「絶壁の彼方に」 - 2021.12.29 Wed
和田誠さんなども著書のなかで語っていたそうで、さもありなん、の出来である。
ある外科医が、ヴォスニア(架空の国家)から叙勲と公開手術のために招聘される。ところが、その手術をした相手というのが…
これ以上は書かないが、一転、逃亡劇となり、ヒロインが加わります。

主役はダグラス・フェアバンクス・ジュニア。映画界で著名な父のあとをつぐようにして活躍した。
ヒロインは、グリニス・ジョンズさん。ハスキーな声が特徴的な、「メリー・ポピンズ」のお母さん、といえば、「ああ!」とわかる方も多いのでは。でも、「メリポピ」より14年も前の作品、まだ20代です。
監督のシドニー・ギリアット、知らないなーと思ったら、ヒッチコックの「バルカン超特急」(1938年)の脚本家だそうで! 本作も共同脚本。
脅されて協力するはめになる男で、「ピンクパンサー」シリーズのドレフュス警部でたぶん有名な、ハーバート・ロム。味があります。
ヴォスニアの架空言語まで作っていて、けっこうたくさん喋らせているので、きちんと考えた言葉になっているんだろうなと。手がかかってます。
(12月29日)
STATE SECRET
1950年 イギリス作品
監督 シドニー・ギリアット
出演 ダグラス・フェアバンクス・ジュニア、グリニス・ジョンズ、ジャック・ホーキンス、ハーバート・ロム
好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
(c)Gaumont British Picture Corporation
● COMMENT ●
弊記事へのコメント有難うございました。
モノクロ時代のヒッチコック映画がお好きな方に絶対的にお薦めですね。御大の同じ系列の作品ほどタイトではないですが、これだけ楽しませてくれれば御の字です。
>こういうのをWOWOWやらんから解約するかも。
全くねえ。
BS-2があった頃は充実していたNHKも近年は全然ダメですしねえ。
>オカピーさん
巻き込まれ型の逃げて追われて、になります。
AmazonPrimeは、ジュネス企画あたりで出ていたものを、ラインナップしてきているみたいですね。
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