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2021-06

「舞踏会の手帖」 - 2020.12.16 Wed

はじめて見たときの、あの曲の記憶。さまざまな人生。

ただ、曲ははっきり覚えているが、ドラマ内容はうろ覚えなのは言うまでもない。

何十年ぶりの再見か。(何十何年ぶりか、わかっているけれど、年齢がばれるので言わない。)
その昔は、いまと違って定期的に、NHK教育テレビ「世界名画劇場」で、ほんとうの懐かしの名画を放送していた。これもそのときに、出会った一本。

ぶとう

印象的なテーマ曲「灰色のワルツ」は、楽譜を逆から演奏して録音し、それをまた逆回転で再生して出来上がりの曲にしたという。
これによって、少し、ぎくしゃくした不思議な感じの名曲になったのだ。

夫を亡くしたクリスチーヌ(マリー・ベル)が、人生を見つめなおすために、昔の舞踏会で出会った男たちの名前が書かれた手帖を頼りに、彼らを訪問する。
亡くなっていたり、悪党になっていたり、神父になっていたりと、男たちの近況をめぐる、いくつかのエピソードをつないでいく。
手法として面白いのが、医者(ピエール・ブランシャール)の話のときに、全編、画面が傾くのだ。
不安定な状況、精神を生み出す、このやり方は、ほかの映画でも、まれに見ることはある。こういうことをやられると、ニヤニヤしてしまうではないか。

しんみりした気持ちに向かいがちなストーリーの、しめくくりが、ちょっとホッとさせるところもよい。

(12月15日)

UN CARNET DE BAL
1937年 フランス作品
監督 ジュリアン・デュヴィヴィエ
出演 マリー・ベル、フランソワーズ・ロゼー、ルイ・ジューヴェ、ピエール・ブランシャール、フェルナンデル

評価☆☆☆☆(4点。満点は5点)


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● COMMENT ●

ルイ・ジューヴェ

今年初めて、永年の宿願のこの作品を観ました。U-NEXTで。最近もNHKでやりましたね。録画しましたよ。
>「世界名画劇場」
これは観た記憶がなかった。今年、一番好きだった「旅路の果て」のBDを買いましたよ。ルイ・ジューヴェのひきつったような、苦虫を嚙み潰したような表情がね(笑)  まだ再生してません(笑)

NHKには期待してませんでしたが、たまには往年の名画もやってくれるんですね。この「旅路の果て」にインスパイアされたとおぼしきドラマが、倉本センセの「やすらぎの郷」でした。リタイヤした元俳優たちの老人ホームという設定がね。

>全編、画面が傾くのだ
「第三の男」でもありましたよね。不安な心理状態の表現ですね。

>ジュリアン・デュヴィヴィエ
三谷幸喜氏の「王様のレストラン」の登場人物の名前に使われました。

>舞踏会
 もはや死語ですね。ダンスパーティー?(笑)

>又左衛門さん

「世界名画劇場」でも、ものすごい初期の放送だと思います。
NHKも、クズばかり放送しないで、こういうのも持っているなら、どんどん放送してほしいものです。
ルイ・ジューヴェの顔、あらためて見ましたが、すんごい個性的ですね。まいりました!ってくらいに。
ピエール・ブランシャールの片目も、すごかったですよ。
傾く画面というと「カリガリ博士」なんかがそうじゃなかったか?なんて、古いことを考えました。違うかもしれませんが。

デュヴィヴィエ作品としては「望郷」と同年なんですね。脂がのってるときなのでしょう。

逆再生でしたか!

面白いことを考えつくものですね。逆再生する前の演奏も聞いてみたいです。
ストーリーはいまいちヒロインに共感できないというか、むしろ何を考えてるのかわからない不気味さを感じてしまいましたが、映画的面白さのある作品でした。さすが名作と言われるだけあります。

>宵乃さん

逆演奏、逆再生って、ほんとかよ?とは思ったのですが、そう言うからには、そうだったのだろうと。

ヒロインは、男たちのお話をつなぐ、いってみれば「狂言回し」的な役割と思ってもいいのかと。主眼は男たちの人生の変遷であって、彼女は、悪く言えば、男たちがどうなっているのか、どこか興味本位で訪ねていくところもある、と思われてもしかたがないですね。

世界名画劇場

>逆再生
言われてみないと気づきませんでした。しかも聴いても分からない。
 オープニングクレジットのページを手でめくるのを見て、「禁じられた遊び」を思い出しました。

 さて「世界名画劇場」について検索してみました。
 スタートが1976年8月で、なんと2003年まで続いてたんですね! 27年間も!
知りませんでした。毎月1回、日曜日という原則だったらしいですが、
第1回から5回までは、毎日連続ですよ。
①「巴里祭」  1976.8/2
②「会議は踊る」   8/3
③「間諜X27」    8/4
④「或る夜の出来事」 8/5
⑤「舞踏会の手帖」  8/6

そして第6回はなんと、1977年の元日「オーケストラの少女」。
「旅路の果て」は、1985年の8/24でした。ビデオ録画した時、故西村晃さんの
解説が印象に残っています。
 たまにモノクロームの映画を観ると、新鮮に感じます。

 BS放送が始まり、「衛星映画劇場」がメインになっていくわけです。私もこれを観たくて、テレビを買い替えました(笑)

>又左衛門さん

世界名画劇場の1~5回は観ました。そこが最初だったとは知らなかったですけれど、ちょうど夏休みですから、ばっちりチェックしていたのですね。
BSがないころは、教育テレビが名画担当でした。


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若くして未亡人となったクリスチーネは、社交界デビュー当時の手帳を見つけ、青春の夢を思い起こしながらそこに書きとめた昔のダンスのパートナーを訪ねて歩く旅に出た…。

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