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2021-02

「カルメン故郷に帰る」 - 2005.12.16 Fri

「カルメン故郷に帰る」のビデオパッケージ
国産初の総天然色映画。フジカラーフィルム、とタイトルロールに出てましたね。
オープニングは漫画の絵柄に、子どもたちの、しんみりした歌。いったい、これは何?という感じ。

高峰秀子さん(映画では、高峯秀子、と書かれている)は、東京でリリー・カルメンという名前で売れた芸術家として、田舎の北軽井沢に里帰り。
青い空、山と馬…さすがに、カラーを意識して、きれいに見せようとしている映像だ。

馬車に乗りながら歌う高峰さん。まるで、リリアン・ハーヴェイの「会議は踊る」(1931年)の名シーン?

芸術家、というから、踊り子かなにかかと思っていたら、ストリッパーということだった。ちゃんと、そう言っているシーンは、なかったと思うんだけど。ハダカで踊る、と村人が言っているのは、露出度が多い格好で踊るという意味なのかと思ってた。昔だから、ストリッパー、と言っちゃいけなかったのかな?

カルメンと友達の2人で、最後に、村で公演をするわけだが、その踊りが何とも呑気というか何と言うか…。

この映画で、いちばん見せたかったのは、天然色カラーか?

高峰さんは、たとえば「ニ十四の瞳」で、しっとりとした演技をすると思えば、本作のような、ちょっと頭のネジが外れた(映画の中で、そんなふうに言われてるし)能天気な役も演じる。あまり彼女の映画は観ていないけど、演技に幅がありそうな人なのは分かる。

笠智衆さんは、あの、独特な自分のペースで校長役を。背負い投げまで披露して、ハッスルしてます。
カルメンを擁護して、「ニッポンは文化だよ」なんていうワケの分からないセリフも発しております。

1962年に廃止された「草軽電鉄」の姿を見ることができる、貴重な映画でもあるそうだ。

放送後、「この映画は現在から見れば配慮すべき表現・用語が含まれていますが、作品のオリジナリティを尊重し、最小限の音声上の処理にとどめて放送しました。ご了承ください」とテロップが出た。
差別的用語のことだろうか。パンパン(売春婦)なんて言葉は、そのまま出てきたけどなあ…。
しかし、処理なんかせずに、そのまま放送してほしい。(それどころか、処理していない、普通に喋っているセリフで、聞き取れないところがあるんですけど。笑)
(12月10日)

1951年作品
監督 木下恵介
出演 高峰秀子、小林トシ子、井川邦子、笠智衆、坂本武、佐野周二、小沢栄


トラックバックは、カルメン故郷に帰る@映画生活様に。

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アスカ・スタジオ様

評価☆☆★(2.5点。満点は5点)

● COMMENT ●

リリー

わぉ!「カルメン~」見られましたか
ボーさんの映画感想はいつも楽しみにしていますよ。
そうですね内容は別にして日本初のカラー作品を撮るというのが目的みたいな映画ですね
それでも高峰秀子さんのコメディ演技や当時としてはかなり露出の高い衣裳などサービス満点だと思いました。
当時の資料によるとカラー撮影が失敗した場合の為にモノクロでも撮影していたようなのですが
フィルムが残っていれば是非モノクロの方でも見てみたいです。しかし子役の頃から美少女スターだった高峰秀子さんにストリッパー役をやらたせ木下監督も思いきった起用をしますね。でも今思えば彼女以外だとここまで有名な作品になっていたかどうかは疑問に思います。
続編に「カルメン純情す」(モノクロ)という珍作もあります

>dora21さん

高峰さんファンのdora21さんの反応があるだろうなあと思いながら書いていました。(^O^)
有名な映画なので観ておこうと考えたのですが、けっこう、ゆる~い(意味は、なんとなく分かります?)作品でしたね。嫌いじゃないけど、どこに価値を見出せばいいのかな…というような。

モノクロ版は、たしか木下監督のDVDボックスで観られるとか聞いた覚えがあります。(勘違いかも)
「カルメン純情す」も観ました。次に感想書きますよ。NHKのBSで木下作品特集をやっていましたから録画していたのです。

おはようございます。

コメントと相互トラックバックありがとうございました。
「カルメン故郷に帰る」の国産初カラーといい、「笛吹川」のパートカラーといい、木下恵介監督は映画検定の問題作りにも大いに貢献しているようですね。
私は「笛吹川」を観ていませんので、どんな場面でカラーが用いられたのかも知らないのに、知識だけが先行してしまいます。映画検定も罪なものです(笑)。

>アスカパパさん

公開当時に観たら、どう思うのかなあと考えてしまう映画が時々ありますが、これも多少そんな感じでした。
「笛吹川」は、映画検定のテキストで、はじめて知って興味をもったのでした。
パートカラーは、あんまり意味はないような気がしましたが、感覚的に面白かったですよ。

ひょっちとするとストリッパーという言葉自体がまだなかったのかもしれないですなあ。「ヌードモデル」くらいはあったかも。多分、全裸になるような素振りもないみたいだし。みんなシミーズくらいで納得してくれてるみたい。純だな、日本。

>fjk78deadさん

ストリップよりはヌードのほうが浸透は早そうですね。
下着姿で、ちょっとめずらしいゲージュツみたいなもので、まさか裸にとは、観る方も考えてもいないのかも。


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▲国産初カラー映画だけど、画像はモノしかおいてなかった。デコちゃん。 五つ星評価で【★★鈍いからか、ああ、カラーだねとしか今回も思えなかった】 フィルムセンターの企画上映。 全五回で今回のお題は「色彩の探求」 二回目は「フジカラー」で、お題を満たす映画は1951年木下恵介の『カルメン故郷に帰る』。何回となく見る機会があったのに何回となく見逃し、今回が初見。 まあ、地味な...

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