「デトロイト」 - 2019.03.11 Mon
デトロイトで黒人を中心とした暴動が起きて、その話が続くのかと思ったら。
白人警官たちが、発砲の容疑者数名を、脅し、暴力をふるうという、見ていて怒りを催すようなことに。
キャスリン・ビグロー監督らしい、緊迫感の醸成。
脚本のマーク・ボールはビグロー作品の常連だから、彼の力の寄与も大きいわけだ。

ウィル・ポールター演じる警官が憎たらしいったらなく、すばらしい演技。悪ガキ顔が悪役ぴったんこ。
こいつ、すでに、この反乱騒ぎのなかで、ひとりを背後から射殺していて、上司から殺人だと言われてしまっているから、どこかでタガがはずれていたのかもしれない。
警備員のジョン・ボイエガが、その場にいながらも、ほとんど傍観者と化していたのはリアル(実話ベースだから当然リアルになるわけだが)。
力をもつと、それを使って何かを意外と簡単にできるようになり、偉くなった、こりゃいいな、と勘違いする奴らが、そこらじゅうにいる。そして、悪いことをする。
具体的には言わないが、ニュースなどを見れば、そこにも、あそこにも。
理不尽なんて、どこにでも生まれる。
(…そういうときに、悪人を問答無用で処刑する「ワイルド7」が必要なんだな…。漫画の世界だけど。)
(3月9日)
DETROIT
2017年 アメリカ作品
監督 キャスリン・ビグロー
出演 ハンナ・マリー、ケイトリン・デヴァー、アルジー・スミス、ウィル・ポールター、ジョン・ボイエガ
好き度☆☆☆★(3.5点。映画としては4点。好き度だから3.5点なのです。満点は5点)
(c) 2017 SHEPARD DOG, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
● COMMENT ●
その通り!
>ノルウェーまだ~むさん
まったくであります。
どんなときも~どんなときも~(あ、ちがう歌になってる)
>SGA屋伍一さん
結末が驚きでした
憎たらしいあの若い警官が一番悪いですが、それを許してしまう差別的な社会が結局のところ問題なんでしょうね…。
>宵乃さん
人間にも、いろんな人がいるよなあ…と、それは人類史はじまって以来、かわらないのかと思ってしまいます。
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仰る通りです~権力を持つ者こそ謙虚であらねば。
どんな場面でも~~