「人生はシネマティック!」 - 2019.03.28 Thu
ひどすぎない?
それも運命だ、というのは、わかる。
戦時下だから空襲で、ではない意外な出来事もありうる、そのこともわかっている。
印象が強く残る効果もある。
でもねえ。かわいそうすぎる。
これは忘れないように書いておく。(なにしろ忘れるからねえ。)

大戦中のイギリス。戦意高揚映画の脚本担当のひとりに指名された女性が主役。
ダンケルクの兵士救出の船を出した双子姉妹の話を映画化することになって…。
いつ空襲に遭うやもしれず、明日をも知れぬ命を生きる状態が、よくわかる。
日本も同じだったのだよなあという感慨が。
そうしたなかでも、映画をつくる仕事は、たとえプロパガンダではあっても、観る人を感動させるものを生み出せるならば、とても尊いものだと、あらためて感じる。
映画は素晴らしい!
イギリス映画らしい味があると思いつつ、あとで監督がロネ・シェルフィグさんだと知り、やっぱりね、と思ったら、なんと彼女はデンマーク出身だという。
なんてこったい。
音楽が、「サイダーハウス・ルール」などのレイチェル・ポートマンさんなのもチェックの価値あり。
(3月27日)
THEIR FINEST
2016年 イギリス作品
監督 ロネ・シェルフィグ
出演 ジェマ・アータートン、サム・クラフリン、ビル・ナイ、レイチェル・スターリング、ヘレン・マックロリー
好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
(c) BRITISH BROADCASTING CORPORATION / THEIR FINEST LIMITED 2016
● COMMENT ●
混迷の元大英帝国
訂正
最近、変換の精度が落ちてる気がする(機械のせいか、自分のせいか?
>又左衛門さん
映画は、あんな悲劇にするのが嫌ですが、全体としては好きではあります。
Passの枠に好きな数字を入れておけば、あとで文章を編集できます。
にしても可哀想すぎましたよね。
>pu-koさん
作ってたのが、わりと、ちゃちい映画のような気もしましたが。
悲劇がなくても
ボーさんの仰るように、映画の意義を伝えているところが素晴らしかっただけに。
こんなふうに真摯に映画を作っている人たちを見ると、映画を好きでよかったと思えます。
>宵乃さん
やりすぎ感が、ちょっと。
作り手が一生懸命なら、伝わる場合は多いだろうと思いますね。
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多分に「俺たちは他の国とは違う」という、妙な選民意識(プライド)=島国根性が邪魔をするんでしょうな。
かつての栄光のダイエーじゃなかった、大英帝国の頃の気分が抜けないんじゃないかな。ダイエーもつぶれたし.....所詮、人の国を植民地にして儲けていただけなのに....
まぁ、そういう話は置いといて....(笑)
ひと月半くらい前に観ました。今年は今のとこ、月10本ペースを維持しています。見終わった後の「余韻」が.....悲劇で終わったからかな。
今でいう「キャリア・ウーマン」の主人公。男よりも仕事のできる女ゆえの軋轢。そりゃあ、ほったらかされた男も裏切るわなぁ。反動でか、ますます仕事にのめりこむ彼女に、淡い恋心が....
「ダンケルク」は観てませんが、映画業界の業界裏話的な物語が興味をそそる。
冒頭の地下鉄構内への非難は、「哀愁」を連想しました。