「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」 - 2023.08.24 Thu
大新聞社ニューヨークタイムズの記者の取材を丹念に追っているので、「スキャンダル」よりも、ぐっと真面目(?)
地味で面白くないのかといえば、まったく違った。おもしろいのだ。
メインの記者ふたり(キャリー・マリガン、ゾーイ・カザンが演じる)のキャラも、しっかり立っている。
過去の被害者や会社の関係者に会って話を聞く、ひとつひとつが、いったいどんな話が出てくるのか、スリリングなのである。
話を聞かれる側の選択。何を経験したのか、何を知っているのか。それを話すのか、話さないのか。

攻める相手は映画会社のミラマックスの創設者、ハーヴェイ・ワインスタイン。
有名なプロデューサーが、実際、こんな転落の人生となるなんてねえ。(2020年に判決はすでに出ている。)
アシュレイ・ジャッド、グウィネス・パルトロウ、ローズ・マッゴーワンなども記者に応じた。アシュレイにいたっては、本作に出演もしている。
映画会社のお偉いさんで、同じようなことをしていた者は過去にもいたといわれる。
映画に出たければ、会社にいたければ…ということだ。まったく、もう、ね。
(8月23日)
SHE SAID
2022年 アメリカ作品
監督 マリア・シュラーダー
出演 キャリー・マリガン、ゾーイ・カザン、パトリシア・クラークソン、アンドレ・ブラウアー、アシュレイ・ジャッド
好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)
(c) 2022 Universal Studios. All Rights Reserved.
● COMMENT ●
邦題は本のタイトル
>onscreenさん
弊記事へのコメント有難うございました。
「スキャンダル」は女優陣が凄く豪華でしたが、こちらのほうが断然がっちり作られていて、楽しめました。面白いものが多い欧米の告発映画の中でも、本作は収穫でしたよ。我が【一年遅れのベスト10】に入る資格があるような気がします。
>映画会社のお偉いさんで、同じようなことをしていた者は過去にもいたといわれる。
日本でも音楽業界に現在進行中の事務所がありますよね。全く同じ構図と思います。
一種の病気です。麻薬と同じで犯罪者扱いと同時に病人として扱う必要があるかもしれませんね。
>オカピーさん
いままで知らなかった監督、よく出てきます。俳優も監督しますよね。もしかして、監督って誰でもできる?と誤解?してしまいます…。
日本の〇〇事務所、ニュースになってますねえ。
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