「ウルフ・アワー」 - 2021.06.19 Sat
おー、出ずっぱりじゃないですか!
ほぼ部屋の中から出ません!
引きこもりの理由が想像できるエピソードはあるけれど、それで外出が一切できないのかは疑問符がつく。
だけど、外出できないことが、人生に立ち向かえない苦しみの全般を暗喩する、などと思えばいいのではないかと思います。

ナオミさんが製作総指揮を兼ねて主演(資金のこと含めて手伝うよーという、有名実力俳優さんに多いパターンで、彼女の作品でも割とあるような気がする)、前述したように熱演、彼女が好きそうな役回りでもあり、「マルホランド・ドライブ」で演じたダイアンも多少、彷彿させます…くたびれた感じが…。
連続殺人犯がのさばり、大停電が起きる1977年のニューヨークを舞台にするものの、サスペンスとか、ホラーとかを期待させる宣伝文句は、作品に「がっかり感」を抱かせる逆効果。観客を呼べればいいというものではない…が、観客が来なくても困るわけで、そういうところは、どう宣伝するのか、ジレンマなのかもしれない。
私的には、じゅうぶん、彼女自身のなかでのサスペンスだったと考えるが。
(6月19日)
THE WOLF HOUR
2019年 アメリカ・イギリス作品
監督 アリステア・バンクス・グリフィン
出演 ナオミ・ワッツ、ジェニファー・イーリー、エモリー・コーエン、ケルヴィン・ハリソン・ジュニア、ジェレミー・ボブ
評価☆☆☆(3点。満点は5点)
(c) 2019 TWH FILM, LLC
● COMMENT ●
弊記事へのコメント有難うございました。
>オカピーさん
内なる恐怖の理由を、もうちょっと、しっかり表現したほうがよかったのではと思います。殺人犯やブザーは実際の恐怖としてのお膳立てにはなるので。
これなんか見ると、警官であっても、部屋に入れるのは考えものですね。(なおさら正体不明の若者(たち)を入れてましたけど。)
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僕も同じことを自分の映画評で指摘しましたが、評価に悪い影響を与えますね。反面、客を呼ばねばならないというのは確かにあって、確かにジレンマです。
配給会社はつらいよ、ですかね(笑)
>連続殺人犯がのさばり、大停電が起きる1977年のニューヨーク
これも拙文に書きましたが、彼女の内なる恐怖をその風景に仮託しただけ。
一人怪しからん警官が来るのが、少しだけスリラーっぽいけれど。