読書記録(2021年11月) - 2021.12.10 Fri

「マツリカ・マトリョシカ」 相沢沙呼
ツイート文は以下。学内推理物に、多感で不安定な頃の人の弱さ、優しさを絡ませつづけた、シリーズ3作目にして初の長編で、ラスト? 初めは単行本表紙の「太腿」に惹かれて読み始めたシリーズだが、とてもよかった。続編あってもいいが、これ以上のものはできるのかどうか。(11月10日読了)

「ハムレット」 ウィリアム・シェイクスピア
映画で見ているので、そうそう、こういう話だねとはわかる。戯曲を読むのは面白くない(というのか、シェイクスピアがおもしろくないのか)。つまらない文章に感じると、もう、読み飛ばし気味。向いてないということか。小泉(今日子)さんも、戯曲を読むのは苦手とか言ってたっけ。(11月18日読了)

「たてもの怪談」 加門七海
まじか! 作者さん、霊感あるん? 住んでる家に、出たら、いやだよねー。え、いや、虫とか、いろいろ。(11月26日読了)
● COMMENT ●
谷崎ワールド
>又左衛門さん
「たてもの怪談」は、引っ越し先が「出る」らしく。危害は加えないからいいですが。加門さんは、もともと、こういう系っぽいような。
シーズンズ・グリーティング
我が家の北向きの窓からは、12月に恒例の遅い紅葉(といっても黄色ですが)のカエデかもみじが、あっという間に散りました。これを見て「人生模様」をまた観たくなりました。「最後の一葉」と「賢者の贈り物」を。今年の春ごろ観てますね(笑) 今月初め、ティム・バートンの「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」を初めて観ました。これ、撮影に相当時間要してますね。昨日はNHKで「3人のゴースト」を録画しました。そのうち観るでしょう。
どうぞ、よいクリスマスをお過ごしください。
>又左衛門さん
映画記事(メモ)を書く必要がないときは、自分のブログを見ない日もあり…こうして皆さん自分のブログから離れていくのか、なんてことも思いますが。
メモ程度ではあっても続けるつもりではあります…メリークリスマスでありますよう。こちら、雨ですね…。
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1年がどんどん短くなっている感じがします。
さてここ最近、谷崎潤一郎の世界にはまりました。
彼は、あの当時としては珍しく「性愛」の世界を文学で極めた人です。
レズビアンを描いた「卍」や、SMの世界の「痴人の愛」、障がい者を愛するために、自らも盲目になる「春琴抄」、老人の衰えない性欲を書いた「瘋癲老人日記」等々...
これらのうち、「痴人」と「春琴抄」「瘋癲老人日記」の映画を観ました。
「瘋癲」には若尾さんが出ています。
小説は、「武州公秘話(ぶしゅうこうひわ)」という、戦国時代の変態的な武将の物語を読んでいます。
私は学生時代に神戸で下宿していたのですが、そこにはかつて谷崎が住んでいた屋敷が近くにありました。関東大震災後に関西に移り住んだ谷崎が愛した、閑静な土地でした。まさかその数十年後、阪神淡路大震災に遭うとは夢にも思いませんでした。
>「ハムレット」
やはり、戯曲を読むよりは芝居で観たいものです。ローレンス・オリビエの映画もね。有名なセリフが多い印象。でもシェイクスピアは不滅ですね。
この物語は実話に基づいているのかな? 自分の父である王を殺したのが、父の弟である叔父と母の不義密通という、現代にも通じる切ない話。
クリスティの「検察側の証人」の戯曲版には、舞台上の法廷のセットの位置の指定まで書いてあってびっくりしました。
>「たてもの怪談」
事故物件ですか? 最近この手の本や映画が増えているような。「事故物件住みます芸人」というものまで出てくる始末。