「拳銃王」 - 2020.09.15 Tue
早撃ちのガンマンとして名が知られるのは、かえって不幸なことだ。
彼を倒して、自分の名を上げようとする輩(やから)が後を絶たないから。

昔の女に会いにきたジョニー・リンゴ(グレゴリー・ペック)。彼が酒場にいると、学校をサボった子どもたちが彼を見に押し寄せる。婦人連は、ならず者が町にいることで、保安官に抗議を申し立てに来る。
ジョニー本人は、昔と違って穏やかなのだが、周囲がそっとしてはおかない。ここでも対決を望む血気盛んな男がいるし、かたき討ちをもくろむ追っ手も迫ってくる…。
かつては仲間だったのに、いまでは保安官となっているマーク(ミラード・ミッチェル)との立場の対比も効いているし、酒場の店主役は、映画ファンにはおなじみの顔のカール・マルデンで、商売柄(?)いろいろと丸く収めようとする感じをうまく出している。
追っ手が来るぞ、来るぞ、ああ、これは…と思わせておいての、ラストのもって行きかたは上手い!
しかも、ジョニーの最後の仕打ちったら。
西部劇としては異色かもしれないが、映画として、かなりの秀作と思える。
(9月13日)
THE GUNFIGHTER
1950年 アメリカ作品
監督 ヘンリー・キング
出演 グレゴリー・ペック、ミラード・ミッチェル、カール・マルデン、ヘレン・ウェスコット、ジーン・パーカー
評価☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
(c) 1950 Twentieth Century Fox Film Corporation.
● COMMENT ●
トラックバック
http://bojingles.blog3.fc2.com/tb.php/3777-0dff76d9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)