読書記録(2021年10月) - 2021.11.03 Wed

「メソポタミヤの殺人」 アガサ・クリスティー
遺跡発掘現場での事件。考古学がらみは、クリスティー女史のダンナさんの職業ゆえに興味をもったりすることになったのでしょうか。被害者のことを知ることで犯人に迫れる、という考え方で進めるポワロの推理。(10月9日読了)

「マツリカ・マハリタ」 相沢沙呼
ちょうど1年前、読書記録(2020年10月)にある「マツリカ・マジョルカ」の続編。マツリカさんの正体が! 前回も、弱き者への優しみの視線、なんてことを書いているが、同じ感想をもつ。シリーズ3冊がいまあるらしいが、もう1冊も一気に行くか。(10月18日読了)

「エッジウェア卿の死」 アガサ・クリスティー
女優との離婚を拒んでいたエッジウェア卿が殺された! 女優にはアリバイがある…。クリスティーさんをどんどん読んでいるが、もはや、なじみの図書館に在庫はないかも。奥の書庫とか他の図書館にはあるかもしれないが。(10月28日読了)
● COMMENT ●
松本清張とモーツァルト
>又左衛門さん
考古学はミステリアス・ロマンな面がある感じなので、ミステリ作家としての嗜好に合ったのかもですね。
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水と油。まるで接点のない、二人の人物のように思えますが、実は清張さんの晩年の短編集の中に、「モーツァルトの伯楽」という小説があります。
主人公は、清張さんの分身のような男で、ウィーンにある、モーツァルトが埋葬されたとされる墓地を訪れます。周知のように埋葬場所は不明です。そこからモーツァルトと関係のあった、エマヌエル・シカネーダーという人物の話が始まります。彼はオペラ「魔笛」の台本作者兼俳優で、且つ劇場主。
そこで映画「アマデウス」を観たくなって、久しぶりに再見しました。確かに終盤近くからシカネーダーも登場します。「魔笛」のパパゲーノ役でも出演。
>「メソポタミヤの殺人」
>クリスティー女史のダンナさんの職業ゆえに興味をもったりすることになったのでしょうか
前夫アーチボルド・クリスティは妻アガサを裏切って不倫していた。それが謎の失踪事件の原因という説があります。では何故自分を捨てた憎い前夫の苗字を、ペンネームとして終生使ったのかが私には分からない。
「営業上の理由」なんだろうけど、私的にはありえない。
まぁ、考古学者の年下の旦那さんと再婚したからこそ、あの名作「オリエント急行」も生まれたんだろうし、そういう意味ではこの考古学者に感謝しなければいけませんね(笑)
でも離婚・再婚以前にも「エジプト墳墓」とかも書いてるし、彼女自身も考古学に興味があって、それで話が合ったのじゃないかな?