読書記録(2020年12月) - 2020.12.27 Sun

「不思議の国のアリス 新訳」 ルイス・キャロル(訳:佐野真奈美)
以前読んだときも、特段面白くはないと思っていて、今度も同様。子どものときに読んだら面白いのか。ナンセンスに慣れちゃったというか、客観的に見てしまうのがいけないのだろう。(12月10日読了)

「踊る猫」 折口真喜子
猫がタイトルにあるのに興味をひかれたのは、もちろんである。第3回小説宝石新人賞受賞作を含む短編連作集。与謝蕪村を中心に。不思議話風味は濃い。雪女の話には泣けた。(12月17日読了)

「シャーロック・ホームズ ベイカー街の幽霊」 ジョン・L・ブリーン 他
行きつけの図書館で棚を探すと、ホームズのパスティーシュ(模倣作品)は多い。ルパンのパスティーシュなんかも触れてみたいが、ここでは見つからなさそう。ホームズ自身は幽霊などは信じていないが、不可思議な傾向の事件を集めた一冊。(12月26日読了)
● COMMENT ●
消える猫
>又左衛門さん
ビジュアルも名前も面白いから、いちばん受けると思います。
バートンのアリスは、当時それほど知らなかったミア・ワシコウスカさんを主演にもってきたのが意外でした。
論理的に推理するホームズに対して、非科学的現象(に見えるものも含めて)をからませようと、作家がいろいろ考えてできた作品たちでした。
まだまだ勉強しようという姿勢は、すばらしいですね! 戦国時代にかかわってきたポルトガル語も、スペインと似たようなものでしょう。
アリス
チェコの映像作家、シュヴァンクマイエルの「アリス」という不思議な作品。
昔、途中だけ観たような覚えがあります。主人公の少女が、巨大になったり、縮んだりする場面を。しかしこの作品、気色悪いというか、悪夢のようなものですね。出てくる物たちが、悪趣味というか気持ちが悪いものばかり。でもストップ・モーション撮影にどれくらいの時間を要したのか、物凄い手間がかかっていますよ。この作者の感性、ちょっとギレルモ・デル・トロにも通じるような(褒めてません。笑)、独特ですよ。
閑話休題。
ピアニストで、アリス=沙良・オットという女性をご存じですか? 日本人とドイツ人のハーフでとっても美人なんです(笑) 日本でも演奏していて、人気があります。私もCD買いました(笑) ドビュッシーの。妹さんもピアニスト。アマゾン・ミュージックで視聴できます。
もう一人。ロッテマリーンズのマーティン選手が女優の広瀬アリスに似ていると話題になりました。そこまで似ているかどうかは、見る人の感じ方次第かな?
どうぞ、よいお年を。
>又左衛門さん
ああいう変な感じの持ち味の監督でしょうから、そこを面白く思えるかどうかですね。
オットさん、マーティン、検索してみました。
なるほどなるほど。少しは似ているという場合、誰かがふと気づいて言い出すと、あ、そうかもしれない、と思う人も出てくるものなのでしょう。
さまざま激動の年でしたが、ぜひ、よいお年をお迎えください。
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小学校に上がるか上がらない頃、絵本で読んだ記憶があります。
ディズニー・アニメのキャラでした。中では、「チェシャ猫」という不思議な、消えたり現れたりする猫の存在が印象的でした。ティム・バートンの「アリス・イン・ワンダーランド」はイマイチだったような....ただ、ヘレナ・ボナム・カーターの赤の女王はいいと思いました。
> ホームズのパスティーシュ
面白そうですね。ロンドンというかイギリスには幽霊が出没する建物が多いとTV番組で観ました。ロンドン塔なんか非業の死を遂げた人たちの霊がいそうですもんね(怖)
私は先月くらいから、ヘミングウェイと三島由紀夫を交互に読んでいます。
ヘミングウェイは「陽はまた昇る」を半分くらいまで、三島の「春の雪」はまだ序盤です。ヘミングウェイもありますが、キューバ音楽「サルサ」の歌詞の意味が知りたくて、10月からスペイン語の勉強をEテレで始めました。フランス語に比べると発音は楽です。