしい。すべて、いい方向に行くお話で、でも、できすぎというよりも、心あったかになるのを読むのが幸せなんだから。2019年の本屋大賞に当然ランクインするのではないか。(1月24日読了)
● COMMENT ●
二人の訃報
訂正
>谷折り → 山折り
>又左衛門さん
凝った書籍は珍しいものですよね。作るのも面倒ですし、高価になるでしょうし。でも好きな人は買いますね。
ヤング・シャーロック~は、テレビ版とは、まったく関係ないと思われます。本のほうが発売が遅いですし。
続編
でも、吉川英治版の本と見比べながら過ごした時間は、至福の時間でした。
当然ながら、人形劇というドラマでは、登場人物等にかなりの省略もあります。でも物語のエキスは薄めることなく、また現代風にアレンジされて、かつ日本語のセリフなので、日本人にも分かりやすく親しみやすく作られていました。
この3世紀ごろという大昔の中国の物語が、いまだに世界中で愛されているのはすごいですね。英雄・豪傑が山ほど出てくる、血沸き肉躍る波乱万丈のストーリー。
そして頭脳明晰な軍師たちによる「謀略戦」の面白さ。戦いとは「頭脳」でするもの。騙し騙されの面白さ。現代人にも通じるものがある。
スティーヴン・キングの「ミスター・メルセデス」の続編「ファインダーズ・キーパーズ」を図書館で借りて読んでいます。前作ほどの面白さではないけど、水準には達していると思います。
一方、スター・チャンネルの「ミスター・メルセデス」シーズン2ははっきり言ってがっかり。ありえない「超常」的描写についていけません(笑)
WOWOWは先月解約したので、「キャッスル・ロック」観れませんが、BJさん観てますか?
>又左衛門さん
本は「泣き虫弱虫 諸葛孔明」。「三国志演義」は読んだような気もしますが、忘れています。
「キャッスル・ロック」というのをやっているのは認識していましたが、見てはいません。(海外ドラマ、ほとんど見ず、見たのは「ブラインドスポット タトゥーの女」ぐらいです。)
3という数字
「映画は3でできている」という話をしたのを覚えておいででしょうか?
この「三国志」で、またその話を思い出しました。
そもそも、劉備玄徳と関羽と張飛の3人が義兄弟の契りを結ぶところから、この物語はスタートするわけですが.....
魏と呉と蜀の3国の戦いの歴史。
三位一体に三権分立。御三家に三方一両損という落語もあります。三国同盟に三者会談等々.....まことに3という数字は不思議な数字ですよ。
補足
映画で重要なのは、「三角関係」ですよ。
「太陽がいっぱい」だってそうでしょ? この三角関係から物語が進展する....
あと、オリンピックがいよいよ来年に迫ってきましたが、あのメダルは金銀銅の3色のみ。だから価値があるとも言えます。
>又左衛門さん
2はカップルなど、安定感がありますが、3は2と1に分かれる可能性がありますからね。
集結したときには2より強いみたいですが、そうでないときは不安定。
旗の色もトリコロールとかありますね。
投稿のときにPass欄にパスワード(好きな数字)を入れておけば、あとで「編集」から文章を直せますよ。
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ひとりは哲学者というか、日本の歴史に新たな光を投げかけた、梅原猛さん。
法隆寺と聖徳太子の謎に切り込んだ「隠された十字架」に衝撃を受けたのをまざまざと覚えています。私がまだ若かったころに読みました。
あと柿本人麻呂の刑死の地の謎の問題を扱った「水底の歌」。これは残念ながら途中でリタイアしたまま、うん十年(笑)
もう一人は、ドラマ「赤かぶ検事」シリーズの原作者でおなじみの和久峻三さん。「京都殺人案内」シリーズもだそうです。すごい数の原作書かれてますよね。この方の本でびっくりしたのが、「雨月荘殺人事件」という単行本。重厚な装丁で、中身を開いて驚きました。裁判で使われる「公判調書」形式という、原稿用紙を和綴じにしたような(谷折り)印刷が再現されているんですよ! 途中からは印刷ですが、冒頭のみ「起訴状」から始まって、「公判調書」「証拠等関係カード」等々、リアルな裁判の雰囲気が味わえます。今は文庫版になってるみたいですが。しかも「解剖結果報告書」「鑑定書」等は「手書き」文字を印刷で再現してあります。贅沢な「お遊び」ですよ。
>「ヤング・シャーロック・ホームズ」
これ映画の原作なんでしょうか? それとも別物?