読書記録(2021年9月) - 2021.10.10 Sun

「虚実妖怪百物語 急」 京極夏彦
序破急3部作のラスト。っても、なんとなく3冊になっただけか? 荒俣宏ひきいる妖怪好き軍団(…違うな)、政府軍と決戦(…違うよね)。黒幕は荒俣氏創造の人物、怪人・加藤保憲(これは合ってる)。(9月8日読了)

「霧の王」 ズザンネ・ゲルドム
ドイツの女性作家によるファンタジー。狼の王に戦いを挑むことになる、館の下働きの少女。なんとなく、よくわからない感もあって、スピード上げ読み。(9月21日読了)

「響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」 武田綾乃
アニメになった原作。読んでいて、ああ、そうだったなあと映像を思い出す。原作を先に読んでいたら、逆の回想になるんだよね。そんなにすぐに実力が伸びるのか、と現実に即せば思うだろうが、名指導者がポテンシャルを引き出したとか考えて、フィクションは、それでいいのさ。(9月30日読了)
● COMMENT ●
馴染みの古本屋
>又左衛門さん
テレビドラマは相変わらず、ほぼ見ず。
ユーフォニアムは京アニです。私はテレビ版は見ていなくて映画はだいたい見た…のかな?
京極氏の本には、加藤保憲の演者の嶋田久作まで登場してきます。そういうハチャメチャは嫌いじゃないですね。
「100分de名著」
以前にも触れたことがあるかもしれませんが、25分×4回=100分で過去の有名な作品を解説する番組です。
10月はヘミングウェイ特集で、2回に分けて「老人と海」でした。この番組の好きなところは、第一線の俳優さんによる「朗読」がある点。
目で読む以外の、「耳から入って来る鑑賞」も味があります。
朗読するときのセットも、大海原をイメージさせる凝った作りとライティング。いかだのような「木のパレット」の上での朗読を背景に、カジキマグロのイラストが雰囲気を盛り上げます.....
>又左衛門さん
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いわゆる、リピーター。何故この店なのかというと、他のネット上の古書店と大きく違う点。それは1冊ごとに「写真がついている」という点。1冊につき3枚くらいの写真が掲載されています。新刊はもちろん、状態は皆同じですが、古書となると、「すべて同じ状態の本はない」のです。
日焼けやシミや破損とか、様々な劣化状態は、写真があれば一目瞭然。ヤフオクがそれを始めたわけですが、いいことは真似したほうがいい。文章だけでは信用できません。値付けも良心的。
というわけで、今年買ったのは、新潮日本文学の「遠藤周作集」。今年8月、NHKで「しかたなかったと言うてはいかんのです」というドラマがオンエアされました。BJさんはご覧になったでしょうか? これはかつて、戦時下の九州大学で行われた、「米兵生体解剖事件」を扱ったものです。このドラマの原作は、当事者の姪御さんが書いたものだそうですが、遠藤周作は「海と毒薬」という作品に仕上げました。熊井啓監督が映画にもして、うん10年ぶりに再見しました。
非情に重い作品です。若い頃の奥田瑛二と渡辺謙が好演しています。
>響け! ユーフォニアム。
>アニメになった原作。
これは、あの「京アニ」でしょうか? なんともやりきれない事件でした。
>荒俣氏創造の人物、怪人・加藤保憲
「帝都物語」でしょうか? あれを演じた俳優さんの顔が凄かった(笑)
Wikiで検索すると、「錨を上げて」や「コパカバーナ」が載っています。
「錨を上げて」は、小学生の時、鼓笛隊の行進でよく練習した懐かしい曲。
荒俣さんの元奥さん(杉浦日向子さん)早死にだったなぁ.....