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2023-12

「ブレードランナー」 - 2021.01.26 Tue

ブログを始めて以降も(2005年~)、見直したことなかったんだなあ、本作。

今回見たのは、オリジナル劇場版。だから、タイトルは単に「ブレードランナー」とした。
私は、たぶん、これを名画座の文芸坐(現・新文芸坐)で観ている。
とくに、ラストの空撮にヴァンゲリスのテーマ曲が乗ったシーンが印象的だった。どうも、この空撮、「最終版 ディレクターズカット」にはなかったようなのだ。2001年に見た「最終版 ディレクターズカット」の、ホームページに載せてある感想文を、以下に転記しておく。

☆☆☆☆★ラストは音楽にのせてクレジットが出ていたが、私が劇場で観たオリジナルは、カメラが景色をずうっと追って走っていた気がする。
連想ゲームをやってみる。強力ワカモト。2つでじゅうぶんですよ、分かってくださいよ。変な漢字や日本語の電飾。雨。ときおり聞こえる奇妙な日本語。雑然とした未来都市。タイレル社。レプリカント。デッカード。レイチェル。アンドロイドは電気羊の夢を見るか。折り紙。ヴァンゲリス。ロイ。ルトガー・ハウアー。鳩。真っ白に燃え尽きる、まるで、あしたのジョーのような。〔2001・6・7(木)〕


ぶれー
レイチェル(ショーン・ヤング)

当時、映画館で観たことが財産のような記憶、経験になる映画というものはある。「ブレードランナー」は、きっと、そうなりやすい魅力をもつ映画なのだと思う。
近未来の特徴的な描写、世界観。なんと、2019年の設定だった。すでに、現実は、この日々を通り過ぎているじゃないか!
飛行艇なんか、まだ、できていない。酸性雨には、まだ、なっていない。屋台で「2つでじゅうぶんですよ」というオヤジはいない。

(1月24日)

BLADE RUNNER
1982年 アメリカ作品
監督 リドリー・スコット
出演 ハリソン・フォード、ルトガー・ハウアー、ショーン・ヤング、ダリル・ハンナ、ジョアンナ・キャシディ

評価☆☆☆☆(4点。満点は5点)


(c) Warner Bros.

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● COMMENT ●

SF作品の時代設定を

現実が追い越してしまうと妙にグサッときますよね。
子供の頃に思い描いていた、空飛ぶ車が行きかうような未来像が全然実現されてないじゃん!となって…。
「ブレードランナー」は印象の強い作品だからなおさらです。
…にしても画像のレイチェルさん、美しいですね。

>宵乃さん

まさか、過去の話になってしまっていたとは思いませんでした!
あ、飛行艇というより、クルマですね。空飛ぶ車は、昔から映画でもよく見ますが、現実とは違いますねえ。

監督が作り直して完全版(最終版?)とかありますけど、私は、このオリジナル版がいいですね。

シド・ミードとギーガー

>当時、映画館で観たことが財産のような記憶
  羨ましい。私は「エイリアン」を映画館で観ました。オープニングの、徐々にALIENの5文字が出来上がるところが好きですね。
>なんと、2019年の設定だった
 知りませんでしたよ! 「2049」は、その30年後という設定なんですね。2017年から、もう4年も経ちました。イントロのところだけ、U-NEXTで観なおしました。オリジナルも出だしのところを少し観ました。

 今観ても、ロスの夜景の中で炎の柱が吹きあがる場面が凄い。空中に浮かぶポリスカー? まるで香港のような雑然とした下町に降る酸性雨。何故か和傘をさした人が通り過ぎる。益田喜頓に似た「2つで充分ですよ」の爺さん。ハリソンが器用に箸でヌードルを食べている。パトカーの中でもまだ食べている(笑)これらのデザインを担当したのが、有名なシド・ミードだったという記事を相当昔に読んだ記憶があります。彼も2019年に他界してますね。

一方の「エイリアン」ですが、こちらはスイスの画家・ギーガーによるエイリアンのデザインが、何といってもこの映画の成功を決定づけました。悪夢のようなモンスターのデザインが素晴らしい。そしてあの「よだれ」ね。
牛の涎みたいなあれが、気持ち悪さを倍増してますよ。

 「ブレードランナー」で描かれた、アンドロイドの叛乱は、その後もロボットやAIの叛乱として後続の作品に受け継がれています。一方の「エイリアン」は続編が続々と作られ(出来はオリジナルを超えられない)、邪悪な宇宙人の系譜は他作品にも脈々と生き続けていますね。そういう意味では、2作品とも「エポックメーキング」な作品でした。

2019年

ボーさん☆
当時劇場でご覧になられたのですね~それって本当に宝物と思います。
まさかの2019年ですよね、未来は激変するようでしないのかもしれません。

比較視聴しました

現在、U-NEXTで視聴可能な「ブレードランナー」は3種類あります。
①オリジナル
②ディレクターズ・カット
③ファイナル・カット
 随分前から気になってたんですよ。どこがどう違うのかが。

>この空撮、「最終版 ディレクターズカット」にはなかったようなのだ
確かに、確認しました。空撮はオリジナルのみです。ディレクターズ・カットにもファイナル・カットにもありません。監督が不要と判断したんでしょう。

 部分的にどれくらい違うのかは、まだ分かりませんが、分かったことは、ファイナル・カットでは、オリジナルともディレクターズ・カットとも違う部分があります。それはすぐ気付きます。同じ場面で比較視聴すれば分かります。
デッカードがポリスカーに乗ってタイレル社に向かう場面。ミニチュアのタイレル社の建物が見えてくるとき、バンゲリスの音楽がかぶさる。この時、「無線の交信音」がファイナル・カットには入っています。他の二つにはありません。全体的に「音圧レベル」を上げているのが分かります。それゆえセリフも明瞭に聴き取りが可能です。
現在ブルーレイディスクが出ているのはファイナルカットですね。

>又左衛門さん

空撮はオリジナルだけとは思っていました。
たぶん3バージョンとも見たはず。
デッカードがレプリカントかも?というのは、オリジナルからは想像できないですね。

>ノルウェーまだ~むさん

私は「エイリアン」も映画館で観て、例の出現シーンは文字通り、椅子から飛び上がりましたよ!

ハリソン爺さん

「ファイナル・カット版」最後まで観ました。同時に、交互に「2049」版を観てたんですが、ハリソン・フォードが「2049」で出てくると、その年齢差に愕然としますね。立派なご老人ですよ。しかもレイチェル(?)らしき女性は昔のままの若さを保っている! どういうマジック使ったんだろう? CGじゃないよね。
レイチェルの娘だとしたら、レプリカントも妊娠できる?

「2049」で「あれっ?」と思った場面。主役のゴズリングがコンピュータに質問すると、コンピュータはなんと日本語で返事する。ゴズリングも理解した様子のところ。

 ファイナル・カット版のラストの屋上の格闘シーンで、向こうのビルに「TDK」のでかいネオンが見えます。チャイナタウンの雑踏を様々な無数のエキストラの群れが歩いてますね。「ハレ・クリシュナ」を歌いながら歩く坊さんたちが印象的。

「エイリアン」も10年ぶりに再見。これで4度目なので、もう怖くはないです(笑) ただし、卵の中が開いて、タコみたいな中身が飛び出すとこと、ジョン・ハートの胸の中から幼虫が飛び出るところが「気持ち悪い」だけ(笑)
エイリアン役の人の名前もエンドロールで出てくるし。「着ぐるみ」だと思えば...

あと、アッシュ(イアンホルム)がリプリーの口に無理やり雑誌を詰め込もうとする場面。壁に女性のピンナップが多数貼ってある。誰の仕業? 一説によると、この雑誌が「平凡パンチ」だというんですが、確認できませんでした。

ハリソンさん、またまたインディ・ジョーンズの新作に出るって....何歳?


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ブレードランナー

21世紀、遺伝子工学の発達は人造人間レプリカントを生み出し彼らは地球外植民地の労働力や兵士として働かされていた。 しかし、ある時、感情を持つようになった4人のレプリカントが反乱を起こし地球に侵入して来る…。 SFサスペンスアクションの傑作。

『ブレードランナー<オリジナル劇場公開版>』(1982)

フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を原作にしたSF映画で、監督はリドリー・スコット、主演はハリソン・フォード。他の出演者はルトガー・ハウアー、ショーン・ヤング、エドワード・ジェームズ・オルモス、M・エメット・ウォルシュ、ダリル・ハンナ、ウィリアム・サンダーソン、ブライオン・ジェームズ、ジョー・ターケル、ジョアンナ・キャシディら。物語の時代設定が2019年11月だ...

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