「梟の城」 - 2019.03.20 Wed
いまどき「梟」と書く人、あまりいないでしょう?
司馬遼太郎の出世作で、新聞連載作品。
読んだことがあるような気がするけれど、まったく覚えていない。それじゃだめじゃん。
その原作に興味があって見たが、まー、なんのために、そうしてるの? なんでそうなるの?(欽ちゃんじゃない)など、よくわからない部分もあったような(もう忘れてるんかい!)、ボーっと見てればいいかなと、私の名前がボーだけに。(ぼーっと生きてんじゃねえよ!)

原作の紹介などからすると、木さる(葉月里緒菜)さんが主役4人のひとりという認識だったのに、小萩(鶴田真由)さんに比べてあまりの扱いのひどさで、しかも最後があれかよ!と、あごがはずれそうなほどの愕然。
印象に残ったのが、後ろ宙返りをしただけじゃないか!(というイメージ。)
火野正平の忍者というのは似合う。
四百数十年前までは、皆殺しまでする戦国の世だったなんてねえ。
(3月19日)
1999年作品
監督 篠田正浩
出演 中井貴一、鶴田真由、上川隆也、葉月里緒菜、火野正平
好き度☆☆★(2.5点。満点は5点)
(c) 1999 「梟の城」製作委員会
● COMMENT ●
邪悪な秀吉
秀吉役は、たしかマコ岩松。記憶では、本能寺で信長が横死した後、秀吉を先頭に、髻(もとどり)を皆が切って光秀征討を誓う場面。そして大坂城の屋根瓦の上で忍者同士が戦う場面等々....
原作は読んでませんが。大河ドラマ「黄金の日日」で、故緒形拳さんが演じた、邪悪な秀吉が最高でした。最高権力者となってからの秀吉は、それまでの無邪気な部分を持った秀吉とは別人のように、晩節を汚してゆく.....
大昔、大坂城に行きました。でも今の大坂城は、秀吉の頃の城を破壊して埋めた上に建てられています。徳川家の城なので別物なんです。なにかの番組で(ブラタモリ?)で埋まっている大坂城の遺構を観ました。
>又左衛門さん
秀吉は晩年、ひどいやつのイメージが強いですね。
天下取り以降は。
伊賀上野
いわずと知れた忍者の里。ずいぶん昔に一度だけ訪れました。
TVでも時々出る「忍者屋敷」で、隠し扉や色んな仕掛けを見せてもらいました。
また、俳聖・芭蕉の出身地でもあります。だから芭蕉の「奥の細道」紀行は、東北・伊達藩の情報を探りに行ったのだとする説もあるとか。つまり、「芭蕉=隠密」説です。これが意外にありそうで、完全には否定できないところが面白い(笑)
>火野正平の忍者
某NHKの自転車旅を毎年楽しく拝見しております。とにかく女性に人気あるよね(笑) 火野さん自身も若い頃の藤吉郎を演じましたよね。
>又左衛門さん
あんな、忍び込んで暗殺なんて、ほとんどなかったようですが、エンタメとしては面白いです。
芭蕉、伊賀でしたか。情報を得るため、は大いにありますね。
正平さんも自転車で情報集めに回っているのかもしれません!
伊賀と甲賀
三英傑と呼ばれるが、信長・家康と比べると、「秀吉にはビジョンがなかった」のじゃないかと。そもそも天下人になるなんて想像もできなかっただろうし。
所詮、天下を取るだけで満足してしまった。
手段が目的になってしまった。それ以降は「おまけ」の人生。
だから天下を取る前と取った後では「まるで別人」。
信長は海外と貿易をひろめて、日本を富ますことを考えていたが、秀吉は所詮「猿真似」。相手国を侵略しただけ。
>芭蕉、伊賀でしたか
ウィキによると、芭蕉の母方の祖父は、有名な忍者の親分、百地〇〇とか。
これは当然芭蕉のDNAに入ってまっせ!(笑)
話は変わりますが、
私がかっていた会社には、「甲賀さん」という同僚と、「伊賀さん」という上司がいました。作り話ではありません(笑) 甲賀さんのほうが先で、この二人は会ったことはありません。先祖のことを聞いたこともありませんので、詳細は分かりません。
>又左衛門さん
外国を攻めた真意も、武士の恩賞確保のためなのか、よくわかりませんが。
伊賀さん、甲賀さん、いらっしゃるんですね…私は出合ったことがありませんが、どうしても忍者を連想しそうです。
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