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2020-02

「ガタカ」 - 2006.02.11 Sat

「ガタカ」ポスター
遺伝子の優劣で将来が決まる未来。
遺伝子操作をせずに生まれたヴィンセント(イーサン・ホーク)は、生まれつき心臓が弱い「不適正者」だったが、宇宙飛行士になるという夢をもっている。
宇宙開発を進めるガタカ社に清掃員として入り込んだ彼は、闇ブローカーの手引きで、下半身不随の「適正者」ジェローム(ジュード・ロウ)と出会う。
ヴィンセントは、ジェロームの適正者データを使用する契約をし、宇宙飛行士への夢に近づいていく…。

心臓の欠陥によって長生きできないとされても、夢をあきらめないヴィンセント。いや、長生きできないからこそ、急いで夢を追わなければならなかった。
優秀な適正者なのに、事故で障害者になってしまったがゆえに、自らのデータを提供することで生活せざるをえないジェローム。だが、ヴィンセントの夢の実現のために協力していくうちに、やがてヴィンセントの夢が自分の夢でもあるように思えてくる。

「ガタカ」というタイトルは、いかにもSF風な響きだなあと以前から思っていた。どういう意味なのかと調べてみたら、DNAの4つの塩基の文字から成り立っている単語なのだった!
なんか、すごいぞ。

ほとんど車椅子に乗っているだけのジュード・ロウだが、本作では印象が強い。いかにもハンサムでエリート、「適正者」っぽい、ハマリ役だ。
それに対するイーサン・ホークの普通っぽさ。努力する「不適正者」のイメージとしては、こちらも合っているだろう。

ユマ・サーマン…なんとSF的な顔だろう(笑)。ロボット的、アンドロイド的というか。近未来ものに、ぴったり。

何度か登場する、ロケットの打ち上げのシーンが美しい。遠景で、炎を噴き出し、輝きながら、上へ上へと昇っていく。
ヴィンセントの夢が、そこに見えている。

音楽もいいなと思ったら、マイケル・ナイマンだった。「ピアノ・レッスン」(1993年)で有名か。

捜査官の役でアラン・アーキン(「暗くなるまで待って」〔1967年〕、「愛すれど心さびしく」〔1968年〕)、闇ブローカーの役でトニー・シャルーブ(「ギャラクシー・クエスト」〔1999年〕、「名探偵モンク」〔TVシリーズ〕)、清掃員の役で、何とアーネスト・ボーグナイン(「マーティ」〔1955年〕、「ワイルドバンチ」〔1969年〕)といった顔が見られたのも、楽しかった。

ラストの、医者とヴィンセントのシーンには泣けた。
そして、ジェロームの行動。いいのかなあ、それで?

初めから、あきらめないで、努力をすれば夢は叶うかもしれない。そのメッセージは見事に伝わる。
(2月5日)

GATTACA
1997年 アメリカ作品
監督 アンドリュー・ニコル
出演 イーサン・ホーク、ジュード・ロウ、ユマ・サーマン

トラックバックは、No Cinema No Life様紅玉の甘い戯言様ガタカ@映画生活様に。

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近未来二番館様

評価☆☆☆(3点。満点は5点)

● COMMENT ●

紅玉

「ガタカ」登場ですね~。TBありがとうございました!
この映画はイーサンとユマの写真をバーンと出したデザインが多いけど、どっちかというと、男二人のドラマで泣かせる!って感じですよね。ユマはちょっと添え物チックな感じがしたな~。

最後の医者の言動がすごいグッときますよね。すべてを見通していて、尚且つ応援する気持ち。見るたびヒリヒリっとせつなくなる映画です。

>紅玉さん

じつは、観るのは2回目なのです。
評判がいいので、再見してみたわけですが、さすがに雰囲気がありますね。
ポスターでも、イーサンとユマの写真ばかりで、ジュード君は見当たりませんでした。当時は、まだ、それほど売れてなかったのでしょうね。

ラストの医者には、やられましたよね。ベタな展開なんだけど、ぐっときます。

好きな一作です

確か「シモーヌ」を観て、「話はともかく(?(笑))、映像の雰囲気がいいなあ~」と、同じ監督のこれを借りて観たのです。
なんというか、古典的SFな世界観を綺麗に描いているなあと思いました。
本物と偽物、努力と惰性、希望と絶望、いろんなものがうまく入り交じってますよね。
そしてほんとラストでそれをまとめるいいシーンが入ると、映画ってなんて締まるんだろー、って感じです。

>まおさん

おお! これ、ご覧になっていたのですね。
2人の男の対比が、うまいんですよね~。
医者のシーンからラストまでの展開は、印象的です。

「シモーヌ」は、この監督でしたっけ。未見なので頭に入れておきます!

ガタカ

TBありがとうございます
何もかもがツボの作品だったので僕は何度でも見てしまいます。

最後のお医者さんのシーン、味がありますよね。全体的に非現実的で未来の科学的な雰囲気の中ですごく人間味のある温かいシーンでしたよね。

すべてが前向きでひたむきな作風の中で最後のジュロームの行動だけはネガティブで切ないんですが、実は僕はそういうの好きなんですよね。ただ明るく前向きなだけじゃなく、でも切なくてつらい現実、前向きなパートとネガティブなパートの対比でより一層努力の結果ゆえの成功が引き立つような気がしました。

>mobeerさん

観ましたよー。mobeerさんの座右の映画(?)。
最後のジェローム。なるほど。そういう点でお気に入りでもあるのですね。

映画ファンの感想を載せている、いろいろなサイトでも、いい評価が多いです。
私も、近未来SF系の映画では、独自な雰囲気がある作品だと思います。

なかなか良かったです

ボーさん、こんにちは!
これは、イーサン・ホークとジュード・ロウの映画でしたよね。
対照的な二人が切なく描かれていました。

ジュード・ロウの決断にはショックを受けましたが、
優秀な者なりの苦悩がよく出ていたと思います。
イーサンは夢を実現させるけど、
それもジュード・ロウや医者やユマ・サーマンの協力があってこそ。
そんな事を思いながら旅立つラストが良かったです!

>YANさん

大昔の感想の探索、ありがとうございました!
これは、周囲で評判がよくて再見した映画でした。
独自の雰囲気があって、「オンリーワン」な感じがします。
いかにもSFですしね。
ただ個人的には、好みまで行かないので星は「普通」になりました。
人間ドラマとしても、よくできていますよね。

おはようございます。

TBありがとうございました。
ボーさんの人物評がいいですね~。そうそうと頷いてしまいました。
ユア・サーマンって、本当にアンドロイド的な顔をしているなと私も思ってしていました。こういう近未来SFにぴったりな人ですよね。

その彼女との洒落た会話も空を見上げるヴィンセントの表情など一つ一つのシーンが印象に残りました。ドハデなシーンがなかったせいかもしれません。医者とのシーンにはやられましたね。感動しました。
ジェロームの決断はショックでした。映像的にも発射の炎とかぶらせて、唯一恐ろしいシーンでした。でも、自己消去というそこまでのことをさせた、彼の心情がこの映画を最後にグッと絞めたように思います。最初の自殺は絶望から、でも最後の決断は愛や希望からだったと思うと切なかったです。



>kiriyさん

おはようございます。
おほめにあずかり、ありがとうございます。
そういえばユマ・サーマン、最近見ないですが…私が見てないだけでしょうか。
印象に残る映画ですよね。

「ガタカ」というタイトルも面白いです。
DNA基なので、並べ替えても…「カガタ」「タガカ」「アカガ」「タカガ」(笑)。

No title

はじめまして(だと思います)、ホーギーと言います。
この映画は、人の能力や人生は、遺伝子で決まるものではなく、夢の実現を願う思いが、いかに大切であるがということを教えてくれるSFドラマの傑作だと思います。そして、主役のイーサン・ホークとジュード・ロウが実に見応えのある演技を披露してくれていますよね。
特に、優秀な遺伝子の元に生まれながら結果を出せず、結局他人に自分の能力を提供することによってのみしか自己実現できないジェロームを演じたジュード・ロウの演技が実に見事でした。遺伝子という新しい視点からのテーマを扱ったとても興味深い作品です。もっと多くの人に観てもらいこの映画の評価が上がることを期待したいですね。それだけの価値のある素晴らしい作品だと思います。
ということで、これからも宜しくお願いします。それとTBもお願いします。

>ホーギーさん

はじめまして、でしたっけ、いらっしゃいませ!
YANさんちなどで、よくお名前を見ています。
どうぞ、よろしくお願いします。

この映画は、見たら、かなり好きになる人は多いと思います。カリスマ的なところ(?)もありますし。
私は、なんとなく普通に感じてるんですけど、今のところは。
SF映画のなかでも、特別に見ていい存在だと思いますよ。
多くの方に見てほしいですね。

こんばんわ

コメント&TBありがとうございました☆

今でも人気が高い作品ですね。

言ってみれば人造人間相手に渡り合うようなもんですもん。
無謀な挑戦です。
でも努力によって成し遂げられた。
勇気と希望を与えられますね♪(^^)

>mia☆miaさん

ガタカというタイトルも印象に残るのでは、と思います。
好きな人が多い映画というのは、それなりのものがあるわけで、自分としても、それをどう感じるのかと、観賞経験はしておきたいなあとは考えます。


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