「ミュンヘンへの夜行列車」 - 2022.03.13 Sun
そしたら、オープニングクレジットで脚本に、シドニー・ギリアットの名前が!
以前見て面白かった「絶壁の彼方に」の脚本家・監督ではないですか! 期待が高まり、いろいろと「絶壁の彼方に」テイストを今回も感じながら…やっぱり楽しかった!

ナチスドイツが、チェコスロバキアの科学者に協力させようと、娘ともども身柄を拘束、ミュンヘン行きの列車で連行する。イギリスの諜報員は、それを阻止できるのか。
レックス・ハリソン、なかなか出てこないなと思っていたら、出てきた瞬間、歌うたってるので当人だとわかりました。なにしろ「マイ・フェア・レディ」で歌いまくっているイメージだから。
イギリスがドイツに宣戦布告した1939年9月3日がメインの話で、1940年7月26日にイギリスで公開されている。
ナチスへの皮肉がときどきピリッと効く。戦時中の製作だものね。
列車に乗り合わせたイギリス人の2人組がおもしろい、と思っていたら、この2人、同じ役で2年前のアルフレッド・ヒッチコック監督作品「バルカン超特急」にも登場したという。脚本が同じくシドニー・ギリアットだからこそのユーモアだろう。(主演女優のマーガレット・ロックウッドさんも同じく「バルカン超特急」に出ているが、役柄は違う。)
(3月13日)
NIGHT TRAIN TO MUNICH
1940年 イギリス作品
監督 キャロル・リード
出演 レックス・ハリソン、マーガレット・ロックウッド、ポール・ヘンリード、ベイジル・ラドフォード、ノーントン・ウェイン
好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
(c) Twentieth Century Fox
● COMMENT ●
>オカピーさん
「オカピー」という名前がたくさんあったら検索結果が絞られないかもですが、同じ名前って、ほとんどないでしょうし。
「絶壁の彼方に」の市電…いわれて思い出しました(苦笑)。
キャロル・リード監督作としては、見られそうなものでは、だいぶ初期のものですね。「第三の男」が9年後の1949年。1948年の「落ちた偶像」も好きです。
こうなると「バルカン超特急」も見ないといけません。見たことある気はするのですが、記憶がなくて。
トラックバック
http://bojingles.blog3.fc2.com/tb.php/3999-9e06731f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
Yahoo!(お薦め)等の検索エンジンを使って【作品名+オカピー】でやると90%以上(多分95%近く)出てきます。【作品名+プロフェッサー・オカピー】でやると、最低でも95%(多分98%くらい)出てくると思います。
是非お試しあれ。
>キャロル・リード監督作というので、まずは観賞決定!
ブログにアップしたのは2006年ですが、もしかしたら2004年くらいに観たような記憶があります。当時は少し前の批評も挙げていました。
で、当時僕もキャロル・リードということで鑑賞決定しました。それと列車が出てくるスリラーは大概面白いという期待もありましたかね。
>シドニー・ギリアットの名前が!
原作ものとは言え、この人、列車の使い方が上手いです。「絶壁の彼方に」でも市電が少し絡んでいましたね。
>主演女優のマーガレット・ロックウッドさん
結構ご贔屓。
戦前はストレートな役柄が多かったのですが、日本に初登場した頃は妖艶な役柄だったとのこと。