「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」 - 2019.06.05 Wed
前作「GODZILLA ゴジラ」は大好きだった。
ゴジラが、なまらカッコよくて感動したのに。

なぜ、きみは真上に吐くのか?(もったいない)
今回は、怪獣いっぱい出たせいで、ゴジラに魅力が集中せずに、散漫になったのかもしれない。
ゴジラ自身もけっこう出たので、ありがたみが薄れたのか。
それにしても、前作では、いちいち、かっこよかったゴジラ、今回は何もいいところを、後から思い出せない。神々しさとか、あったっけ?
いってみれば、日本製の多くのゴジラ映画(数本しか見ていないが)程度の薄っぺらさの印象しか残していない。
してみると、日本製のゴジラ映画(及び、モスラ、ラドン、キングギドラ)が大好きな方々が喜ぶ作品なのかもしれない。
ちょっと嬉しかったのは、元祖ゴジラ映画で出てきた「オキシジェン・デストロイヤー」の名前を、ちゃんと使ったこと。
キングギドラが宇宙怪獣だと、ちゃんとやってくれたこと。
モスラとゴジラの音楽を、劇中とエンドロールで流してくれたこと。
そんなもんか。
以下は人物描写について、生死を語るのでネタばれになる。これから観る方や、話を知りたくない方は、ストップ!

ほら、燃えていないで、とまりなさい! ネタばれだから!
まず、サリー・ホーキンスさん。渡辺謙の同僚的な博士ですが、怪獣対決騒ぎに巻き込まれたのか、亡くなります。
どこで亡くなったか、見ていなかったのですが(もしかして描写していないのか?)、なんで殺す必要がある?
チャン・ツィイーさんの出番がそれまで少なかったので、彼女の出番を増やすためなのではないかと疑ったら、案の定。
そのあとは、チャンちゃんが、よーく喋るわで、どんどん、のしてきていた(笑)。そういう理由だとしたら、なんと姑息な。
渡辺謙。ゴジラを元気にするために、自己犠牲を立候補しますね。
死ななきゃいけない状況を、脚本がうまい具合に姑息に作ります。
謙が、俺が行く!と言っても、ほかのメンツは誰も、じゃあ、俺が行くよ、私が行くわ、とは言いません。お前ら何だよ!
死ななくてもいいだろ、ほかに何とかしろよな、と私は言いたいですね。姑息。
極めつけは、ヴェラ・ファーミガさん。
家族を生かすために、怪獣を自分に引きつけます。
あれ、たとえば、車だけ走らせて、自分は脱出するとか、いろいろやりようがあるのでは?
娘だって、オヤジだって、弟(息子)につづいて母(妻)が亡くなったら、やりきれないでしょうに。
ちょっと悪いことしちゃったヴェラさんなので、勧善懲悪を思い出したかのように結論に持ってきたんでしょうか? 姑息。
涙もろい私ですが、本作の犠牲者の場合は、なにも泣けず、死ぬ必要がないので、むっとして気分がよくないだけですね。
あ、モスラだって、あれって自己犠牲っぽくないですか? なんなの、一発でやられて、意味なくないですか? (見間違いじゃないですよね、あっけないので…)
カイル・チャンドラーにしても、申し訳ないが、主役というより助演が似合う気がする。(主役はゴジラだから、いいんでしょうけどね。)
ゴジラ王に、臣下の礼をとった怪獣どもにも笑ったよね。
(6月2日 イオンシネマ 大井)
GODZILLA: KING OF THE MONSTERS
2019年 アメリカ作品
監督 マイケル・ドハティ
出演 カイル・チャンドラー、ヴェラ・ファーミガ、ミリー・ボビー・ブラウン、チャン・ツィイー、渡辺謙
参考:ゴジラ キング・オブ・モンスターズ|映画情報のぴあ映画生活
好き度☆☆★(2.5点。満点は5点)
(c) 2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.
● COMMENT ●
こんにちは
こんばんは
怪獣たちの大暴れと見せ方は迫力があり、その点が良かったです。
サリー・ホーキンスさんは、ちゃんと映画の劇中のコンピューターの大画面にも「死亡」と出ていましたよ。
個人的にはモスラの決め顔からのラドン…が色々な意味で「えー」でした。
でもよく考えたら、消えるモスラの鱗粉がゴジラに生命力を与えたので、強すぎのラストバトルは「俺の女になにをする!」的な感じもあったのかなあと異種交配がどうのとかいってた研究者の言葉を思い出したりなんだったり(笑)
芹沢博士
芹沢博士の自己犠牲はまあ誰も立候補しない所も見れば確かにちょっと薄情な部分も見受けられますね^^;自分はあのシーンは54年度版の元祖ゴジラの元祖芹沢博士の行動を踏襲したものかなとも思って観てましたが、持って行ったのがオキシジェンデストロイヤーではなく核というのがちょっと複雑に見えちゃいました(汗
>yukarinさん
暴れても、そんなに燃えなかったんですよねー。ラドンは燃えてた。
>makiさん
大暴れに燃えなかったんですよねー。なぜか。
うん、うん、コンピューターに死亡が出たので、あれまあ、と思ったのですが、死亡の瞬間というか、それがわからなかったので。
うん、うん、でも、男女の仲といっても、それまで会ったことないでしょ?とか思ったりしましたよ(笑)。
>メビウスさん
あー、そういえば、芹沢博士ったら、海中に没してしまいましたっけ。オマージュ的なことがあったわけですね。でもねえ…。
ハリウッド映画に、核の扱いの「重さ」を求めるのはムリですね。
>隆さん
ラドンは単細胞の暴れ者の立ち位置でしょうねえ。
観る気が失せる......
皆さんの感想を読むと、どうも積極的に褒めてない...(笑)
予告編だけ観ても、薄っぺらそうなのは容易に想像できます。これだけオールスターで出したら、時間配分がドラマ部分に回せないのは分かります。
まぁ、力道山とデストロイヤーと馬場と猪木が同じリングに同時に登場するプロレスだと割り切って観ればいいのかも。
最近「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」という2001年の映画を観ました。TVでやってたのに刺激されて。年に数本は東宝特撮を観ます。ゴジラシリーズはほぼ録画済みですが、なかなか観きれません。
この作品は、あきらかに「ジュラシック・パーク」の影響が顕著。それまで聞いたことのない「ガルルルル...」というゴジラの声は、まるでTREX。
便所で放尿中の男がゴジラに踏みつぶされる場面は、まさにJPのあの場面から。
ハリウッド版ゴジラに違和感を感じる点は、どうしても「トカゲ」臭が抜けないということかな。
>又左衛門さん
つまらなかったー!って盛り上がらない場合は、書きこむ確率も低そうですから。
私は書きますけれど。
怪獣バトルを楽しむなら、OKなのかもです。
トカゲなのはエメリッヒ監督版ですが、今のハリウッドのは、首なしゴジラですね。
(笑)
「なぜ、きみは真上に吐くのか?(もったいない)」に笑いました。私もせっかく復活したんやから無駄吐きすんなよ…と思いましたw
ですよね~、名優サリーさんの使い方がもったいない!
謙さんの見せ場は、久しぶりに見る王道展開でしたが、ホロリときちゃいました。
>ハイダウェイさん
画像につける文は、笑いにもっていくこともあるので、楽しんでもらえるとうれしいです!
ほんと、もったいない。次作に出られないですよねー、謙も同じですが。ギャラを浮かすためか!?(笑)
最近は、主役級が亡くなるのは、いやな気分なのです。
>なぜ、きみは真上に吐くのか?(もったいない)
笑ってしまいました。これ間違いない!!なんで上にはくんだろうって思いながら見ておりました(笑)
>Nakajiさん
咆哮したら、つい吐いちゃった、という失敗(お笑い)かもしれませんよ。
アメリカ合衆国の本心視たりデシタ!
>しずくさん
何をやっているかよく解らない
ボーさんと同じく、ゴジラは最初の日本とシン・ゴジラしか見たことがないので、キングギドラが出て来ても特に感慨はないのであります。
そうした怪獣の対決場面が気に入った怪獣映画ファンが多そうですが、僕には何が行われているか具体的によく解らないところが多く、物足りなかったなあ。怪獣映画ファンがよく文句を言わないものだと思ったくらい。
怪獣よりコロナが怖いと見ながら思いましたが、これで最近気になること。
TV局では“終息”と“収束”が意味を区別しているのかしていないのか不鮮明なままに半分ずつ使われ、SNSでは圧倒的に多く“収束”が使われていますね。
“終息”の場合今までの生活が帰ってきますが、“収束”ではマスク着用やソーシャル・ディスタンスは欠かせません。この違いが解っていない人が多いのでは?
>オカピーさん
戦闘やアクションで、何をやってるのかわからない映画も多いですね。本作がどうだったか忘れてしまいましたが!
「終息」と「収束」は、あまり使わないし、私は違いを意識したことがなかったですけど、文字を考えると「息が終わる」ですから、絶えてしまうわけですね。「束に収まる」のは、一応まとまるだけ、そんな違いは感じられます。
コロナは終息してほしいですね。
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