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「ジュディ 虹の彼方に」 - 2021.05.04 Tue

ステージで歌をうたいはじめてから、ビビッときた。

そこまでは、ときどき若い頃のシーンが入るものの、くたびれちゃったジュディさんの話で、ふわふわだらり気味に見ていたのだが。
歌うエンターテイナーの本領発揮を、ジュディ・ガーランド本人では(もちろん)なく、演じるレネー・ゼルウィガーさんがスクリーンに再現してみせるのだから、これはもうスタンディング拍手脱帽お辞儀をするしかなかろう。

ジュデ

「若草の頃」で、はじめて認識した「トロリーソング」を歌ったのも、うれしいことだった。
いちばん最初に歌った曲(“By Myself”)も、ミュージカルの定番で、フレッド・アステアなどの歌唱でおなじみだけど、ずいぶんムードを変えて歌ったんだなあと。(探せばジュディ本人の歌ったものが YouTube にある。すごい歌唱力で、聴いているだけで泣けてくる。)

しかし、突出した才能を世間に認められた人は、そのぶん、自分のプライベートを犠牲にしがちだったり、そもそも私生活を上手くできなかったりして、幸せをつかめないことも多いような印象はある。(…マリリン・モンローさん、しかり。)
個人がもっているエネルギーみたいなものの総量が決まっていて、名声が大きくなったら、ほかの人生の面は小さくなったりするのだろうか。

(5月3日)

JUDY
2019年 イギリス・フランス・アメリカ作品
監督 ルパート・グールド
出演 レネー・ゼルウィガー、ダーシー・ショウ、ジェシー・バックリー、フィン・ウィットロック、ルーファス・シーウェル

評価☆☆☆☆(4点。満点は5点)


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● COMMENT ●

>個人がもっているエネルギーみたいなものの総量が決まっていて、名声が大きくなったら、ほかの人生の面は小さくなったりするのだろうか

ボーさんの最後の一文にうんうんと頷いてしまった。
ほんとですね。
昔の日本のアイドルなんかでも、パッと花開いて自ら去っていった人たちが多いですが、壊れてしまう前にバランス調整する必要があったんだろうと思いますね。

>pu-koさん

そうそう、そういう意味では「引き際」などは大事のように思います。
前へ出たら、休むことも必要だ、とか、ありますよねえ。
私は、休みっぱなしがいいんですけども!

こんにちは。

こんにちは。
私は本作結構辛くて正視できない部分が多かったです…。
才能があるのも良し悪しかな。自身を犠牲にせざるを得ないので。

>ここなつさん

こんにちは。
自分が好きでやっているぶんには、いいのでしょうけれど、それ以上を求められてしまいがちなので、そこが問題ですね。

こんばんは~☆

>個人がもっているエネルギーみたいなものの総量が決まっていて、名声が大きくなったら、ほかの人生の面は小さくなったりするのだろうか。

この言葉にグッときました。

この映画、途中まで、本当につらかったです。でも
>ステージで歌をうたいはじめてから、ビビッときた。
同じです。

>kiriyさん

えっ、そんなにグッとこられるほどのものでは…照れて、パーを出しますよ?
(グーに対してパー、って説明しなくてもいいでしょうか?)
非常に、時には真面目なので。
スターの最晩年を描く映画は、それこそグッとくるものも多くなりがちです。記事にもしましたが、グロリア・グレアムさんの「リヴァプール、最後の恋」とか思いだします。

普通

確かに、レネー・ゼルウィガーさんは頑張ってはいます。それは認めます。一見、彼女が演じているとは見えない。
でも私の中では、ドラマ版(NHK 2001年)で観た、ジュディ・デイビス(インドへの道)が演じた「ジュディ・ガーランド物語」に遠く及ばない。
しかし、残念ながら、DVDが発売されているのか分からない。IMDbで予告編は観ることができます。

>又左衛門さん

ジュディ・ガーランドさんとは、まるで違うのですが、似ているかどうかは、そもそも気にはしていませんでした。
まあ、そのデイビスさん版は、見た方なら意見はあるでしょうけど、見る気はないので、なんとも。


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