「皆殺しの天使」 - 2019.09.19 Thu
だからこそ、ときには見てみたい気になる。
ある人物の家でパーティが開かれ、晩餐、歓談、ピアノ演奏などで大勢の人間が時を過ごす。
なぜか、皆が帰りたがらず、広間で各々が眠ってしまうことになり…。

そこから、なんとも不思議な事態になっていくのだが。(この映画のことを検索したり映画評を見れば、何が起きるのか、一瞬でわかることだが、はじめて見る場合は知らないほうが楽しいので、ここには書かない。)
不条理ではあるが、話がわからなくはないので、おもしろく見た。
人間の集団劇としても、かなり興味ぶかい。
閉塞感などは、そこから何かを示唆しているのではないか、想像はできるが、はっきりとはわからない。
当時のメキシコの状況なのか、もっと普遍的なことまで広げているのか。
(9月16日)
EL ANGEL EXTERMINADOR
1962年 メキシコ作品
監督 ルイス・ブニュエル
出演 シルヴィア・ピナル、エンリケ・ランバル、ルシー・カジャルド、クラウディオ・ブルック、オフェリア・モンテスコ
好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
(c) 1991 Video Mercury Films
● COMMENT ●
怖くて渡れぬ青信号
>オカピーさん
最後の最後は、戦争で自由が奪われること?などとも思いましたし、解釈がいろいろな映画もおもしろいですね。
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>人間の集団劇
恐らく群集心理もテーマの一つで、心理学的に言えば、“赤信号、みんなで渡れば怖くない”と真逆のシチュエーションですよね。
しかし、その先に何があるのかは解らない。
最後の一幕も意味深長。羊は【旧約聖書】絡みらしいですが。