「ブリッジ・オブ・スパイ」 - 2021.08.21 Sat
そう思いながら見ていた。
主人公のことである。
(自分から手を上げたわけではないが)アメリカ国内中が有罪を求めているといってもいいソ連のスパイの弁護を担当し、後半は米ソのスパイの身柄交換に、さらに、もう一人の解放をプラスしつつ、民間の立場で粘り強く交渉していくのだから。
ラストで、登場人物のその後がコメントされていたからには、実在の人物で、この弁護士さん、このあとも国際的に大仕事をしているのだった。

決闘におもむく橋上のスパイ5人(たぶん違う)
ベルリンの壁を作り始めるシーンは興味深く拝見。歴史の一端を、映画から見せてもらった実感が。スピルバーグ作品では「シンドラーのリスト」とか、たまに、こういう、見て得したなーと思えることはある。
アメリカを代表した一人の弁護士の、ソ連側、東ドイツ側との三つ巴の駆け引きにもなってくることもあって、派手さがないのに面白い。
疲れそうなので好んでチェックしないが、人間ドラマで魅せられる映画は、やはり、たまにはいいものだねえ。
(8月18日)
BRIDGE OF SPIES
2015年 アメリカ作品
監督 スティーヴン・スピルバーグ
出演 トム・ハンクス、マーク・ライランス、エイミー・ライアン、アラン・アルダ、スコット・シェパード
評価☆☆☆☆(4点。満点は5点)
(c) 2015 DREAMWORKS II DISTRIBUTION CO., LLC and TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION.
● COMMENT ●
>fjk78deadさん
「ブリッコ・オブ・スパイ」
ダブル・ミーニング
トム・ハンクス出演作に外れは少ない。というか、印象的な作品が多い。それくらい慎重に作品を選んでいるのでしょう。一番好きなのは、「キャスト・アウェイ」かな。まるで「ロビンソン・クルーソー」を連想させるストーリーですが、泣けます。
この「ブリッジ・オブ・スパイ」という原題。文字通り「橋の上での人質交換」の物理的な橋の意味と、心理的な意味での「架け橋」の両方をかけてるわけですね(今頃気づいた。笑)
印象に残る場面は、米のスパイ偵察機・U2が撃墜されて、パイロットが脱出するシーン。子供の頃、このロッキード製の斬新なデザインに驚いた記憶があります。ロッキードって魅力的な飛行機を作りますよね。
そして雪の中を歩いていく途中、主人公が若者たちに絡まれて、コートを渡す場面。
一見すると、マーク・ライランスの方がトム・ハンクスより年上に見えますが、実際の年齢は逆なんですね。
トム・ハンクス夫妻が昨年、新型コロナウイルスに感染したそうで、大変な目に遭ったにもかかわらず、七光りのバカ息子が「ワクチンとマスクに反対」の記事を読みました。アメリカって本当に先進国なの?
>又左衛門さん
ブリッジは、いろんな「つながり」を象徴するものかもしれません。
トム・ハンクス
トム・ハンクスってやっぱりこういう重厚な役が似合いますよね。
真面目過ぎるっていうのかな…そんな顔立ち。
>ここなつさん
そういうわけで、トムハ見たくもないんですけどね。
差別はいけないぞ! ええ。
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