「地上より永遠に」 - 2020.04.08 Wed
3回目の観賞だが、前回は、だいぶ前のことだったので、今回あらためて、なるほどと新鮮に見た。

デボラ・カーさん(左)と、ドナ・リードさん。ドナさんはアカデミー助演女優賞受賞。
ハワイにあるアメリカの軍隊にモンゴメリー・クリフトが転属してくる。
ボクシングが強い彼を、軍のボクシング部がスカウトしようとするが、彼は断る。以前、練習相手が失明したことでボクシングを止めたのだ。
かたくなに入部を拒否する彼に、いじめが陰湿に行なわれる。あー、なんて、やな奴らだ!
クリフトと仲良しだが、暗転の運命をたどるフランク・シナトラ(アカデミー助演男優賞受賞)、上官として頼りがいはあるが組織のなかでは上手くやっていて、上司の妻と浮気さえしているバート・ランカスター。
それぞれの生き方の違い。
ランカスターとデボラ・カーさんの波打ち際でのラブシーンは、「七年目の浮気」でのパロディで有名。

ランカスターとのデートで、彼の手を愛撫するデボラさん。短いが、このシーンは素晴らしい。
悪役看守でアーネスト・ボーグナインが出ていたのか!と初めて認識。
最後は、真珠湾攻撃だったのか!と、これも同様に初認識。過去2回は記憶にないのか。ないんだね。
(3月30日)
FROM HERE TO ETERNITY
1953年 アメリカ作品
監督 フレッド・ジンネマン
出演 バート・ランカスター、モンゴメリー・クリフト、フランク・シナトラ、ドナ・リード、デボラ・カー
好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
(c) Columbia Pictures
● COMMENT ●
生ぬるい....
途中でリタイアしました。日本の軍隊ものとは、相当かけ離れている。
日本のだと、たいてい上官から新入りへの圧倒的で理不尽な「びんた」で始まります。それに比べてなんとも自由で民主的な軍隊だろうと驚いた覚えがあります。
「なんでこんな国に負けたんだ...」。
まぁ要は工業国の物量に負けたわけです。しかも戦争中に不倫しているやつらがいる....(笑)
もう笑うしかないですね。こんなやつらに負けたとは....
この映画は「何を言いたかったんだろう....」
モンゴメリー・クリフト出演作では「陽の当たる場所」が好きですね。原作ドライサーの「アメリカの悲劇」。野望のために恋人を殺した男の物語。
>又左衛門さん
戦争で実際に思うところがある方々には、反感もあるのでしょうけど。
アメリカと日本では物量を投入できる余裕、国力がもともと違って、そこはどうしようもないことでした。
モンティといえば、マリリン・ファンには当然「荒馬と女」。
欧米人のアジア蔑視
戦後70年以上も経過して、大方の日本人としては、アメリカに追従して、堅固な同盟関係を築いたと考えているのにもかかわらずですよ。非常時になにかとこの「パールハーバー」発言が顔を出す。
そもそも中国人と日本人の見分けがつかない欧米人はいまだに多いんだろう。
だからヨーロッパやイギリスでもコロナの責任をなすりつけられたアジアからの観光客がいたらしい。
さて、この映画ではトランペットが重要な役割を果たしているわけですが、
前に触れた「死刑台のエレベーター」の音楽が聴けるサイトがありました。
BJさんもアマゾンプライムの会員だと思いますが、そのプライム・ミュージックの中でマイルス・デイヴィスで検索するとサントラ盤がありました。
>又左衛門さん
コロナも中国発と思われれば、イコール、「アジア発」と頭に浮かんでも仕方ないところでしょう。実際、中国がいちばん早かっただけとかかもしれないですよ。
トラックバック
http://bojingles.blog3.fc2.com/tb.php/3707-e44661f4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)