「シャイニング」 - 2019.11.17 Sun
そろそろ続編が来るらしいので、前作を見直してみようと、Amazon Primeにて。
1997年以来、4回目の観賞になるが、記憶力がないことが、時を置いてのリピート観賞には楽しさをもたらすのであった!(笑)
開巻すぐの印象的な音楽が素晴らしいなと思ったら、なんとクラシックの曲!? (ベルリオーズらしい。)
「2001年宇宙の旅」でもクラシックを印象的に使ったキューブリック、さすがです。
雪に閉ざされる冬季にクローズするホテルを、その冬の間だけ管理する仕事を得たジャック・ニコルソン。妻と息子と3人でやってきます。

ほかに誰もいない、がらんとした広いホテル。しかも、以前に同じ仕事をしていた男が、孤独に耐えきれなかったのか、妻や子を殺して自分も自殺したという。
息子には、スピリチュアルというのか、敏感なところがあって、ちょっと怖いものも見てしまったりします。
そのうち父親ニコルソンの精神にも変化があらわれはじめ…。
いまどきの映画のように音で驚かせたりすることもなく、音楽と映像と物語で見せる。
その角を曲がると…来るか来るかの「じわじわ感」、父親の行動の原因は、あれなの? それなの? 人種差別も垣間見えたり。
これはこういうことか? など、いろいろ考えると、おもしろいです。
なぜ保管室の鍵が開いたのか、これがいちばん疑問で、常識的には、開けられるのは生きた人間しかいないはずですが。
ニコ父、狂気顔が似合いすぎて。…それを言ったら、シェリー母も、おびえ顔が似合うので、そういうキャスティングにしたのか。
父親の最後の姿なんて、ついには笑いにもっていったのでは? と思うほどですが、それも良いではないか、と楽しめます。
(11月17日)
THE SHINING
1980年 イギリス・アメリカ作品
監督 スタンリー・キューブリック
出演 ジャック・ニコルソン、シェリー・デュバル、ダニー・ロイド、スキャットマン・クローザース、リア・ベルダム
好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)
(c) 1980 Warner Bros. Entertainment
● COMMENT ●
こんばんは
>makiさん
ふだんのお顔も特徴的ですよね(なんて言っていいのかな…って言っちゃったし)。
雇い主が、はじめにあんな怖い話をしなきゃいいのに、とか思いましたー。
「ドクター・スリープ」はお母さんも出てくるみたいです(違う女優さんで)。
怒りの日
「幻想交響曲」の中の「怒りの日(ディーエス・イレ)」ですね。ユーチューブで観れますよ。チューバが奏でるメロディが荘厳ですね。この「怒りの日」という曲は、普通ミサ曲やレクイエム(モーツァルト等)の中に組み込まれるのが一般的ですが、交響曲の中に入れてるのは異色です。因みにこのひとつ前の曲が「断頭台への行進」という凄いタイトル(笑)
キューブリックはクラシック好きなんですね。「時計じかけのオレンジ」でもベートーベンの「第九」使ってるし、「アイズ・ワイド・シャット」も有名作曲家の曲らしい。
キング自身はこの映画に不満足で、別に自分で撮りなおしたのもあるので、観れたら観てください。全然違うから。怖さは減るけどね(笑)原作を読んだ人ならわかるはず。特にラストが。
「レディプレーヤー1」での「シャイニング」シーンは良く出来ていて感心しました。
「ドクター・スリープ」の原作は期待外れでしたが、映画はまた別物なので観に行くかも。
スターチャンネルで12月から「ミスター・メルセデス3」が始まるそうで、これは「ファインダーズ・キーパーズ」のドラマ化。またブレンダン・グリーソンの元老刑事に会えます。
REDRUM
現在のお姿は如何に....調べたら....
なんとなんと、似ても似つかぬ禿のおっさんだよ!!!(吃驚) 歳月は残酷ですね。
じわじわ感が
原作者さんは怒って自分で撮りなおしたそうですが、映画と小説ではまるで勝手が違うから仕方ないですよね。これはこれで面白いんだからいいじゃないと思いました。
>又左衛門さん
キングの監修したものは、やはり興味はわきますので、機会があれば。
製作に関わったり、出演したりで、なんだかんだ言いながら、映画やテレビドラマ、好きなんじゃないかよ、ですよ。
今のダニーくん…見てみたくないですね…頭髪は自分ではしょうがないですが。
>宵乃さん
ボールがころがってきたりするのも、こわ楽しい。自分がそんな目に遭ったら、いやですが。
映画が原作とどの程度変わるかは、その映画によって違うでしょうけど、原作者が、いちいち怒ったら精神衛生上よくないですね!
色々と興味深い映画
あと撮影技法ですが、当時のキネマ旬報を読むと、開発されて間もないステディカムを台車用に新たに開発して使用したと書かれてありました。キューブリック監督が好むシンメトリー(左右対称)構図がステディカムの撮影と組み合わさった映像は印象的で、ずーっと頭の中にやきついていて、容易に思い起こせます☆(皆さんも一緒だと思います)。フィルム映像をすぐその場でチェックできる技術もこの映画で初めて用いられたとのこと(先日、NHKで放送された是枝監督の「真実」の撮影ドキュメンタリーで出てきていましたよね)。映画の面白さとは別に撮影話もおもしろいのが、私にとってこの映画をより印象深くしているのだと思います♪
あ、「The Shining」のロゴは、ソール・バスのデザインです。
>さえさん
そうなんですよ、143分のを見てみたいのですが。
昔は、長尺の映画は、映画会社などが2時間以内にしろ、と命令を出したことも多いといいますが、1980年当時も、その理由なのかどうか。
なるほど、新しい撮影方法を生んだ作品でもあるのですね。
移動しながらのカメラの目線は、たしかに印象的です。
廊下を走るのや、迷路の追っかけなど。
ソール・バスも、売れっ子でしたねえ。
「映画」として面白かったなと思います。そこに裏話が加わると、なお楽しいですね。
こちにも
私も何度も観てますが、毎回新鮮です。
この夏、福島県で泊まったホテルがシャイニングのホテルにそっくりで、結構ビビりました。
今小説を読んでいます。
キング三昧
多分、BJさん、今日か明日観に行くはず(笑)私はもうちょっと先かも。
一昨日「グレタ」という、ニール・ジョーダン監督のスリラーを観てきました。
キング作品は、やはり原作を読むのが一番。映画やドラマでは、時間の関係でどうしても表現が限られます。「シャイニング」の原作では、第一部が「その日まで」というタイトルで、「ドクター・スリープ」の冒頭も「その日まで」と同じです。これは読んだ人にしか分からない。
最近のキング作品で、私が思うNo:1は「11/22/63」です。
あのJFK暗殺をタイム・スリップでなんとか止めようと奮闘するSF。これは文句なしに面白い。ドラマ化もされています(U-NEXTで視聴可)
映像化の問題点
書き忘れましたが....
原作を映画なり、ドラマなり映像化するとき、それはあくまでも「監督のイメージ」であるということ。
原作を読んでから映画を観に行くと、「どうもイメージと違うなぁ」という経験ありませんでしょうか?
逆に映画を観た後に原作を読むと、「あれ? こんな話なの?」と戸惑った経験はありませんか?
原作のないオリジナル作品なら、そういう問題はないのですが、原作ありだとどうしてもその問題がつきまとう。ややこしい。
>ノルウェーまだ~むさん
福島県ですか。もしかしたら、知らない間にアメリカにトリップしていたのでは?きゃー
>又左衛門さん
「ゾンビランド~」も観たいですし。
「グレタ」も、ちょっと興味はあるのですが、そこまでの余裕が…。
原作本と映画は、違うものですね。エッセンスとか基本設定とかは同じでも。
読書の段階で、頭で想像する絵は、人によっても違うでしょうし。
映画と原作のどちらを先に見る(読む)かによっても、先に触れる内容のほうが有利な気がしますし。
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ニコルソンよりもそっちに目が行きましたヨ。
細かく観て行くとたくさんの発見がありそうですよね。
ドクタースリープも気になるけど、多分レンタル待ちです。