「めし」 - 2019.09.16 Mon
奥様が毎日毎日つくる、家庭の象徴、ルーティンワーク。
ダンナが言いそうなセリフ。「おい、めし」

本作のダンナは、そんなこと言わず、偉そうでないから、いいんじゃないのと思うけど。
同じことの繰り返しで面白くないなあと感じてきたり、そのうえ、何かが引き金になって、もう、家事なんかやりたくなーい! って、あって、おかしくないと思います。
ダンナの姪が居座って、ちょっと怪しい。
実家に帰らせていただきます。頭を冷やします。ダンナはどう出るか。
先に見た「浮雲」よりも、見ていて、単純に、面白かった。
原節子さんは個人的には好きなタイプじゃないのだけど、それは別にいいとして。
上原謙の、平々凡々だけど、いちばん奥に芯はある。みたいな感じは、「浮雲」の森雅之の流れ流され芯がない様子とは、違うものだなあと、つい、比べてしまった。
(9月15日)
1951年作品
監督 成瀬巳喜男
出演 原節子、上原謙、島崎雪子、杉葉子、杉村春子
好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
● COMMENT ●
原節子
めし・・・・((+_+))
旦那の「おいめし」「風呂入るわ」「もう寝るぞ」の繰り返しのセリフばっかで味気ない毎日・・・もちろん暴力を振るうわけでもギャンブルやよその女に暴走するわけでもない・・・
だけど夫婦ってここぞというときは助け合ったりするんだよね。
>又左衛門さん
「白痴」は、みなさん、すごい演技だった印象があります。
島崎雪子さん、ダンナの姪の役で、がんばっていました。今風(当時の)な若い娘。
>zebraさん
主婦の不満というか、そんなことですね。最後は二択ですが、映画では…。
倦怠期・フライド・チキン(意味はない)
予想外に面白かったというのが、率直な感想。ただ「めし」というタイトルが、損してますね。このタイトルで敬遠する人も多いのでは。
結婚後、誰にでも来る「倦怠期」。原節子の妻は、少し生活に疲れた、「所帯じみた」感じが出ています。上原謙はこの時何歳なんだろう? 泥酔した演技は上手いですね。
そんな夫婦の家庭に突然の珍客。例の「3の法則」ですよ。
家出した主人の姪が巻き起こす一波乱。疑心暗鬼の妻。しかし、家出して、実家から問い合わせが何も来ないというのが変。電話くらい来るはずだけど....
大阪観光案内みたいな側面もありますね。大坂城に道頓堀にくいだおれ太郎.....
この作品を観ていて気付いたのは、日本人の生活というか風俗が、わずか60年か70年でこうも変化したかという感慨。木造二階建ての大阪の家屋。そしてご婦人方はまだ着物が当たり前でした。私も結婚当初は、正月元旦だけ着物を着てましたが、いつのまにかいつもの普段着で正月を迎えています。浴衣すら着なくなったなぁ。畳に寝そべって新聞を読むなんてしないもんなぁ(笑) そしてとにかく男たちは、のべつ幕無しに「タバコ」をスパスパ.....
「靴泥棒」のエピソードが意外でした。時代を感じる。コンビの靴なんて粋だよね。ラストの「列車の窓から手紙をちぎって捨てる」場面が、「砂の器」を連想しました。大泉滉のちゃらい関西人、ミスキャストじゃないの?
>又左衛門さん
ああ、バスガイドさん、出ましたね。独特な言い回しで。あんまり若くなかったような…。
高度経済成長期で、だいぶ変わったのではないでしょうか。60年代は、かなり違うと思いますが。
おめでとうございます!
素晴らしい!!
特に今年のライオンズの打線の破壊力は、群を抜いて他を圧倒しました。
ことに森友哉の成長ね。捕手で首位打者って、誰以来? 野村?
CSもおそらくライオンズが突破でしょう。パリーグ代表として戦ってください。
ホークスは多分、工藤が辞任するはず。それだけがホークスファンのささやかな望み。後任は秋山というもっぱらの噂。小久保にもやらせたいけどね。
でも高齢化した打線の立て直しは容易じゃない。そして投手陣の疲弊ね。
工藤の悪癖の犠牲となって、つぶされた投手たちの恨みつらみ.....サファテに岩嵜に東浜に加治屋.....工藤内閣総入れ替えあるのみ! 無能なコーチと監督は去れ!
とにかく、皆さんどのチームもお疲れ様でした!
>又左衛門さん
ペナントレース中、ほとんど見もせず、いつのまに首位ですか?と思いました。
クライマックスシリーズでホークスに勝てるのかが難関なので、期待せずに、もう忘れます。
勝ち残った場合に、虚人を叩きのめす試合は見ようかなと。
子供がまだ居ないし、二人が若いせいか、新鮮さの残るカップルのようでした。図らずも、だと思いますが、夫婦関係における倦怠期に生まれる心の乱れ、のようなものを、関係の変化の機と捉えて、その倦怠感を崩すエネルギーとして使っているようにも見えました。派手ではないですけど。
夫婦関係の擦れ違いも、その元々の信頼感次第で、どうにでも転ぶものと思いました。まあ、古き良き日本って、こんな感じかなと思いましたし、夫婦にスポットが当てられている事は、人間の交友関係は広いと言っても、社会の基本単位たる家族を軸足にして、安定と繁栄への分かち合いや、若者の旅というものがあるのだと思いました。
>隆さん
まあ、でも、この題名だと見たいとは思いづらいです。
いちがいに夫婦といっても、愛情や信頼の度合いなどで、くっついたり別れたり、違ってくるでしょうね。
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今年「白痴」(はくちで一発変換できない)をようやく観ました。その中での原節子の演技が、小津作品での彼女の演技とのあまりの違いに驚かされました。監督によって、まるで別人のようにこうも変わるものなんですね。役者って凄いね(笑)
因みに、死んだ私のいとこも節子という名前でした。割と多いよね。当時の親たちは、原節子にあやかりたいと思って付けたんだろうな。
上原謙が出てる映画って、息子の加山雄三と共演した、若大将シリーズくらいしか知らないんだけど、あまり似てないよね。
杉葉子はたしか今年、令和になってから亡くなって話題になった、「青い山脈」で有名な女優だよね。原節子も出てたし。
それと、この「島崎雪子」って芸名の女優(本名:土屋とし子)ですけど、これ「青い山脈」での原節子の役名じゃないですか!