「女王陛下のお気に入り」 - 2019.02.28 Thu
女王陛下のアカデミー賞受賞は喜ばしい。
肥満で通風をわずらうアン女王は、かっこよくないし、難役だと思うが、オリヴィア・コールマンさん、よかったね!

助演女優賞は、レイチェル・ワイズさんとエマ・ストーンさんのダブルノミネートになって、票が割れると思っていた。
どちらかにあげて差をつけるわけにはいかないじゃないか!とアカデミーの会員なら考える。なら、別の候補者にあげよう、となる。
ふたりとも、受賞しておかしくなかった。
アン女王と聞いて、「1000日のアン」や「ブーリン家の姉妹」なんかのアン・ブーリンさんかと思ったが、違うのですね。
アン女王のそばには、幼なじみの公爵夫人サラ(レイチェル・ワイズ)がいて、どうやら彼女が実権を握っている。
そこに、サラの従妹で、親が没落してしまったというアビゲイル(エマ・ストーン)が雇ってくださいとやってくる。

さあ、ワタクシごひいきのエマちゃんの怒涛の大活躍が始まります!?
迎え撃つレイチェルさんも素晴らしく、間に存在するオリヴィアさんと、まさに絶妙なトライアングル芝居に。
デブ男が裸でフルーツ投げの的になっている、気持ち悪いシーンは削除してもらいたいし、途中から、少し長いなーと、なぜか思っていたので絶賛とはいかないが、ラストシーンでは盛り返した。
ふたりは何を思っているのだろうと、こちらに考えさせる、含みのあるところが、すごくいいのだ。
原題は、ただ“THE FAVOURITE”なので、「お気に入り」。これ、女王陛下だけのお気に入りじゃなくて、ほかの、いろんな「お気に入り」を指しているのではないかと思う。
アビゲイルのお気に入り(目標?)は何か、だって、観ているうちに分かってくるし。
そうそう、サラのダンス、当時の社交ダンスへの皮肉でギャグになっていたような気がしましたが…。
ほかにも、かなり、毒あるよねえ。
(2月24日 イオンシネマ 板橋)

THE FAVOURITE
2018年 アイルランド・イギリス・アメリカ作品
監督 ヨルゴス・ランティモス
出演 エマ・ストーン、オリヴィア・コールマン、レイチェル・ワイズ、ニコラス・ホルト、マーク・ゲイティス
参考:女王陛下のお気に入り|映画情報のぴあ映画生活
好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
(c) 2018 Twentieth Century Fox
● COMMENT ●
ボーさんのお気に入り
>ノルウェーまだ~むさん
…マリリン! あと、えーとえーと…
失礼しました。
そうそう、狂気な宮廷、わかりますけど、気色悪すぎる。そこを狙うんでしょうけど、気持ち悪い。転ぶのと落馬がシンクロしてますけど、気持ちわるいので。
こんにちは
お二人の演技は素晴らしかった!
あの気持ち悪いシーンは見たくなったですね、、、
>yukarinさん
三つ巴の3人で受賞できればよかったのに。
あのシーンねえ、しかもスローモーション…股間を隠しながら、よけるのがルールなんでしょうか!
遅くなりました^^;
こういう王女像、初なので面白かったです、受賞にはびっくりだけど、良かったですもんね、納得。
>migさん
アカデミー賞受賞者のコメントで、いちばん楽しかったのが主演女優賞のオリヴィアさんでした。
彼女のところだけ、一応、録画を残しちゃいましたよ。
こんばんは
勿論、他二人の女優さんも。
歴史上ではよくわかりませんが、女官が事実上政治をうごかしてたってのも、あるんでしょうねえ。
そういえば、本作でのエマ・ストーンの裸体(ベッド上の)は本物ですかね?
>makiさん
オリビアさん、アカデミー賞とりましたからねえ。
え、エマちゃんのはだかっ!? うーん、記憶が…
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三人の三つ巴が凄かったですね~
ボーさんのお気に入りのエマが大活躍でした。
フルーツ投げは本当に長かったですが、あれが宮殿の「狂気じみた日常」をよく表していたと思います。